1.事の初め
(https://x.com/ituna4011/status/1836724910774739159)
Lily2@ituna4011
斎藤元彦・兵庫県知事の不信任案可決 5例目、議会解散か失職選択 – 日本経済新聞
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF18B380Y4A910C2000000/)
「兵庫県知事の不信任決議可決 5例目、議会解散か失職選択」
2024年9月19日
兵庫県議会は19日、斎藤元彦知事に対する不信任決議を全会一致で可決した。斎藤氏がパワハラ疑惑などを内部告発された問題を巡り、「県政に深刻な停滞と混乱をもたらした政治的責任は免れない」と断じた。
知事の不信任決議可決は5例目。斎藤氏は10日以内に辞職・失職するか議会を解散するかの選択を迫られる。
斎藤氏は議会閉会後、対応について記者団に「不信任を重く受け止め、しっかり考えたい」と述べた。「新しい時代に向けて取り組んできた。それを続けていくことが私の思い」と続投の意欲を重ねて示した。
不信任決議案は、前回知事選で斎藤氏を推薦した自民党、維新の会を含む全会派と無所属議員が連名で提出した。「来年度予算は新たに県民の信任を得た知事のもとで編成されるべきだ」との文言を盛り込んだ。
可決により、知事は10日以内に議会を解散しなければ失職する。辞職か失職を選ぶと50日以内に知事選となり、解散した場合は40日以内に県議選が実施される。改選後の議会で再び不信任案が可決されると、知事は失職する。
総務省によると、過去に都道府県議会で不信任決議が可決されたのは①岐阜県(1976年)②長野県(2002年)③徳島県(03年)④宮崎県(06年)――の4例のみ。岐阜、宮崎県の例は可決後に知事が辞職を選択。長野、徳島県の例は失職後に出直し選挙に出馬しており、議会解散を選んだ知事はいない。
問題の発端となった告発文書は、前西播磨県民局長=7月に死亡=が3月中旬、一部の報道機関などに送付。斎藤氏のパワハラや贈答品の受領などを指摘する内容だった。
公益通報者保護法は報道機関などへの「外部通報」を認めているが、県は文書が公益通報にあたるか法的な検討を十分にせず「誹謗中傷性の高い文書」「噓八百」(斎藤氏)と疑惑を否定。5月に前県民局長を停職3カ月の懲戒処分とした。
県議会は6月、地方自治法に基づく強い調査権限を持つ調査特別委員会(百条委員会)を設置。斎藤氏は懲戒処分とした対応は「適切だった」としているが、消費者庁の公益通報者保護制度検討会の委員を務める山口利昭弁護士は百条委で、告発者を特定するなどした県の対応は公益通報者保護法に違反すると指摘した。
(転載終)
8:11 PM · Sep 19, 2024·
157 Views
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上記の日経記事に対して、何年も前からブログ・コメント等を通しての知り合いが、ツィッター上で反応した。
(https://x.com/primex64/status/1836786294439149984)
MusicArena@primex64
この事案は何が真実だか良く分かりません。斎藤知事は悪くはないのに何故か嫌われて外されようとしているだけ、などとの擁護論もあるようですがマスコミは基本的には取り上げていないです。普通は何対何という形なのに今回は86対0 って絶対おかしくないですか?
12:15 AM · Sep 20, 2024·
208 Views
(https://x.com/ituna4011/status/1836789530957156748)
Lily2@ituna4011
コメントありがとうございます。 私もよくわかりません。黙って様子見です。
12:28 AM · Sep 20, 2024
43 Views
(転載終)
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最初の兵庫県知事選挙の時、私は斎藤元彦氏については全く無知だったので、実は他の候補者に投票した。また、今回の突然の兵庫県議会の騒動についても、何が何だかよくわからず、静観していたというのが正直なところだった。だが、上述のように関東在住の知り合い男性が、「今回は86対0 って絶対おかしくないですか?」と率直に問いかけたことにより、私も目が覚めたというのか、注視すべきかと思うようになった。
だが、新聞もテレビも一切見ていない暮らしを何年も続けているので、ある程度の確証が得られないうちは、曖昧な私見を公表するのは控えようと思った。それは、有権者としての、県民としての義務であり、良識だと考えるからである。
大阪での講演会で人となりに触れ、ご著書も何冊か読み、You Tubeの発信を時々見ていた髙橋洋一氏が、官僚界の人脈と絡めて「斎藤さんは、まだヒヨッコなんだよ。ペイペイなんだ」と最初の頃、おっしゃっていたことだけは心に留めていた。
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2.投票日
(https://www.sankei.com/article/20241117-PI5GLM62GNKE7PFPZICCWYQM3M/)
「だめなところ反省、立ち直りを」 前知事・斎藤氏、SNS使ってパワハラ疑惑などを否定
兵庫県知事選
2024年11月17日 20:05
斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選の投票が17日午後8時で締め切られ、これから開票作業が始まる。
職員へのパワハラ疑惑などを文書で告発された問題の責任を問われ、9月の県議会で全会一致の不信任決議を受けて失職した斎藤氏。選挙戦では、交流サイト(SNS)を駆使した戦略で疑惑を否定し続けた。
令和3年7月の知事選で43歳の若さで初当選した。20年続いた井戸県政からの刷新を掲げて当選を果たしたあの日から3年。「間違っていたところ、だめなところを反省して、新たに立ち直りをしていく」と言い続けた。
出直し選に臨む際は「自分を信じてやったらいいのではないか」と家族から声を掛けられた。失職以降、駅前などで活動を続け、県民らからもらう手紙に「ここまで自分に期待していただいているのか」と勇気づけられたこともあった。
街頭演説では議会への対抗姿勢を示し、「真実は何か判断してほしい」と聴衆に訴えると、「斎藤」コールが湧き起こる場面も。そんな様子がSNSで拡散され、熱気は高まり続けた。
選挙戦最終日となった16日は、明石市から神戸・阪神間を回って街頭演説を行った。最後の訴えの場に選んだのは神戸市中央区の神戸三宮センター街。集まった多くの有権者らからは歓声も出るほどだった。
「今回の戦い、みんなで勝って新しい兵庫県、新しい社会を作っていきましょう。みんなで頑張りましょう」
いつもの紺のスーツにシンボルカラーの青いネクタイを結んだ斎藤氏は静かにこう話し、長い選挙戦を終えた。
(転載終)
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3.選挙結果
(https://x.com/ituna4011/status/1858112398785425603)
Lily2@ituna4011
【兵庫県知事選】前知事・斎藤元彦氏が当選確実 期日前投票は過去最多、投票率11年ぶり50%超の盛り上がり https://youtu.be/naefu2b0ywU?si=CEDMstuQlsnyz-HM… via @YouTube
☚ おめでとうございます!投票いたしましたよ。
8:38 PM · Nov 17, 2024
1,302 Views
(https://x.com/ituna4011/status/1858116327786824134)
Lily2@ituna4011
今回の選挙は珍しくおもしろかった。兵庫県民は、なかなか見どころがある! いわゆるオールドメディアのテレビや新聞等が世論操作しようとしても、今やインターネットの普及により、真実を求める人々が正確な情報をかぎつけ、真面目に職務に勤しんでいた元知事の救済に駆けつけたのだ。神戸も姫路も!
8:53 PM · Nov 17, 2024
280 Views
(転載終)
これは私のツィートである。投票締め切り時刻の午後8時過ぎ、すぐに当確が公表されたのだ。私は投票所が居住地の敷地内で徒歩2,3分程度の近距離にある。午前中はゴロゴロゆっくり過ごし、午後になってからゆっくりと投票所に赴いた。
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上述の知人からは、直ぐに反応が寄せられた。
(https://x.com/primex64/status/1858151876820160994)
MusicArena@primex64
斎藤氏への擁護論が首尾よく主流派を占めたようですね。今後、県議会が更なる混迷を極める予感です。また、県庁の反・斎藤勢力に対する粛清が始まるとも言われています。ま、穏便に進んで欲しいですけどね。そうはいかないかな?
11:15 PM · Nov 17, 2024
(https://x.com/ituna4011/status/1858170076681437206)
Lily2@ituna4011
最近は物騒ですからね?落ち着いて賢明な県民たるべく、これからも努めます。斎藤氏には、ご家族も含めて、身辺の安全に充分注意していただきたいですね。
12:27 AM · Nov 18, 2024
(転載終)
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フェイスブックでは、イスラエル在住の日本女性が、本件についてニュースを追っていらしたようだ。
(https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima/posts/)
2024年11月18日投稿
T・S:「、、SNSで選挙を支配した、、」、という語調にカチンときました。当選挙が重大細部に満ちていて連日の瞠目でした。
ユーリ:まぁ、Yahooニュースなんて、そんなものですよ。
(転載終)
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7名の候補者の中で、斎藤氏は群を抜いて一位で再当選した。111万3911票で、次点の尼崎元市長だった稲村和美氏の97万6637票を大きく引き離した。(この最後の下一桁の「1票」は、私の投票である!)
この稲村氏については、どういうわけか、兵庫県下の22市長らが一律支持を表明したリストさえ公表されていた。稲村氏は左派リベラルだと評されており、兵庫県知事になったら兵庫県がますます低落するという予測も、有権者の中にはあった。とすれば、伊丹市も含めた市長らは、地元の有権者意識を読み違えていたことになりはしないか?
私の推測では、世の中が表面的には「女性の活躍」を推進するように動いているため、本音はともかく、表向きはとりあえず女性の味方を標榜しておいた方が立場がいい、という計算があったのではないだろうか?そういうのを、世間では下卑というのだが。
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4.選挙結果の余波
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF118UJ0R11C24A1000000/)
「兵庫県知事に斎藤元彦氏が再選 失職から出直し選を制す」
2024年11月17日 23:11
斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う兵庫県知事選が17日投開票され、無所属で出馬した斎藤氏が、いずれも無所属で元尼崎市長の稲村和美氏(52)や前参院議員の清水貴之氏(50)らを破り再選を決めた。
斎藤氏は9月にパワハラ疑惑などを内部告発された問題で県議会から全会一致で不信任決議を受け、失職して出直し選に臨んだ。同県知事選として過去最多の7人が立候補し、投票率は55.65%と2021年の前回(41.1%)を大幅に上回った。
斎藤氏は告発文書問題で県政の混乱を招いたと謝罪しつつ、告発者を特定して懲戒処分とした判断は妥当だったと主張。若者向け施策や行財政改革といった実績をアピールし、SNSを積極的に活用して若者や無党派層の支持を広げた。
稲村氏は混乱収束を訴え、一部の自民党県議と、立憲民主党系の議員らでつくる会派「ひょうご県民連合」の支援を受けたが及ばなかった。
不信任決議を受け出直し選で再選した知事は、2002年の長野県知事選の田中康夫氏以来2人目。
告発文書問題をめぐっては、県議会が設置した調査特別委員会(百条委員会)と、弁護士6人で構成する第三者委員会の両方で調査が続いている。斎藤氏が県職員や議会との信頼関係をどのように再構築するかが注目される。
*さいとう・もとひこ=2002年(平14年)東大経卒、総務省入省。大阪府財政課長などを経て、21年兵庫県知事。兵庫県出身、47歳。
(転載終)
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(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF163ZI0W4A111C2000000/)
「兵庫知事に斎藤氏、不信任覆し異例の逆転 「前に進める」」
2024年11月17日 23:16
17日投開票の兵庫県知事選は、前知事の斎藤元彦氏(47)が激戦を制した。自身を巡る内部告発問題に端を発し、不信任決議を突き付けられて始まった選挙戦。異例の展開をたどった末、民意は改めて同氏に県政のかじ取りを負託した。
同日夜、支援者や報道陣など数百人が詰めかけた神戸市内の事務所周辺。当選確実の一報が伝えられると「斎藤コール」が湧き起こった。遅れて姿を見せた斎藤氏はバンザイをすることなく繰り返し頭を下げ、目に涙を浮かべながら「組織や政党の支援がなく逆風からのスタートだった。力を結集し、勝ち抜くことができた」とあいさつした。
17日間の選挙戦で繰り返したフレーズは「斎藤か斎藤以外か」。告発文書の中で指摘された自身のパワハラなどを否定し、「負けるわけにはいかない」と県政改革の継続を訴え続けた。
県議会の不信任決議を受け、「ゼロから出直す」として失職直後から駅前に連日立ち続けた。当初は通行人に時折話しかけられる程度だったが、SNSを駆使した戦略もあって支持者は日を追うごとに増え続けたことに「県政を前に進めてほしいとの期待をいただいた」と述べた。
総務省によると、戦後、不信任決議が可決され出直し選で再選した知事は、2002年の長野県知事選の田中康夫氏以来2人目。県民の負託を得た斎藤氏は今後、混乱を招いた県政の立て直しが急務となる。「皆様の指摘・批判は真摯に受け止める」としたうえで「信頼関係を構築し、オール兵庫で前に進めていく」と力を込めた。
稲村氏「何と向き合ったのか違和感」
一方、選挙戦の開始当初は優勢とみられていた元尼崎市長の稲村和美氏(52)。自民党の一部県議の支援や県内の首長との連携を深め支持固めを図り、序盤は他候補をリードするとも報じられたが、知名度を武器に幅広く支持を集めた斎藤氏の猛追をかわしきれなかった。
神戸市内の事務所に姿を見せた稲村氏は「お力添えをいただいた皆様に心から感謝を述べたい。ご期待に沿えなかったことをおわびする」と述べ、支持者に頭を下げた。
選挙戦では街頭演説やミニ集会を積極的に開き、自身の対話姿勢をアピールしたが及ばなかった。選挙戦を振り返り、SNS上などで出回った真偽不明の情報を念頭に「どのような情報に基づき投票行動を決めるのか、課題が残った選挙戦だった」としたうえで「何が争点だったのか。斎藤候補と争ったというより何と向き合っているのか違和感があった」と語った。
斎藤氏の再選をうけ、県幹部や議会関係者からは県政混乱の早期収束を願う声が聞かれた。
ある県幹部は「議会の出方はまだ分からないが、議会との関係修復は難しく、予算も通りづらいのではないか」と話し、県政の混乱はしばらく続くとみる。別の幹部は「県政の正常化には議会や市町と信頼関係を構築することが不可欠だ」と話し、コミュニケーションの改善を願った。
ある自民県議は「民意が示された以上、会派としても斎藤氏との関係修復の努力を惜しむべきではない。それが県政の混乱を収める方法だ」と話した。
(転載終)
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(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241117/k10014640801000.html)
【開票結果】兵庫県知事選 失職の斎藤前知事が2回目の当選
2024年11月18日 5時19分
兵庫県知事選挙は、17日投票が行われ、失職して臨んだ前知事の斎藤元彦氏が2回目の当選を果たしました。
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(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1844O0Y4A111C2000000/?n_cid=NMAIL007_20241118_Y)
兵庫県知事再選の斎藤氏「民意を受けた」
2024年11月18日
17日投開票の兵庫県知事選で再選を果たした前知事の斎藤元彦氏は18日、神戸市内で記者会見し「SNSは大きなポイントだった。草の根的に政策を拡散してくれて、理解してもらうことができた」と選挙戦を振り返った。「告示日の出陣式に多くの人が集まり、風が吹いてきたのかなと感じた」と述べた。
全会一致で不信任を決議した県議会との関係再構築については「流れの中で全会一致となったが、政策に共感してくれている県議は多い。コミュニケーションをとってやっていけば大丈夫」と話した。
獲得票数は110万票を超え、政党の推薦を受けた2021年の前回選(85万8782票)を大幅に上回った。記者会見では「民意を受けた立場」という言葉を何度か繰り返した。
職員に向け「知事部局として一緒にやっていくのは公務員としての責務」と強調。議会に対しては「民意を受けてやりたい事業がある。そこを伝えながら、謙虚さを胸に刻み、前に進みたい」と話した。
選挙戦のさなかにSNSで飛び交った根拠不明の情報については「詳細は把握できていないが、SNSは言葉が強くなる面がある。SNSも民意の中にあり、議論し、バランスが働いていくのではないか」との見方を示した。
斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発した文書問題を巡り、県議会調査特別委員会(百条委員会)が調査を続けている。斎藤氏は「真摯に対応していく」と述べる一方で「文書問題も争点だったが、政策、公約への期待が大きい」と主張。まずは予算編成に力を入れる考えを示した。
(転載終)
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『神戸経済ニュース』(https://news.kobekeizai.jp/?no=18208)
(解説)兵庫知事選 斎藤前知事が再選、「隠した真実」相次ぐ発覚から信頼感に
2024年11月18日
神戸経済ニュース編集長 山本学
斎藤元彦前知事の失職に伴う兵庫知事選が17日に投開票され、無所属で立候補した斎藤氏が再選を決めた。元尼崎市長の稲村和美氏や、前参院議員の清水貴之氏ら、過去最高の7人が立候補した混戦を制した。死亡した元西播磨県民局長が斎藤氏に対する「告発文」を作成した問題(文書問題)で、元局長が死亡した原因が斎藤氏にあると見せかけるような県議らやマスコミらの動きが選挙期間中に相次いで発覚。不当な手段で県政を動かそうとした県議らや、それに加担したように見えたマスコミに対する不信感が、逆サイドである斎藤氏への信頼感に転換した。
選挙戦の中で最初に発覚したのは、秘密会とされた10月25日の文書問題に関する兵庫県議会の特別委員会(百条委員会)で、証人として尋問を受けた片山安孝前副知事が、元局長の使用していた公用パソコンの内容に言及したことだった。パソコンの中身に「倫理的に不適切な内容」を約10年にわたって記録していたことを説明しようとすると、百条委の奥谷謙一委員長が片山氏の証言を止めた。元局長の死亡は斎藤氏と無関係で、犯罪の可能性にもつながる自らの不祥事「倫理的に不適切な内容」が世に広まるのを恐れた自殺ではないか、という見方を奥谷委員長が封じたように見えた。
同日の証言を終えた片山氏がマスコミの取材に応じたのにも関わらず、「倫理的に不適切な内容」に触れると記者らが「プライバシーを話すべきではない」「許されないことだ」などと片山氏を詰め寄り、発言を撤回させたという神戸経済ニュースの報道が、週刊誌のホームページを通じて広がった。投票日の直前になって、片山氏を記者らが取り囲んで詰問する様子が音声データでも明らかになった。これによって斎藤氏のパワハラと元局長の死亡を無理やり結びつける動きに、結果としてマスコミがそろって加担していたことが示された。
加えて、元局長が4月4日に公益通報していた斎藤氏のパワハラや物品要求(おねだり)に加え、パーティー券販売やパレードの寄付集めでの不正について、公益通報委員会を構成する外部の弁護士や公認会計士によって否定された結果が、「ある会派の議員から発表を延期するように強い意見があったという証言を得た」と増山誠県議が表明。発表は現在も延期されたままになっている。このほか大きく報道されたパワハラや物品要求、寄付集めの不正などが外部の当事者から相次いで否定された。「斎藤知事が県議とマスコミに陥れられた」という構図が徐々に浮かび上がるにつれ、斎藤氏を支援する声が県内外に広がったといえる。
こうした県議やマスコミが「隠した真実」が明らかになった経路は、いずれもネットだった。片山氏の百条委での証言は、斎藤氏を応援するためにと立候補したNHKから国民を守る党の立花孝志党首が演説中に音声データを明らかにし、動画投稿サイトのYouTubeで拡散した。マスコミが片山氏を詰め寄った音声は、ネットメディア「SAKISIRU(サキシル)」が報道して広まった。増山氏は声明をSNS(交流サイト)の「X(旧ツイッター)」を通じて発信した。このほか立候補者7人が全員そろった討論会は、やはりネットメディア「ReHacQ(リハック)」が開催した1回だけだった。
今回の選挙結果が示すことは単純だ。民意は不正に厳しい。多くの人は正義が実現される社会を望んでいる、ということだ。そのうえでは、テレビや新聞といった在来型の報道機関と同時に、それらとは異なる多様な検証付きで情報を入手するメディアとしてネットが定着したのが確認されたのも、今回の知事選の特徴だったといえる。たとえテレビや新聞が何かを隠したとしても、隠しきれない世の中になったというのを、情報を扱うビジネスに携わる者は肝に銘じるべきだ。ただ無党派層や浮動票とされる票を、次点の稲村和美氏も相当数取り込んだ。ネットを利用しない層や、ネットの情報は信用できないといった思い込みは、案外根強いことも浮き彫りにした。
(転載終)
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今回の騒動は、斎藤氏が兵庫県職員の天下りを禁止したため、既得権を失うのではないかと不満を持っていた層の存在が考えられるらしい。また、自殺したとされる事務局長の公用パソコンには、10年来の不倫データがかなり残されていたという。つまり、斎藤知事は、若くて有能で信念を貫き真面目であるために、怨みを買ったというのである。
だが、今回は既成メディアの一方的な報道に疑念を抱いた有権者が、インターネット等を通じて斎藤知事の人となりに触れ、街頭演説を聴きに押し寄せる情勢にまで至った。神戸の三宮や姫路駅前や西宮は、人だかりだったようだ。
また、中高一貫校だった斎藤氏の同級生達が、「自分が虐められた時でも、斎藤だけは自分を庇ってくれた」という過去の思い出から、この度の知事失職および再起決戦に全面的な支援をした、という話も伝わっている。この情報源は、髙橋洋一氏による。
斎藤氏については、これまでよく知らなかったが、40代後半の中年とはいえ、いかにも育ちのよさそうな童顔の残る好青年風で、見た目以上に芯が強くしっかりしており、若侍風情である。丁寧なお辞儀と、自己を冷静に客観的に見つめる峻厳さやバランス感覚を兼ね添え、なかなか素晴らしい逸材である。
今回、県議会がこのような事態に陥ったことにより、例えば10月6日の伊丹駐屯地での記念行事でも、本来ならば兵庫県知事が来賓の挨拶をするところを、失職に伴う知事空白ということで、大阪府知事が壇上に立たれた。しかしながら、斎藤知事が貶められることがなかったならば、自衛隊式典も問題なく通常通りに行われたことだろう。即ち、どんな理由があったにせよ、今回のドタバタ劇を起こした当事者にとっては、兵庫県の有権者から判定が下され、県民全般の真意が確認されたことになる。
斎藤知事は、このような事態を招いたのは自分の態度にも責任があったと公言された。確かに、自分の理想とする行政を遂行するに当たり、職員に対して厳しい言動があったかもしれない、そこは反省する、と堂々と述べられた。
これは、人の上に立つ方の当然と言えば当然の姿勢である。だが、情けないのは県議会の方で、全会一致で知事を追い詰めたということは、自分自身の判断力がないことを示しているに過ぎない。特に、伊丹市出身の某県議員は、「これまで斎藤知事と一緒に仕事をしてきたが、知事にパワハラやおねだりがあったとは、今まで気づかなかった。自分は議会で厳しく知事を追求する」とまで、自分の広報紙に書いて一般家庭に配布した。しかし、本当に斎藤知事の腹心として働いてきた義侠心があるならば、一対一で知事と向き合い、たった一人であっても、とことん知事を支持する態度を示すべきではなかったのか?つまり、この県議員は、メディアの世論操作にまんまと嵌り、県議会の空気に染まっただけだということである。
私は、今回の一連の出来事を通して、斎藤知事の人柄に感じ入った。知事が示している政策に必ずしも全面的に賛成しているわけではないが、厳しい困難の最中にあっても、筋の通し方、男らしさ、責任の取り方等において、今の淀んだ日本社会では際立って珍しい。
(2024年11月19日記)