思い出を塗り重ねる

昨日の午後は、三回目の講座として、京都文化博物館へ。

一回目(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7226&action)
2024年4月26日付「長岡京の講義とモニター活動」

二回目(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7601&action)
2024年5月22日付「古代学講義と松尾大社展」

長岡京と桓武天皇に関する古代史だが、講師の山中章先生が非常に御熱心で、プリントにない資料も、パソコン経由でスライドを18枚も見せてくださるので、大変にありがたい。

1993年に調査報告書としてまとめられた563点の木簡についても、終了後に先生が5時過ぎまで追加説明をしてくださった。木簡は、向日町の水田から大量に発見された。水田では水が常に入れ替えられてきれいなために、杉や檜の木簡に墨で書かれた漢字が今でもくっきりと読める。当時は、運搬人(今でいう宅急便等の配達人に相当)も文字が書けた、という。ともかく、1200年以上もの時空を超えて残されていることが、本当に感動的だった。

肝心な点としては、古代の京は天皇と貴族が暮らすところだと学校では長らく教わってきたものの、実際には発掘調査によって新たな解釈を促す証拠品が次々と見つかったということである。今では、「都市」機能を備えた中心空間だったということになっている。それは、5月3日の島本町での水無瀬シンポジウムにも繋がる話である(2024年5月5日付「水無瀬殿(水無瀬離宮)シンポ」(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7394&action))。

今回は阪急で行ったために、どういうわけか30分も遅れてしまった。但し、高槻市や水無瀬、大山崎、長岡天神等、我々が過去22年近くも利用し、懐かしく思い入れのある駅のホームをしっかりと眺めるには、格好の旅程である。

長岡京は、今はなき主人の勤務先があった地である。尤も、講座のテーマである桓武天皇に関しては向日町の方が優勢で、そこに大極殿があったのだが、2006年頃まで向日町に何度か行っても、なぜか私は、ただふらりと通り過ぎる程度で終わってしまっていた。それ程までに、主人の病気と将来の不安、そして、自分のマレーシア研究のことで頭が一杯だったのだ。

また、平成9年秋から暮らしていた島本町では、私の知る限り、考古学的な一般啓蒙が殆どなく、その意味でも向日町には文化的な引け目が私にあった。

今から振り返れば、何も臆することもなかったのに、何だかもったいないことをしたのかもしれない。その補いとして、伊丹に暮らすようになった今、遥々京都まで月一度出かけて、山中先生の講義を受けている。私達二人が暮らした22年程の島本時代を忘れないためにも、必要な試みだ。
。。。。。。。
帰り道には、寺町を初めて通った。

ここは、2000年から2年程、主人と月一度通っていた故番場一雄氏主催のヨーガの発祥地だとのことだった。2003年に急逝された番場氏は、主人をことのほか気に入って、「ぜひ治してあげたい」といつも声掛けがあった。だが、以前も書いたように、リラックスできるどころか、無理なポーズで筋肉が固縮してしまうのは、逆効果だったと思う。

(https://itunalily.hatenablog.com/entries/2009/06/12)
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170112)
《ヨーガ普及の初期には、お寺の道場を利用していたようだ》

あれからもう20年以上も経った。ようやく、こういうところでヨーガ教室を開いていたのだ、と雰囲気を想像することができた。

近くには本能寺もあった。中には入れない時間帯だったが、この場所は移転先であり、本来の本能寺は別の地だったという。実はここも初めて訪れた。

帰りには京都の地下街で水無月のお菓子を買った。水無瀬野に暮らしていた頃には当たり前だと思っていたのに、兵庫県に来ると、それは特別のお菓子となる。
。。。。。。。。。
今年四月からは、新しい試みとして、防衛モニターや消費者(不動産)モニターや着物文化検定の勉強等が始まった。やってみると下準備や疲労回復の時間確保等、いろいろと非常に忙しい。そのため、本来の放送大学の勉強に割く時間があまり取れていない。ブログも「後述」としたままの空白日が幾つかある。

だが、私がしていること全ては、実は主人との思い出の中にあり、主人と縁の深いものが大半である。今だって、喜んで「やってごらんよ」と言ってくれるはずだ。だからこそ、多少忙しくとも、私なりに意味があると思って、これからも続けて行く。恐らく、最初は大変でも、継続していくうちに慣れていくことであろう。

(2024年6月27日記)

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自衛隊の問題に関して

(https://x.com/ituna4011/status/1804816535317295562)

Lily2@ituna4011
6月21日の午前中、姫路駐屯地へ行って参りました! 詳細はブログをご覧ください。
6:59 PM · Jun 23, 2024
85 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1804857803141754916)
Lily2@ituna4011

http://itunalily.jp/wordpress/

「姫路駐屯地と髙橋洋一氏講演会」
Posted on 22nd June 2024 by Lily
9:43 PM · Jun 23, 2024
43 Views

(転載終)

ということで、該当ブログは一昨日になる。その後もミニ考察として、下記の資料を列挙した。

まずは、日経新聞の記事。これによると、自衛官の募集が目標人数に達していないため、防衛省等が知恵を絞っているらしい。
鍵は、自衛官の成り手不足の本音がそこにあるのかどうか、だ。あたかも、子供騙しの人寄せパンダのように、手当や待遇を厚くすれば魚が釣れるかのようである。

本当にそうだろうか?

というのは、先日の姫路駐屯地での広報官氏とのやり取りから、現代日本社会における世代差や世相の違いの方がもっと喫緊の課題ではないか、と感じたからである。

来年で定年を迎えるという広報官氏は、「自分達の世代なら、自分で決めた進路(自衛隊入隊)に親がくっついてくるなんて、恥ずかしくて….」とおっしゃっていた。恐らく私の方が数歳年上(推定)だが、ほぼ同世代なので、実感として私もわかる。ところが、「最近では、自衛官候補生として一歩を踏み出した若者(といっても18歳から32歳)の入営に際し、親御さんが出て来る」というのである。

確かに、東京大学の入学式にも両親や祖父母まで参列した事例が、私の身近にもあった。ちょっと信じられなかったが、「家族仲のよさアピール」でもあるのだろうか?

そして、下記に示す元自衛官のYou Tuber氏も述べていたように、ちょっときつく叱って教育的配慮を示そうものなら、親の方から「パワハラだ」と訴えられ、せっかくの訓練の邪魔にさえなるようなのである。つまり、自衛隊そのものに理解のない親が、足を引っ張っているのである。
。。。。。。。。。
日経新聞』の記事を列挙してみよう。

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA146X70U3A410C2000000/)

「任期制自衛官の採用、計画の半分以下 国際情勢の影響か」
22年度は過去最低40%台 防衛力強化へ人材確保急務
2023年4月18日
防衛省・自衛隊が2022年度に採用した任期制自衛官の候補生が計画人数の半分以下だったことが分かった。これまで最も低かった18年度の72%を大幅に下回る40%台後半だった。政府がめざす「防衛力の抜本的な強化」の実現へ人材確保策が急務となる。
任期制自衛官は18〜32歳を対象に1期2〜3年で募集する。志願すれば2期目以降も継続して任官できる。採用時の平均年齢は20歳前後で、最も階級の低い「士」の職務…
。。。
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2178J0R20C23A6000000/)

「自衛隊希望の大学生、入学時から奨学金 月額5万円超」
24年度にも支給 防衛人材、一般大に裾野
2023年6月23日
防衛省は自衛隊への入隊を望む大学生への奨学金を2024年度にも拡充する。理系のみだった対象を文系にも広げ、大学3年生以降と定める開始時期を入学時に早める。現行で月5万4000円の支給額増額もめざす。防衛大に依存してきた幹部候補生の裾野を一般大にも広げ多様な人材を確保する。
活用するのは1954年の自衛隊創設と同時に始めた「貸費学生」という制度だ。当時は車両や航空機などに関わる技術系の人材を集めや…
。。。
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA063BB0W3A700C2000000/)

「自衛官確保へ待遇改善、高度人材の新制度 有識者報告書」
2023年7月12日
自衛官の人材確保策を議論する防衛省の有識者会議が12日、報告書を公表した。給与・手当の増額といった待遇改善や高度人材を任期付きで採用する新制度の創設などを盛り込んだ。「人口減少がもたらす重大な影響」を考慮した対応を求めた。
報告書は生産年齢人口の減少によって「人材獲得競争はより熾烈になる」と指摘した。「高度な装備をそろえても運用する人材の確保がままならなければ防衛力は発揮できない」と訴えた。
人材確保に向けて「有事を想定した処遇の検討を進める必要がある」と防衛出動時などに給与・手当を増額する制度を整えるよう提唱した。現在は警察などに準じた給与体系で、平時と有事に違いがない。
離島訓練や長期間任務がある自衛官の特殊性を踏まえて独自の給与体系を検討するよう促した。高卒が多い任期制自衛官の進学・就職支援の充実や、有事に備える予備自衛官の年齢上限の引き上げも提案した。
宇宙やサイバーといった分野で民間の高度人材を技能にふさわしい処遇で採用する制度の創設検討も要望した。最高年収は事務次官や自衛隊トップの統合幕僚長と同水準の2300万円ほどに設定する想定だ。
自衛隊への入隊を希望する大学生への奨学金は拡充を促した。政府は理系に限ってきた対象を文系にも広げ、大学3年生以降と定める開始時期を入学時に前倒しする方向で検討する。育児・介護との両立支援なども掲げた。
自衛隊内で相次ぐハラスメントを巡っては「一切許容しない組織環境が不可欠」と明記した。頭髪の形や色に関するルールについて「合理性に乏しいものは変更・廃止すべきだ」との方針を示した。
自衛官はこの10年ほど全体でおよそ24万7000人の定員の90%台前半しか充足できていない。防衛省は報告書の内容に基づく対応策を8月に出す2024年度予算案の概算要求に反映する。24年の通常国会に関連法案の提出をめざす。
。。。
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA171PQ0X10C24A1000000/)

「防衛省、新入隊員の丸刈り規定廃止 頭髪基準を緩和」
2024年1月18日
防衛省は新たに入る自衛隊員に適用する頭髪基準を2024年4月から緩和する。現在は男性は丸刈り、女性は短髪を推奨するルールがある。男性はスポーツ刈り、女性は肩にかからないよう束ねるなどの規定に改める。髪形に関する学校の校則などを変更する動きを踏まえた。
サイバーなど専門分野で高度な能力を持つ民間人材をとる「特定任期付き自衛官制度」を24年度にも新設する。最高年収は事務次官や自衛隊トップの統合幕僚長…

(転載終)

髪型については、学校の校則も含め、何も変更する必要はないと思う。若い時しかできない髪型など、そうそうあるものではない。また、「髪型に規制があるから自衛隊に入りたくない」等という若者は、男女共に、そもそも自衛隊に向いていないのだ。そこまで甘やかす必要は全くない、というのが私の考え。

丸刈りや短髪は、髪を洗う時間も節約でき、行動が身軽になる。頭髪基準を緩和する意図が全く理解できない。
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(https://x.com/ituna4011/status/1804862611743449225)

Lily2@ituna4011
【入隊者求ム!】自衛隊のメリット5選【再投稿】
www.youtube.com/watch?v=tudYeuTHeEA
10:02 PM · Jun 23, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1804879000122302607)

Lily2@ituna4011
自衛隊で続かないヤツ
https://youtu.be/DrXM_1a6n58?si=m1VV0sguQtxuGLEF… via @YouTube
11:07 PM · Jun 23, 2024

(転載終)

このYou Tuber氏は30代前半ぐらいの元自衛官男性。高卒で入隊し、9年間、陸自で勤務し、その後は退職。

退職しておきながら、どういうわけか「自衛隊のメリット」を再投稿されている理由がよくわからない。また、「自衛隊で続かないヤツ」の分析は、最初は新鮮だと思って見ていたが、よく考えると、ご自分の反省点を含めていらっしゃるのだろうか、と不思議に思う。

他方、「国防を担う」「救命活動に従事したい」という意識が高過ぎたため、単調な自衛隊活動に幻滅して辞めていく、という話については、理念的に自衛隊を持ち上げ過ぎるムード的なメディアや周囲の責任でもあるかと思う。もっとも、安易に決断する側にも問題がありそうだが。

実際には、「家族を養うため、実力部隊で働きたい」というぐらいの方が長続きするようである。入隊すれば、とりあえず衣食住も確保されているし、指示されたことをやっていれば、お給料もボーナスも出て貯金ができ、ローンで家も車も購入できる。それによって家族を充分に食べさせられる。高卒で入隊後は、隊内にさまざまな教育制度があり、自分の技術や能力を伸ばしていくこともできる。仲間もできる。民間の熾烈な競争社会に比べて、特別国家公務員として、身分がしっかりと安定している。出勤しても、時には暇なぐらいだ。

公開情報に基づく私の元自衛官話を聞いた広報官氏には、「一体全体、何の不満があるのか?」ということのようだ。
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(https://x.com/RieOgaWEB/status/1804718944957390892)

小笠原理恵@RieOgaWEB
自衛隊のトイレットペーパー自腹、食事、廠舎や官舎の老朽化、被服。問題を提起して改善が始まりました。生活面の問題提起をする度に「情報を漏らすな!」と言う人がいますが、これらは防衛秘密ではない。自衛隊上層部が気づかない生活環境問題の提起なしに改善はできません。2016年参考画像。
12:31 PM · Jun 23, 2024
4,959 Views

(転載終)

この方はアパ関連で、心底、自衛隊を応援したいと思って発信されているようである。

気を付けなければならない点としては、応援しているつもりでいて、実は現役自衛官のサイレント派にとっては失礼かもしれない、ということである。確かに機密情報ではないものの、「情報を漏らすな!」と言われるのは、頼んでもいないのに「現状では、自衛隊は待遇が悪く、施設も古びている」と宣伝されているように見えるからだ。あるいは、現役自衛官の不満分子が外部に漏洩しているかのようにも取れるからだ。

こういう改善点は、内部が吸い上げて改革すべきものではないだろうか?
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(https://x.com/takedachcut/status/1805073367135080779)

竹田恒泰チャンネル公式切り抜きアカウント@takedachcut

抑止力のために予備自衛官になりませんか!充足率7割で予備自衛官が足りない!

https://youtu.be/sV7g__Rbkd0

働きながら出来る予備自衛官! 皆さんなりませんか? #予備自衛官 #抑止力 #竹田恒泰チャンネル #竹田恒泰切り抜き動画
12:00 PM · Jun 24, 2024

(転載終)

最後に登場したのが竹田恒泰氏。ここ数年、竹田学校や教科書作りも含めた氏の言論活動を拝見して、皇室と神道と国防の担い手たる自衛隊とが密接に相互関連している、ということに気づいた。

姫路の広報官氏の話でも、史料館の遺品には靖国神社に差し出せるレベルのものが含まれている、とのことだった。そして、靖国神社の奉賛会の会員である私が、「上京の折には訪問したり、時々送金したりしている」と言うと、飛び上がらんばかりに喜んでいらした。

実際のところ、靖国がなければ、危険を伴う活動に従事する自衛官など、今でもやっていけないだろう。駐屯地には、軍馬の慰霊碑や、殉職した隊員の一覧表および記念碑があったが、自分の存在が死後も覚えられていると確信すればこそ、飛び込める領域もあるはずだ。
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……そんなわけで、昨日の午後には神社検定弐級を受けた。過去二回はコロナ問題によるオンライン受検だったが、今年は大阪府吹田市の大和大学での会場受検となった。

4月から開始していた準備だったものの、5月から6月にかけて種々の外出や行事が重なり、全く学習不十分なままに当日を迎えた。
ところが驚いたことに、あきらめ半分で午前中に自宅で30分間プラス行きの電車内でのみ、パラパラとめくっておいた過去問題集から、出題100問中の半分ほどが、そのままそっくり出題されていたのだった!偶然にしては出来過ぎだった。

とはいえ、令和改元の一連の儀式「大礼」その他に関しては、図書館から指定雑誌を借りて一度目を通しておいただけでは到底ダメで、間違いはちょこちょこあった。
自己採点では過去最高点だったが、来年も再挑戦となる(だろう)。

検定試験は殆ど趣味みたいだが、受検者は相変わらず中高年ばかり。受検料は決して安くはないのに、欠席者が10名近くいたのも驚きだった。

自衛隊への志願者が減っていることと、神社検定の受検傾向とは、何か通底するものがあるのではないだろうか?

(2024年6月24日記)
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PS: まさかと思うが、念のため。これも世相なのだろうか?

1)防衛モニターになると、あたかも自衛官のように(特別)国家公務員扱いされると勘違いしている人がいるらしい。これには驚いたが、モニターは葉書かインターネット経由で応募して選ばれる簡単なもので、試験を受けて通るものではない。ましてや、厳しい訓練も何も必要とされていない。

2)防衛モニターであることを周囲に公言しても、何らメリットもなく、デメリットもない。むしろ、防衛モニター制度を広めてほしい、とのことだった。モニターの目的は、自衛隊と一般国民のいわば橋渡し。自衛隊内では気づかれていない点を一般国民の目線で教えてほしい、とのことだった。

3)防衛モニターに応募する人は、自衛隊に肯定的である、という。

4)防衛モニターの謝礼は、金銭ではない。駐屯地によってやり方はさまざまだが、年に一度か二度、レポート一本につき1000円程度のようだ。従って、金銭目的で防衛モニターに応募するのは全くの邪道であろう。

5)私が各種のモニターを経験してきたのは、社会勉強のため、すなわち、自分の視野を広げるためである。(参考までに、謝礼はモニター機関によって異なるが、公的機関の場合、一回につき500円程度の図書カード一枚というのが通例。但し、2016年頃、簡単なアンケートに回答しただけでも国交省から数千円の振り込みがあり、驚かされた。今年始まった消費者モニターは、不動産関係のために別枠のようである。)

6)防衛モニターは、私にとって、あくまで自主的に民間防衛意識を高めるボランティア活動の一環としての位置付けである。(換言すると、もし生活に困窮しているならば、モニター制度に頼らず、地道にアルバイト等を探す方が賢明であろう。)

以 上

(2024年6月24日追記)
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PS2: 上記を書き終わったところで、偶然にも「ひげの隊長」こと佐藤正久国会議員のYou Tubeが上がって来た。
佐藤正久議員の著書を読み、国会での発信内容を、先日、姫路の広報官氏にも伝えたが、現役自衛官であるためか、必ずしも全面同意はされていないようだった。

私の立場は、あくまで公開情報に基づく一般国民としての印象ないしはミニ考察である。間違っているかもしれないが、自衛官にもさまざまな立場があり、考え方や順応性もそれぞれであろう。従って、これが決定打だとは言えないことは勿論のことである。

(https://www.youtube.com/watch?v=G5ONNNJtzl8)

【自衛隊の処遇改善】『国防納税』で自衛隊員に対する寄付をできるようにするべき!/ ヒゲの隊長 #佐藤正久 #ヒゲの隊長
1,672 views Jun 21, 2024

今まで『防衛納税』に関するさまざまな提案をしてきました。
その中で壁になっているのが、昭和23年に作られた閣議決定です。
地方自治体や財団などには寄付ができるが、国に対しては寄付ができないというもの。

これにより『防衛納税』は大きく制約を受けています。
厚生労働省など他の役所ではそれぞれが所管する財団に寄付をしてもらい、そこからさまざまな形でNGOや関係部署にその資金を回しています。
自衛隊でもこれをやるべきです。
国民の中には「自衛隊の処遇改善のために寄付をしたい」と考える方は少なくないと思います。

やるべきことを進めるために防衛省との調整も進めております。
引き続き自衛隊の処遇改善のために尽力いたします。

(転載終)

【コメント欄の抜粋】

・佐藤隊長殿、お疲れ様です。自衛隊の皆さんが日々過酷な訓練し、この日本の国家、国民を守って頂いていること感謝致します。命をかける自衛隊の皆さんの処遇改善は当然の事です。有事が有れば、真っ先に出動するのは自衛隊の皆さんです。賃金もとより厚生、他の部分沢山あると思います。レベルアップをして欲しいです。自衛隊の士気が上がると思います。応援しております。

・駐屯地の食堂では曹士は無料、幹部は有料だと聞きました。しかも、幹部の人は忙し過ぎて食堂の営業時間内になかなか食事に行けないという話も聞きました。下の立場の人を大切にするのは当たり前だと思います。

・元自衛官ですが、佐藤隊長の国防納税には反対意見です。防衛予算は2倍に増えましたが、予算は武器購入にに使われ、営内生活の自衛官達は、今でもトイレットペーパーを自腹で買う生活です、三度の食事も、体力気力増強に役立つ自衛官の処遇改善に使われません、新型の武器購入も大切ですが、現場で働く自衛官の処遇が悪ければ、自衛官の士気が上がりません。

・祖父、従兄弟が元、現陸自航空科、父、叔父が元警察官少しでも国を守る人達が少しでも楽になるようになってもらいたいです!

・自衛官の皆さんは命がけで国家国民を守ってくださる、ありがたく大切な人達です。それに見合うだけの待遇があって当然です!佐藤さん自衛官の待遇改善を宜しくお願いします。

・自衛隊の待遇を少しでもよくしてほしいと思ってます 勝手な意見かもしれませんが自衛隊のみなさんのモチベーションが現状の報酬で保てるのかが心配です

・「自衛官は、食べるのも仕事!」って、昔に上官に言われました。増加食でカップ麺1個じゃ、もちません!兎に角、待遇改善が全ての問題解決への第一歩だと思います(`_´)ゞ

・防衛省に寄付したくありませんが、自衛隊に対しては継続して寄付したいです。

・物価高に糧食費が追いついていない為、1,000円でも足りないと思います。体が資本の仕事です。良質な食事を提供できる予算を獲得して下さい。

・なんだか 悲しく成るような 話ですね。こんなに 国の為に頑張っている 自衛隊の皆さんが 食費を上げて欲しいと仰有って いること自体が 悲しくなります。

・パンと納豆の組み合わせ、旨いよ?食べた方がいい。カロリーも必要だけど、十分な栄養摂取は大事。『衣食足りて礼節を知る』という言葉もあるが、自衛隊員は何も足りていないのに、規律、統率がとれている。これは、かなりのストレスでしかない。だから、中には脱柵(脱走)する者も出てくる。取りたい資格を取ったら、さっさと辞める者も出てくる。そもそも、自衛隊に入らない人が増える。

・今年は人気がなさすぎて新人が1人も来ませんでした。僕も辞めようか悩んでます

・窃盗、セクハラ、パワハラ等色々不祥事があります。自衛隊内の問題に目を向けてください 事あるごとに『再発防止に万全を期する』じゃぁね~

(部分抜粋転載終)

(2024年6月24日追記終)
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2024年6月26日追記

昨夕、iPhoneで自衛隊や防衛省のニュースや広報を眺めていたところ、ピンと鳴った。
6月21日の姫路駐屯地での自衛官候補生修了式の集合写真3枚が送られて来たのだった。
貴重な記念として保存したい。

今回の修了生の中には、大卒で社会人を数年経験してから志願された人々も含まれているようだ。今後、どのような進路を辿るか、遠くから大切に見守っていきたい。

自衛隊では、各駐屯地その他において、訓練と座学と試験がサイクルとして頻繁に繰り返され、適性に応じて必要とされる部署や担当が割り当てられるようだ。
今回、成績優秀者も特別に表彰されていた。組織として団結し、一致協力すると同時に、一人一人の実力によっては、お互いに一種のライバルでもあるのだろうか?
出来る限り、定年まで勤め上げていただければと願っている。

(2024年6月26日記)
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2024年7月9日追記

『日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE086O80Y4A700C2000000/?n_cid=NMAIL007_20240709_H)

「海自ヘリ2機墜落、見張り・指揮官連携不十分 事故調査委」
2024年7月9日

海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が衝突し墜落した事故で、海自の事故調査委員会は9日、乗員の見張りが不十分で指揮官同士の連携も不足していたとする調査結果をまとめた。機体の不具合や天候の影響はないと判断した。海自は報告書を受け、ヘリ運用時の安全確保策を見直す。中止していた複数の同型機による訓練を順次再開する。
木原稔防衛相は9日の閣議後の記者会見で「貴重な命が失われたのは痛恨の極み。この先、一人も犠牲者を出さない決意で全力を挙げる」と述べた。
事故は4月20日午後10時半すぎ、伊豆諸島の鳥島東方海域で起きた。潜水艦の探知・追尾を想定し、現場付近を哨戒ヘリ3機が飛行。うちSH60Kの2機が衝突し、乗員計8人が死亡した。作戦遂行能力を評価する「査閲」の一環として実施した訓練だった。
調査委は事故原因の究明に向け、現場から回収したフライトレコーダー(飛行記録装置)を分析し関係者からも当時の詳しい状況を聞き取った。
衝突したのは大村航空基地(長崎県)所属の「8416号機」と小松島航空基地(徳島県)所属の「8443号機」。調査によると、当時8443号機は海面からの一定の高度を保って直進。8416号機が高度を下げながら時計回りに旋回し、2機が衝突した。
フライトレコーダーの解析では2機とも互いの存在を認識しながら、衝突まで回避操作が取られていなかったことが判明した。8443号機は衝突2分前に8416号機の方位と距離を把握していた。8416号機も事故約10秒前の時点で8443号機を視認したという。
調査結果は原因として安全運航の基本となる乗員の見張りが不適切だったとした。視認した目標に関する機長への報告や乗員間での情報共有が十分に行われていなかったという。それぞれが相手機との距離を誤認した可能性があるとした。
高度管理も不十分だとした。2機はそれぞれ別の指揮官の下で訓練に参加し、指揮官は衝突回避のため高度差を確保するようヘリ側に指示していなかった。2機は同じ敵役の海自潜水艦を探索中だったが、指揮官は互いにその状況を明確に伝えていなかった。
海自は2021年、鹿児島県奄美大島沖で起きた哨戒ヘリの接触事故を受け、接近して飛行する際は見張りや高度差の確保を徹底する再発防止策を講じた。しかしこの対策は複数の指揮官が関わるケースは想定していなかった。
今後は異なる指揮官の下でも対策が守られるよう、高度差確保に関する責任をより上位の指揮官に統一する。「目視による見張りには限界がある」として、衝突防止につながる装備品について将来的な導入も視野に検討する。

(転載終)
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『日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE082WU0Y4A700C2000000/?n_cid=NMAIL007_20240709_Y)

「海自ヘリ衝突、高度化する訓練に安全管理追いつかず」
2024年7月9日

海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が衝突し墜落した事故で、不適切な見張りや指揮官の連携不足が原因だったとする報告書を海自の事故調査委員会がまとめた。厳しい安全保障環境を背景に訓練が高度化する一方、安全対策が追いついていない可能性がある。海自ヘリの事故は続発しており、指揮官による高度管理の徹底といった再発防止策の実効性が課題となる。
「この先、一人も犠牲者を出さない決意で再発防止に全力を挙げる」。

(転載終)

Posted in Japanese culture, © 2024 by Ikuko Tsunashima-Miyake | Leave a comment

姫路駐屯地と髙橋洋一氏講演会

(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7553&action)
2024年5月20日付「自衛官の不祥事報道から」

(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7535&action)
2024年5月20日付「千僧駐屯地の記念行事」
《広報担当のこの姫路の自衛官さん、人は良さそうなのだが、多分まだお若いのだろうか、もう少し連絡を早めに緻密に伝える必要があると思う。もしかしたら、上官によく注意され、叱られながら成長中なのかもしれない。》

(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7739&action)
2024年5月30日付「防衛モニターの自主予習」

(2024年6月22日リスト終)
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(https://x.com/ituna4011/status/1803373536893083812)
Lily2@ituna4011
2022年6月、朝食時に米飯とパンを取った自衛官が停職3日。
2023年3月、過去2年間、カレーライスを規定以上食べた自衛官が停職5日。
2023年8月下旬から9月半ばまで基地食堂でパンと納豆を規定以上食べた自衛官が停職10日。
佐藤正久『令和自衛隊大全』p.215.
7:25 PM · Jun 19, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1803374736707297566)
Lily2@ituna4011
You Tubeだけでは背景不明だった事情が、佐藤正久国会議員のご著書を通して、よくわかった。
自衛官、お腹ペコペコなんだよ。
腹一杯食わせてやれよ。
というタイトルを見た。 笑い事ではない。
7:30 PM · Jun 19, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1803376389690892679)
Lily2@ituna4011
治安維持の警察官と国防の自衛官とでは、社会との距離が違い過ぎる、と佐藤正久国会議員は記す。
前書 p.219.
7:36 PM · Jun 19, 2024
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(2024年6月22日転載終)
。。。。。。。。。
昨日の午前中、姫路駐屯地を初めて訪問。防衛モニターとしての活動はこれが初回。

出かける時、伊丹では大雨のためにJRでは電車が5分遅れていたが、9時頃には明石辺りで晴れ模様に。
JR姫路までは予想以上に遠いと感じたが、姫路駅は広々と明るくきれいで、人々も丁重な印象だった。

4月には先約のために失礼してしまったモニター出席だったが、その後、反省の意味も込めて、自衛隊関連の自己流予習をしてみた。慣れるには必要な時間だったかもしれないが、結論を先に述べると、今後は元自衛官のような個人発信のYou Tube等は止めて、『防衛白書』『防衛ハンドブック』『朝雲』『MAMOR』誌を読む程度に留めようと思う。

というのは、今回、上述の広報担当官と初めてお会いしてみて、私の方に誤解が多々あったことに気づいたからだ。
気さくで親切だが、「お若い方」というよりは、来年定年を迎える方だと知った。また、駐屯地内のお住まいではなく、一戸建ての自宅をお持ちだとのこと。「家族あっての自衛隊ですから」という言葉は、事実であり実感であり、有無を言わせぬ説得力に満ちていた。

駅まで車で迎えに来てくださり、帰りも送ってくださった。質問攻めみたいな私だったのに、どの問いかけに対しても、やや早口で流暢に答えられたので、こちらとしては全て納得。

他にも誤解を解いておくと…..

レンジャー体験は、自己の限界を知りたかったため、ということのようだった。そして、今後は女性自衛官を増やすとはいえ、レンジャー訓練は女性には無理ではないか、という反応であった。

また、上述の元自衛官で今は国会議員である佐藤正久氏がおっしゃっていた隊員の食事量については、おやつを自分で用意することも可能で、栄養士もついている。カロリーオーバーになっている隊員が食事量を注意されているというのが実情のようである。すなわち、マスコミにも情報の伝え方に片寄りがあるらしい。
2024年6月22日ユーリ後注:実は、千僧駐屯地のtwitter発信では、しばらく前に何度か「今日の隊員メニュー」として、トレーにのせた栄養たっぷりのおいしそうな一食が写真付きで紹介されていた。このことは、今回の姫路駐屯地の広報担当官にも伝えた。自衛隊の待遇改善を訴えている応援女性も、「ここの駐屯地の食事はいい」と応答されていた。)

自衛隊内から脱走(脱柵)する隊員については、確かにたまに出るらしいが、悩みがあれば相談するように周知しており、仮に脱走しても、その後に階級が上がって行った事例もあるとのことだった。

能登半島の地震対応については、部隊が二週間毎に勤務交替しているらしい。素人である我々が想像するように、被災した能登地方全体に同じ自衛隊員がずっと長く張り付いて、ストレスをためながら黙々と業務をこなしているわけでもなさそうだった。

米軍との合同訓練に参加したことのある元自衛隊員には、米軍の食事(レーション)の豊富さや軍人としての待遇の良さと比較して、不足を嘆く声がなきにしもあらず、だった。ところが、もともと米軍や外国軍との協力業務を経験しなかった自衛官にとっては、「自分達の時代は缶詰だった」と、当たり前のように現状を享受ないしは甘受されている。

さらに、入隊してからは、段階を踏んで少しずつ技術を磨き、役割をこなしていく。そのため、(通常よりは早く到来する)自衛隊の定年まで勤め上げるような方達にとっては、特に待遇に不足もなく、それなりに現実に折り合いをつけて過ごされているようである。むしろ、退職後に外部の一般人に向かって発信している声の大きい若い自衛官の方が、案外に全体を代表しているとは言えなさそうなのかもしれない。

さて。

今回は、今年4月に入隊した自衛官候補生の計23名が、3ヶ月間の厳しい訓練を無事終えて、6月21日(金)の午前10時半から50分間の修了式が挙行されるとのことで、私もお呼ばれに与り、体育館内の壇上に席を設けていただいた。その前に、「防衛モニター委嘱状授与式」の時間が設けられており、たった私一人のために、数名の自衛官の方々が細やかに役割をテキパキとこなされ、写真撮影までしていただいた。

予習をしておいた他の駐屯地の防衛モニターさんのブログやお話によれば、モニターは一つの駐屯地につき大抵二人。モニター同士でお互いに打ち合わせの上、活動に参加されているようだった。てっきり、私にも相棒がいるものと思い込んでいたら、実は今回の姫路駐屯地では私だけだったとのこと。但し、来年も継続するならば、任期が重なるためにモニターは二人になるかもしれない(らしい)。

よくぞ選んでくださいました。誠に恐縮の至りでございます。

式典において、日の丸と君が代が尊重されていることは、千僧駐屯地と全く同じで、小学校から高校までの学校時代を思い出し、気持ちが落ち着く。また、壇上の来賓が一人ずつ名前を呼ばれ、起立して「本日はおめでとうございます」と述べるのだが、私も同様にしたところ、同じく候補生23名から一斉に「ありがとうございます!」と大声で応答唱和。

しみじみ自衛隊だなぁ、と。

式典中、赤ちゃんの声が聞こえたが、候補生のご家族だとのこと。この辺りも、何ともほのぼのとして、いい感じだった。

その後は、コーヒーやシュークリームを差し入れていただき、5分休憩の後、駐屯地内の史料館を約1時間程、案内していただいた。この史料館では、姫路の歴史と直結した説明展示が多く、非常に勉強になった。新たな兵庫理解、という感じだ。10年ぐらい前から、日本史の勉強をし直しておいてよかった、とも。

式典の間に記念撮影がきれいに製本され、委嘱状も額に入れていただき、その他にボールペンやCD-ROM等のお土産も、至れり尽くせりだった。冊子も何冊か受け取り、わかりやすく説明されていると感じた。(2024年6月28日修正:「ボールペン」ではなく「シャープペンシル」)

「履歴書をこんなに長く書いて提出したモニター希望者は初めてだ」とも言われた。長年の家庭の事情(主人の健康問題その他)のため、単に「主婦」とのみ書いた場合、(その割には知りたがり屋だ)とか(質問が多過ぎる)等と誤解されてはまずい、と思ってのことだった。

繰り返しになるが、よく私なんかを選んでくださったものだ、と……。本来、自衛隊をあるがまま正確に理解し、自衛官を後方支援するのは、我々一般国民のはず、なのだ。

本日は非常に貴重な経験をさせていただき、誠にありがとうございました。
。。。。。。。。。。
一旦、自宅に戻った後、簡単な家事を済ませて、夕刻には再び外出。
今度は大阪の谷町6丁目の社会福祉会館へ。午後6時45分開始の2分前に入室。奇跡のようにギリギリ間に合った!

これまで日高義樹氏の講演会ですっかりお馴染みだったが、今回は髙橋洋一氏が講演者。

ここ数ヶ月、毎日のようにYou Tubeの「髙橋洋一チャンネル」で一回につき10分程度のトピック発信を1.5倍速で見ていたのと、ご著書を一冊読んでおいたので、問題なくついていけた。会場は満席。質疑応答も活発だった。8時35分までサービス精神旺盛。

髙橋氏は、インターネットの画面そのままの方で、飾りっ気もなく、親しみやすいお人柄。しかしおっしゃることははっきりしており、質疑応答でも、筋が通っていらした。
。。。。。。。。。。
今日の結論:

「言論の自由」や「価値観の多様性」を合言葉に、自分勝手に根拠なく言いたい放題公言する風潮が跋扈して久しいが、姫路駐屯地での自衛官の応対および髙橋氏の情勢分析さばきを拝見して、自分の生活をもっと絞り込まなければと痛感した。

(2024年6月22日記)
…………….
2024年6月22日追記

私のご近所である千僧駐屯地と比べて、姫路駐屯地は概して広々と明るく、のびやかで緑の多い印象だった。全体として、ものすごく細やかに気を遣ってくださっており、応対される自衛官側に、かなり遠慮のようなものも感じられた。

他の駐屯地の防衛モニターさん達のブログは、ヘリコプターに20分乗せてもらって無邪気に喜んだり、感想を連日、何とも楽し気に箇条書きにしていらしたりする。5月には、千僧駐屯地の記念式典で、既に『防衛白書』を手渡されてレポートを一本提出されたという大津駐屯地のモニターさんともお話した。

翻って、細々かつ長々と文章のみを書いている私は、「うるさ型、めんどくさい奴」と思われたかもしれない。

だが、1990年代から、マレー半島での日本軍政期の古い史料をかなり見ていた経緯に基づくならば、今でも自衛隊の中核戦力は、主に高卒で入隊して経験を積んでこられた方々だと思っている。よく訓練され、圧倒的に層が厚い。他方、医務官や院卒で入隊する場合は、若くとも最初から幹部予備軍の扱いである。
収集した文献によれば、「馬來の思い出」等と、のんびりした楽し気な現地経験のみ綴っている方達は、紛れもなく、文化工作に従事された方や軍の高官だった。一方、歩兵としてマレー半島のジャングルの中を勢いよく南下していった日本軍は、あえて文章を書き残すことなく、時には熱帯病で倒れたり、ひたすら上官の命令に従って自分の意志を押し殺してこられた方々も少なくなかったはずだ。

この組織内部の在り方は、一般企業でも同じなのかもしれないが、なかなか難しいところではある。

私自身は、結婚後一年で診断を下された21年以上に及ぶ主人の若年性神経難病のために、30代以降は人生経験が順当ではなかったという深い負い目がある。かといって、その負い目そのものが患者自身を追い詰めることにもなるので、普段は平然と自分達の生活をできる範囲内で切り盛りしよう、という気持ちでやってきた。但し、他人に逐一説明するわけにもいかず、同時に、自分本来の在り方を捻じ曲げるわけにもいかず、何とも鬱屈した葛藤が今でもある。

上述の「長い」と言われた略式履歴書を提出した背景は、実はそんなところだ。もっとも自衛隊にとっては、「そんなの関係ないっすよ」ということかもしれない。

もう一つ、それ以上に重要な観点としては、日本学術会議の動向がある。

実は1970年前後から、内調では日本学術会議が問題視されていたらしい。

志垣民郎(著)岸俊光(編)『内閣調査室秘録:戦後思想を動かした男文春新書12262019年)(特に、p.220, 231, 232, 248, 255を参照のこと。)

昨今に至ってようやく、菅義偉総理が勇断されたにも拘わらず、今でも文系大学では「軍事研究はまかりならん」と声明を発している有り様。私が十数年以上も属している4つの学会でも、理事が菅総理の明言された6名の一人だった上、どの学会でも、学会そのものが会員全員にアンケート等で意向を問うことなしに、勝手に「政府による学問や言論の自由を阻むことには断固反対」等と会報の第一面に書いたりしている。

これでは、名簿上は学会に属している会員全員の総意ということになりかねない。

実際には、うちの主人が35年間もお世話になっていた三菱電機だって、いつでも軍事や兵器に転用できる技術を次々と開発してきた。これは何ら隠すことではない。そもそも技術開発とは、そういうものなのである。だから、たとえ病人だったとはいえ、私の学会動向を聞いた主人でさえ「相手にならん話だ」と一蹴していたぐらいだったのだ。

文系だって地図そのものが軍事に応用できることぐらい、学校の歴史の教科書で学んだではないか?間宮林蔵を想起。また、言語や文学等の研究も、相手方の心理情報操作をするには絶好のツールである。こんな類は、昔から自然と知りうる話である。「敵方の人口動態を把握せよ」とは、旧約聖書にだって書いてある。

(2024年6月22日追記)
……………
2024年8月4日追記

食事に関する「お腹ペコペコ問題」は、(自衛官にとって頑強な体と精神が元手なのに)と、予習段階では、不祥事ニュースからも佐藤正久国会議員の著書からも驚かされていた。初対面で私がその話を持ち出すと、担当広報官氏は顔をしかめていらしたので、以下を転載する。

結論から言えば、以下の広報を通して、姫路駐屯地では誤解を解く努力を繰り返している。

(https://x.com/CampHimeji_PR/status/1379591224563179520)
【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地@CampHimeji_PR
【姫路駐屯地】自衛官候補生奮闘記③ 自衛官候補生「朝食」 候補生達の朝食はしっかりと栄養管理されたメニューです。自衛官の1日の栄養摂取カロリーは、3000カロリー。しっかり食べて訓練に励もう!えっ?あなたも食べたい?自衛官募集してまーす!(*^^)v #第3特科隊 #第3高射特科大隊
9:25 AM · Apr 7, 2021

https://x.com/CampHimeji_PR/status/1642769291891318784

【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地
@CampHimeji_PR
【自衛官候補生シリーズ( #さんと君 編)  やっほー!さんと君やで!今日はみんなが毎食食べにくる隊員食堂の様子をお届けするで!班長たちから食堂のいろはを教わり、みんなと一緒にいただくよ!隊員食堂のご飯はおいしいなぁ!さて、次の訓練も頑張るか! #自衛官候補生 #姫路駐屯地
3:01 PM · Apr 3, 2023

(https://x.com/CampHimeji_PR/status/1661635974395498497)
【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地@CampHimeji_PR
【姫路駐屯地業務隊】  オス!さんと君やで! 姫路駐屯地隊員食堂で人気のメニューを紹介するで~! とろろ、なめこ、オクラをトッピングした「ねばとろうどん(そば)」。夏バテだけではなく、生活習慣病にも最適やで!あ~、お腹空いたわ。
4:31 PM · May 25, 2023

(https://x.com/CampHimeji_PR/status/1664448564586762240)
【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地@CampHimeji_PR
【姫路駐屯地業務隊】 さんと君やで!今回の姫路駐屯地隊員食堂の注目メニューは、みんな大好きチーズハンバーガー!とろとろの目玉焼きとジューシーなハンバーグがポイントなんやで~☆ 具だくさんコブサラダとレンコンのソテーもついて、栄養満点の姫路駐屯地自慢のメニューで~す!!
10:47 AM · Jun 2, 2023

(https://x.com/CampHimeji_PR/status/1672116506296188928)
【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地@CampHimeji_PR
おっす!今日は食堂について秘密を教えちゃうよ! #姫路駐屯地 には、実は #食堂 が2つあるんだ。みんな知ってた?隊員専用の食堂と、一般の方も食事できちゃう委託食堂「樫の木」があるんだ! どんどん日替わり定食のクオリティが上がってるってウワサ!ぜひ自衛隊パワーを食べてみてやー! #自衛隊
2:36 PM · Jun 23, 2023

(https://x.com/CampHimeji_PR/status/1686559563942903808)
【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地@CampHimeji_PR
【 #姫路駐屯地 の食事シリーズ!】 暑い中訓練を頑張っている隊員に少しでも楽しい食事時間を提供するため、管理栄養士さんが様々な工夫をしているよ。一手間加えた愛情料理を提供しています! #自衛隊サマキャン
11:08 AM · Aug 2, 2023

(https://x.com/CampHimeji_PR/status/1686656751381413888)
【公式】陸上自衛隊 姫路駐屯地@CampHimeji_PR
任務達成の基本は健康、「医食同源」! #姫路駐屯地 では管理栄養士の資格を持つ栄養士さんが毎回小鉢の横にメニューの効果を掲示して健康的な食事を後押ししています。皆さん、しっかり食べて「熱い夏」を乗り切ろう!
5:34 PM · Aug 2, 2023
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(https://x.com/ituna4011/status/1817418684027097250)
Lily2@ituna4011
1日3000カロリー。
1:35 PM · Jul 28, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1819859665603416461)
Lily2@ituna4011
それでは、 隊員はお腹ペコペコなんだよ、もっと食べさせてやれよ、 という話は何に基づくのか?
7:15 AM · Aug 4, 2024

(2024年8月4日転載終)

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楠木正成

(https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima/posts/pfbid02quZU7U9EEmMUrcLXyHB1CiBSpermCwFasPiBumL36ps8VRDA83BnkhjLHLzbXCK7l?comment_id=1119482822648160&notif_id=1718415113517512&notif_t=feedback_reaction_generic&ref=notif)

2024年5月26日投稿

【今日の名言】楠木 正成(鎌倉時代の武将、日本史上最大の軍事的天才)

非は理に勝たず、理は法に勝たず、法は権に勝たず、権は天に勝たず(非は理に勝てない。理は法に勝てない。時の権は天道に勝てない。天道をあざむくことはできないから、天道に従って行動すべきである)。
合戦の勝負、必ずしも大勢小勢に依らず。ただ士卒の志を一つにするとせざるとなり(戦いの勝ち負けは必ずしも兵の数の多い少ないで決まるのではなく、兵の心を一つにすることで決まるのである)。
良将は戦わずして勝つ(有能な将軍は戦わずに勝つ)。
大将は、大なる知恵も細なる知恵もなくてはかなわぬものなり。知恵は生まれつきにありというも、その知恵を磨かざれば、正智(正しい知識)出ずることなし。知恵に自慢おごりて、磨かざる大将は、みな代々持ち来る国を失い、家を失くすものなり(大将は、大きな知恵や小さな知恵を持たなくてはならないものだ。知恵は生まれつきのものというが、それを磨き続けなければ正しい知恵は出てこない。持っている知恵を自慢するだけで磨かなければ、大将は代々持っている国を失い、家も失ってしまう)。
(自害直前に弟の正季が「七回人として生まれ変わって、朝廷の敵を滅ぼして国のために報いたい」と言うのを聞いて)罪深き悪念なれども、我もかように思うなり。いざさらば、同じく生を変えて、この本懐を達成せん(罪深い、救われない考えではあるが、自分もそう思う。その願いを達成するために死のう。さらばである)。
足ることを知って、及ばぬことを思うな(足りている部分に目を向け、足りないことを考えるのはやめよ)。
謙遜の者は、ついに幸来る。不遜の者は災害来る(謙遜する者には幸せがやってくるが、謙遜をせず奢り高ぶるものには災難がやってくる)。
鳴に起きざれば、暮れに悔いあり(鶏が鳴く時間に起きて活動を開始しなければ、日暮れに悔むことになる)。大将たらん人は、心に油断の義ありては、叶うべからず。あまたの心得あるべし。まず能者を親しみ近づけ、かしましき者を遠ざくべし。
国家の風俗、おのずから良くなるものなり。それにしたがって、自然に対象の知恵もいや増しに出るものなり(大将である人物は、心に油断があっては何事も成し遂げることができない。様々なことに精通しているべきである。まず有能な者を自分の近くに置き、自分を裏切りそうな者を遠ざける。そうすれば、国家の風紀は自動的に良くなり、おのずから大将の知恵も磨きがかかっていくものだ)。

※5月25日は楠木正成の命日(建武3年)です。

(2024年6月16日転載終)
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2024年9月22日追記

Japan On the Globe(1387) 国際派日本人養成講座

「 国柄探訪: 楠木正成が遺した日本人の生き方」
 自分の人生を何かのために燃やし尽くした人間だけが、笑って死んでいける。
R06.09.22   76,536 Copies   8,676,291Views

1.幕末の志士たちは楠木正成の生き方に導かれていた

「幕末の志士たちは、これほどまでに楠木正成の生き方に導かれていたのか」
 これが皇學館大学・松浦光修教授の講義「幕末の志士に学ぶ-その死生観を中心に-」を拝聴して、感銘に残った点です。筆者が半世紀にわたって教えを受けている公益社団法人 国民文化研究会の全国学生青年合宿教室での9月8日のお話でした。その講義資料から、幕末の志士たちが楠木正成に言及した言葉をご紹介しましょう。
__________
吉田松陰 『留魂録』最後の和歌五首のうちの最後の一首

七たびも 生きかえりつつ 夷(えびす)をぞ 攘(はら)はんこころ 吾れ忘れめや
(楠木正成公の七生報国のように)七度生き返ったら七度とも異国から祖国を守ろうとする心を、私は決して忘れはしない)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 正成は湊川の戦いで、足利尊氏の数万の軍と6時間余に渡る激戦を続けた後、弟・正季(まさすえ)と差し違えて自刃します。二人がからからと笑いながら交わした最後の会話は、次のような内容でした。
__________
 七生までただ同じ人間に生まれて、朝敵(朝廷に敵対するもの)を滅ぼさばや(滅ぼしたい)とこそ存じ候らへ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 吉田松陰は正成と同じ気持ちで、七度生まれ変わっても、日本を植民地化しようとする異国を打ち払って祖国を守ろうとしたのです。

2.高杉晋作、楠公から受けた「気」

 吉田松陰の門下生の一人、高杉晋作は次のような一文を残しています。
__________
・・・大地の正しい『気』は、ほかでもない、わが日本に集まっています。それが、人としては楠公となってあらわれ、木では扶桑となってあらわれ、山は富士山となってあらわれています。それらは、すべて天地の正しい『気』が、漏れてあふれ出てかたちになったものです。それらを観て、それらに触れれば、人は、また自分の『気』を培養することができるのです。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「扶桑」とは、中国の伝説で東方の果てにある巨木です。転じて、日本のことを扶桑国と呼ぶようになりました。そうした巨木と、山なら富士山、人なら楠公、すなわち楠木正成が大地の正しい「気」が集まったものだと言うのです。確かに人は巨木、高山、そして偉大な人物に触れると、「気」が伝わってくるように感じます。
 高杉晋作の幕末の縦横の活躍ぶりはまさに「気」に満ち満ちたものでしたが、それは正成から受け継いだものでした。

3.坂本龍馬の「菊水の紋」思慕

 幕末にこれまた縦横無尽の活躍をした坂本龍馬も、楠公を敬慕して、次の和歌を詠んでいます。
__________
「月と日と むかしをしのぶ みなと川 流れて清き菊の下水」 

(歌意)「楠公の忠義は、 (湊川の墓碑にも)月と日のように普遍的なものだといわれているが、ほんとうにそのとおりです。遠い昔のその事跡を思えば、楠公が討死した湊川の流れは、今も清らかに菊 (皇室)の根元を潤しています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「菊の下水」とは、皇室の菊花紋の上半分に、その下を水が流れる「菊水」の紋で、楠公が用いた家紋です。もともとは後醍醐天皇が楠公の忠義を嘉して菊のご紋を下賜されたのですが、正成は皇室の紋を使うことは身に余ることだとして、その菊の根元を潤す流水として、一族の皇室への忠義の象徴としたのです。

 龍馬は、皇室の根元を潤す下水として皇室への忠義に命をかけた楠公の心を偲んで、この歌を詠んだのです。

4.西郷の「湊川のほとりの青い蛍になりたい」

 西郷隆盛もこんな漢詩を残しています。
__________
西郷隆盛の漢詩「湊川感懐」(現代語訳)

皇室のまわりに雑草が生い茂っていることは、昔も今も変わりません。
(かつて楠公は)みずからが提案した正しい献策が入れられずに出陣され、湊川で討死されたが、その無念の思いは、湊川のほとりで、千年も漂っています。
私の願いは、生まれ変わって、湊川のほとりの青い蛍となることです。
そして、楠公の香り高い遺骨のおそばにいて、わが心を楽しませたい、と思っています。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 西郷が明治の維新政府に失望して下野した後の明治7年頃の作とされています。西郷は楠木一族と並ぶ南朝の忠臣・菊池一族の末裔と自負しており、正成を描いた『太平記』も子どもの時からよく読んでいたと言われています。
 西郷の維新政府への失望は、「西郷南洲翁遺訓」での「こんな有様では戊辰戦争の戦没者たちに申し訳ない」と涙を流す場面に窺えます。西郷はその「無念の思い」を、「正しい献策が入れられずに出陣され、湊川で討死された」楠公の「無念の思い」に重ね合わせてたのでしょう。それはやがて西南戦争での自決を暗示しているようです。
 松浦教授はこれら幕末の志士たちの思いを、次のようにまとめています。
__________
 幕末の志士たちは、一言で言えば、「自分も正成のように生きたい」と願った人々であったといえるでしょう。言葉をかえていえば、「自分は正成の”生まれかわり″になる!」と誓って、美しく生き、哀しく斃れていった人々です。[松浦、p209]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
5.「長州様は、正成をなさるそうな・・・」

 こうして楠公の生き方を深く受けとめていたのは、志士たちばかりではありません。幕末の京都の祇園で、芸娘さんたちは「長州様は、正成をなさるそうな・・・」と言い合っていたそうです。「正成をなさる」という一言で、特段の学問もない芸娘さんたちの間でも、尊皇のために一族を挙げて戦う、という楠公の生き方が了解されていたのです。

 忠臣蔵の物語にも、正成の影響は及んでいます。当時の人々は主君の仇討ちを果たした大石内蔵助を「楠公の生まれ変わり」と言っていました。当時のこんな歌が残されています。

 楠の いま大石と なりにけり なおも朽ちせぬ 忠孝をなす
(楠木正成が大石内蔵助と生まれ変わり、いまも朽ちない忠孝をなした)

 大石たちに討たれた吉良上野介(こうづけのすけ)は足利尊氏の正統を継ぐ名家でした。その上野介にとどめを刺した大石内蔵助こそ、「七度生まれ変わっても朝敵を滅ぼそう」と誓った正成の生まれ変わりだと言うのです。
 命を捧げて主君の仇討ちを果たした四十七人の物語は、楠公の物語に重ね合わされることによって、主君の恨みを果たすという以上に、朝敵を滅ぼす「忠孝」の物語に昇華されたのです。
 芸娘たちまで「正成をなさる」と語り合ったり、忠臣蔵の物語が楠公に重ね合わされたりと、江戸時代においては、正成の生き方が一般大衆の倫理の土台になっていたことが、よく窺われます。

6.大東亜戦争の英霊たちの楠公思慕

 楠公の生き様、そして死に様は、大東亜戦争を戦った英霊たちにも偲ばれていました。特攻隊の部隊名には楠公にちなんだものが少なくありません。「金剛隊(楠公が倒幕の狼煙をあげた金剛山)」、「菊水隊(楠木一族の家紋である菊水)」、「正行隊(まさつら、正成の嫡男)」、「桜井隊(正成が湊川に赴く前に正行と今生の別れをなした桜井駅)」などです。

 菊水特別攻撃隊の高久健一少尉は昭和20年3月、22歳で戦死されましたが、次のような遺文を残されています。
__________
楠公のいたましい姿、正行の悲願、それへの日本人の、たゆみなき切ない郷愁に、日本の伝統は生きているのだ。…成果がなければ、すべて無駄であると論ずる者は、人の美しさ、日本の伝統を知り得ぬ者であらう。[松浦、p234]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 特攻隊の隊員たちの出撃前の顔には、「まことに不思議な、まるで透きとおるような、清らかな笑いが満ちています」と松浦教授は指摘します。
 さらに教授は、昭和17(1942)年6月のミッドウェー海戦を「近代の湊川」と呼んでいます。日本の空母4隻と、米空母3隻が中部太平洋ミッドウェー島周辺で激突した海戦ですが、日本海軍は空母4隻を失ったのに対し、米海軍は空母1隻沈没で、以後、日本は制空権、制海権を失い、日米戦争の転換点となりました。
 日本の偵察機が「敵は巡洋艦5隻、駆逐艦5隻」との報告をもたらした時、山口多聞・第二航空戦隊司令官は「そんな編成はないはずだ。かならず空母がいる。これ以上ぐずぐずはできない」として、現在の基地攻撃用の爆弾装備のままで良いから、攻撃隊を直ちに発進させるよう南雲司令官に進言しましたが、聞き入られませんでした。

 この時の6分の遅れによって、日本の空母3隻がやられてしまいました。幸い山口が搭乗する空母「飛龍」はやや離れていて無事だったため、攻撃隊全機を発進させ、敵空母1隻を仕留めます。しかし、「飛龍」にも敵機24機が襲いかかり、航行不能に陥りました。加来艦長は「もはやこれまで」と総員退去を命じ、山口と二人で美しい月を見ながら、にこにこと最期の時を過ごしました。

 この最期のシーンは、湊川での楠公兄弟が高笑いしながら死んでいった様を思わせます。そもそも山口多聞の「多聞」とは、楠公の幼名からとったものでした。幼少の頃、父親から「大楠公のようになってもらいたい」と諭されていたそうです。

7.「自分の人生を燃やし尽くす」

 松浦教授は、このように日本人が歴史を通じて楠公を思慕してきた様子を振り返りながら、こう述べます。
__________
楠公とその一族は、「自分がどうなるか…」、「結果がどうなるか…」、「そんなことをして、どうなるのか…」などと、そういう余計なことは、いっさい考えず、ひたすら忠義のために戦いつづけ、自分の人生を燃やし尽くしました。

 そうであるからこそ楠公は、湊川の最後に望んで、「よに嬉しげなる気色」で、「七生報国」を誓って死んでいくこともできたのでしょう。その心境は、楠公を仰いだ吉田松陰などの志士たちも、特攻隊の若者たちも、山口多聞さんも、たぶん…みな同じであった…と思います。[松浦、p246]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 松浦教授は、なぜ楠公兄弟が最期に「からからと笑って」逝く事ができたのか、次のように解き明かしています。
__________
 二人にあつたのは、「お互い、今回の人生では、よくやったなあ…」という充実感や、あるいは「お互い、次の人生でも、しっかりと戦おうな!」という、なんというか…次の人生での戦いに向けての、”武者震い”をするような気分ではなかったでしょうか。

 二人は自分たちが、来世でも、また出会い、ふたたび力をあわせて天皇さまの敵と戦うことになる…ということを、たぶん確信していたはずで、そのことに関しては、何の迷いもなかったでしょう。たぶん、だからこそ最後に望んで、二人とも明るく笑うことができたのではないか、と思います。[松浦、p174]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 我が先人たちは、死者の魂は近くの山の上から子孫の繁栄を見守っていて、時々、子孫の一人として生まれ変わってくる、と信じていました。それは自分一人が子孫を見捨てて、天国や極楽に行くことを願うキリスト教や仏教とはまったく異なる死生観でした。

 何度でもこの世に戻ってくる命ならば、今回の限りある命を精一杯、国と子孫のために使って、次の生に備えようとするのが、我が国の武人たちが理想とした生き方でした。

8.命は何かのために使ってこそ、はじめてその価値が現れる

 戦後の我々は、国の為に命を捧げるのは軍国主義だとして、楠公も忠臣蔵も幕末志士も日清・日露・大東亜戦争の英霊たちの物語も、自ら墨で塗りつぶしてきました。 しかし、いくら命を後生大事に守っても、いずれは死んでいく身。命は何かのために使ってこそ、はじめてその価値が、意味が、現れるのです。

 松浦教授は、楠公の生き様から、こう問いかけます。
__________
ひたすら忠義のために戦い、自分の人生を燃やし尽くした者だけが、「七生報国」を確信して、笑って死んでいける…とすれば、はたして私たちは、どうでしょう? 笑って死んでいけるほど、この人生を燃やし尽くして生きているでしようか?・・・

日本という尊い国の、その”心の柱”である楠公の最後の地・湊川に立つたび、私はいつも、誰かから、こう問われているような気がしてなりません。「あなたは今、どのような志をもっているのか? ・・・あなたは今、どのように生きているのか?」と…。[松浦、p246]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 この問いかけを、松浦教授はこう結びます。
__________
小さなことでも、今すぐに祖国のためにできることが、何かあるはずです。まずはお互い…、そこからはじめたいと思います。[松浦、p248]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(文責 伊勢雅臣)

(2024年9月22日転載終)

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前橋汀子さんの演奏会

(https://x.com/ituna4011/status/1801886061905461559)
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大阪シンフォニーホールでの前橋汀子さんのリサイタル。 御歳八十路とは思えないスタミナと優雅さ。 新しい試みとしてのパイプオルガンとピアノの三重奏。 アンコールが次から次へと続き、会場からどよめき。スタンディングオベーションも。
4:54 PM · Jun 15, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1801889290366161266)
Lily2@ituna4011
ホールは満席。バルコニー席の前方とパイプオルガン側が空席のみ。 相変わらず、中高年が大半の客層だったが、咳等の妨害は極めて少なくなっている。 年末に予約済みのチケットが、まさか舞台から斜め正面の2メートル近くの最前列だったとは、すっかり忘れていた。
5:07 PM · Jun 15, 2024
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艶やかな演奏もさることながら、これぞ本流の日本人という感動が辺り一杯に広がる。きっぷの良さと茶目っ気。常に挑戦と前進。あらゆる努力を惜しまない姿。 高齢者にも勇気を与え続ける模範でいらっしゃる。
5:24 PM · Jun 15, 2024
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Lily2@ituna4011
この続きはブログにて。以上。
5:48 PM · Jun 15, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1801915108706427283)
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追記
オワコンの意味がわからず、調べてみたところ、自分のことだとわかりました。ありがとうございます。
6:50 PM · Jun 15, 2024
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追記2
そして、オワコンの対義語は 前橋汀子さん だとわかりました。どうもありがとうございました。
6:55 PM · Jun 15, 2024
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(転載終)
。。。。。。。。。。
2023年12月25日に、チラシを見て即座に電話でチケットを申し込んだ。恐らく、これが四度目であろう。

以前は、手数料込みの書留郵送で届いていたクラシック演奏会のチケットだが、最近では、電話予約で教えられた番号を持参の上、一週間以内にコンビニエンスストア(大抵はセブンイレブン)に行けば、即座に入手できる仕組みになっている。それはいいのだが、まさか真正面の舞台から斜め2メートル先の最前列に座席(1階A席26番)を予約したことは、チケット入手の簡便さと引き換えに、すっかり忘れてしまっていた。全席3500円(税込)。

また、6月8日の下鴨神社での着物疲れと暑さとで何となくゴロゴロしてしまい、出かけるのもギリギリに。

大阪駅に着いてすぐにタクシーに乗ったところ、高層ビルが次々と乱立している昨今の梅田周辺では、道が大変に渋滞していた。
穏やかで親切な運転手さんで、ちょうど10分で到着。2時開演なのに1分前に到着という神業。運転手さんには「一曲目は間に合いませんね」と言いながら現金で支払いをしたものの、ホールの受付係が次々と手際よく案内してくださり、何と真正面の一列目中央右寄りに着席して一息ついたら、すぐに開始となった。

(私一人のために皆様が待っていてくださったんだ……。)

演奏会ではいつも、一曲目終了後にこそこそと入って来る人や、仕事帰りのサラリーマン等、何かと遅刻する人のために、開演が5分程遅れることもあったりして、以前はじいっと待つ側だった私。だが、いつの間にか待たせる側に変貌してしまっていた!

とはいえ、実際に演奏が始まると、中間の休憩時間が20分のところ、なぜか30分以上も間隔があいていたので、もしかしたら、開始時間も演奏家側の事情もあったのかもしれない。(だといいんだけれど….)

演奏家によっては、何かと定刻主義で、いささかなりとも時間に容赦せず、ピタリと始めるのを旨とする方もいらっしゃるらしい。日本人演奏家には少ないが、西洋人の演奏家には、そういう凝り性というのか、潔癖症タイプがいるそうである。

今後は気を付けます!

座席の位置の関係上、ピアニストの足元と譜めくり係のイケメン男性の顔以外は、専ら前橋汀子さんの指使いと弓裁き、そして顔の表情がアップで丸見えだったのは、我ながら驚いた。

ドレスは、前半がギャザーとフレアーがたっぷり入ったオレンジ色のノースリーブに銀色の靴、後半がショッキングピンクの薄長袖のシンプルドレス。首元に長いリボンが垂らされていて、同じく銀色の靴だった。髪型は、高いポニーテールに黒の大きなリボンピン。カールした豊かな髪型は恐らくは付け毛だろうが、今でも華やかなお人柄と演奏にとてもお似合いだった。

お茶目でいらして、客席に向かって時折手を挙げて反応される辺り、いかにも年季の入った余裕たっぷりな様子に、聴衆もスタンディング・オベーションと共に、深く喜んでいた。
******
【プログラム】

エルガ-「愛の挨拶」
クライスラー「愛の喜び」
クライスラー「ウィーン奇想曲」
マスネ「タイスの瞑想曲」
ファリャ「スペイン舞曲」第1番(クライスラー編)
ブラームス「ヴァイオリン・ソナタ」第1番ト長調「雨の歌」op.78

(休憩20分➡30分+α)

ヴィターリ「シャコンヌ」ト長調
J.S.バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」(丸山貴幸(編))
サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」op.28
丸山貴幸(編曲)「My Favorite Songs 枯葉~愛の讃歌~川の流れのように」

【アンコール】

ドヴォルザーク「我が母の教えたまいし歌」
ドヴォルザーク「スラヴ舞曲」第10番 op.72-2
ブラームス「ハンガリー舞曲」第1番
ブラームス「ハンガリー舞曲」第5番
シューベルト「アヴェ・マリア」
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前半は午後2時から2時50分まで、後半は3時22分から3時58分まででプログラム終了。と思いきや、カーテンコールの度にアンコールが次々と演奏され、舞台袖に立ったまましばらく挨拶をされ、最終的に終わったのが4時25分。アンコールの途中でお辞儀の際、弓を落とされたが、それも御愛嬌。サービス精神旺盛で凄い鍛錬の賜物だと圧倒された。

全曲、よく知られたものばかりだが、切れ味も鋭く、マイクなしでしっとりとした音色を響かせ、最後のアヴェ・マリアは何とも懐かしく、一段と音色が異なって聞こえた。

ピアノ伴奏は、1975年アルメニア生まれのヴァハン・マルディロシアン氏。シャコンヌとバッハをパイプ・オルガンで担当されたのは、お若い大木麻理さんで、大先輩の前橋汀子さんに対して、ひたすら恐縮と敬意の繰り返しという様子だった。

サイン会はなし。

途中の休憩時間に、恒例の習慣として、記念にCDを買い求めようと階下に降りて行ったが、不思議なことに誰も群がっていなかった。並べてあったCDも、実は既に手元にあるものか、2018年秋まで暮らしていた大阪府島本町の町立図書館で借りては自宅で録音しておいたものが大半だった。

そうは雖も、せっかくのことなので、しばらく手に取って吟味してから、以下の一枚を買い求めた(3080円)。ピアニストが東誠三氏と懐かしいことと、知らない曲が複数含まれていたからでもある(3, 5, 6, 7, 9, 11, 12)。
*******
前橋汀子/悲しみのゴンドラ

1. 五月のそよ風~「無言歌集 第5巻 作品62」より(メンデルスゾーン/クライスラー)
2. 踊る人形(ポルディーニ/クライスラー)
3. ラルゲット~「ソナチネ 作品100」より(ドヴォルザーク)
4. ロンド~「ハフナー・セレナーデK.250」より(モーツァルト/クライスラー)
5. アデュー(さようなら)(エルガー/シゲティ)
6. 気まぐれな女 作品17(エルガー)
7. 伝説曲 作品17(ヴィエニアウスキ)
8. メヌエット(ポッケリーニ)
9. 祈り~「テ・デウム」より(ヘンデル/フレッシュ)
10. 熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
11. 悲しみのゴンドラ(リスト)
12. タンブラン~「ソナタ第3番」より(ルクレール)
13. 子供の夢 作品14(イザイ)
14. ツィゴイネルワイゼン 作品20(サラサーテ)
15. ロマンス 作品94-2(シューマン/クライスラー)

(ソニー 2000年)
。。。。。。。。。
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=5871&action)
2023年11月8日付「内田光子さんの演奏会」

《2019年の春頃、いつの間にか買い込んだアレクサに向かって、出勤前の朝食時、毎日のように主人が「アレクサ、内田光子のピアノを聴かせて」と同じ指示を繰り返していた。その都度、「わかりません」とアレクサに断られていた。ポピュラー音楽ならすぐに出てきたのかもしれないが、主人の発声が曖昧模糊としていて聞き取れなかったのか、それとも、クラシック音楽はプログラムとして後退していたのか、理由はわからない。》
《普通ならば、指示を変えるなりして、求める音楽に接近する方法を考えつきそうなものだが、なぜか主人自身は小さな子供相手をしているかのように、いつでも同じことを続けて、喜んで笑っていた。》

(部分抜粋終)

主人はこの頃、実は内田光子さんのみならず、「前橋汀子のヴァイオリンを聴かせて」とも繰り返していた。恐らくは、下記のブログ引用で示すように、大阪のシンフォニーホールに二人で出かけた2012年6月と2017年10月の記憶が、主人の潜在意識の中でとりわけ鮮明だったからだろう。
何度も演奏会に一緒に出掛けたはずなのに、遥かに若い庄司紗矢香さんや五嶋みどりさんにはなぜか言及していなかったのも、今となっては不思議だ。

私が今でも機会さえあれば前橋汀子さんのチケットを買い求めて演奏会に出かけるのも、当時の何とも切ない思い出を風化させたくないからである。とはいえ、さまざまな感傷が押し寄せて、演奏会の後はぐったりと疲れてもいるのだが。
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(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20090618)

2009-06-18「しっとりした情感あふれる演奏」
《図書館で立ち読みした日経新聞には、前橋汀子さんが江口玲氏をピアニストに迎えて、ようやく録音した曲があるという記事が掲載されていました。完璧主義の前橋さんにとっては、以前、同じ曲を録音した時にはどこか気に入らず、公表には至らなかったとのこと。でも、満を持して、というのか、江口氏と共演してみたら、何とも柔軟な解釈と高度な技術で、一挙に話が進んだとか。さすがは江口玲氏。二度もお目にかかれて、しかもホームページへの書き込みにも応対していただき、感謝しています。》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20120609)

2012-06-09「前橋汀子さんのリサイタル(1)」
《デビュー50周年記念ということもあり、会場のシンフォニー・ホールはほぼ満員でした。
前半部は肩を出した濃紺ドレス。後半は半袖のレモン色ドレスで、ひだ裾を左手首につなげた優雅なスタイル、とお色直しも…。
お辞儀がとても丁寧で、ホールのそれぞれ四面に向かって、頭を深く下げられていました。》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20120610)

2012-06-10「前橋汀子さんのリサイタル(2)」
《『アンダルシアのロマンス』 前橋汀子 (http://www.amazon.co.jp/dp/B00005G882/ref=cm_sw_r_tw_dp_ive1pb0SD0BQ7) 昨日、大阪のシンフォニー・ホールで購入。リサイタル後に、前橋さんからサインを頂戴し、お写真も撮らせていただきました。》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20160215)

2016-02-15「転載・部分抜粋引用など」
《・『前橋汀子 ベスト・コレクション』ソニー・ミュージック(http://www.amazon.co.jp/dp/B0010SGST8/ref=cm_sw_r_tw_dp_RKDWwb17T5M5A …)を三日前、久しぶりに町立図書館で借りた。つややかで瑞々しい音色と深みのある旋律。何年か前のリサイタル後、ホール裏でサインの列に応じていらした姿を思い出す。写真もご一緒に。》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20171017)

2017-10-17「国民統合を目指して」
《10月15日(日)には、雨降りの肌寒い中、久しぶりに大阪のザ・シンフォニーホールへ行き、5年ぶりに前橋汀子さんの演奏活動55周年記念コンサートを楽しんだ。飯森範親氏の指揮で日本センチュリー交響楽団だったが、こちらは初めて演奏会場で触れることとなった。》
《前橋汀子さんは、若いソリストでも一度に一曲のみの協奏曲が普通なのに、なんと今回、ベートーヴェンとチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲(いずれもニ長調)を、羽のような裾の白いドレス(前半)と、休憩を挟んで、透き通るような赤い薄地のドレスを重ねて(後半)、一気に演奏されたのみならず、アンコールにはサラサーテのツィゴイネルワイゼンを朗々と艷やかに奏でられた。出だしで既に拍手が湧いたのも印象的だった。協奏曲のカデンツアも楽しかった。》
《この体力と精神の強靭さには、並外れた努力と日々の鍛錬が伝わってきた。スタンディング・オベーションがあちこちで見られたのもうれしかった。》
《5年前にも、50周年記念とのことで、思いがけず楽屋で並んでサインを頂戴し(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120609)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120610)、たまたまスマホを構えた主人をご覧になって、ご一緒に写真を撮らせていただいたが、今回はさすがに何もなかったようだ。それで良いと思い、改めて一期一会を思った。》
《『私のヴァイオリン 前橋汀子回想録』が早川書房から出版されたと、先月、銀座の教文館で知ったので、早速、近所の図書館に購入をお願いしてある。》

(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2551&action)
5 May 2022「長寿考-卒寿と白寿と」

(リスト終)
。。。。。。。。。。
この主人が携帯で撮ってくれた12年前の2012年6月の写真は、実はピントがぼやけてボワボワだった。
当時は今ほどSNSや動画が発達しておらず、警戒が緩かったために、演奏家との写真撮影も自由だった。とはいえ、まさか私がサインを頂いている間に、主人が写真を撮ろうとしていた等、私には気づく由もなかった。
でも、前橋さんの方がさっと気づかれて、ポーズを取ってくださった。

すぐに現像しておけばよかったのに、「そのうちにやってあげるよ」という言葉を信じていたら、いつの間にか所在不明になってしまった。
というよりも、徐々に精神症状の一種でスマホ依存になっていた主人が、どこで聞いたものやら、「3年後にはキャッシュバックで3万円戻って来る」等と言い出して、次々と携帯を買い替えてしまい、気づいたらiPADを含めて携帯スマホ類が計10台程にもなっていた。勿論、キャッシュバック等はあるはずもない。それで、2019年12月21日、宝塚市立病院に救急搬送され、既に終末期に入っていると宣告された主人の長期入院中に、私が電話代の節約のために少しずつ解約していったのである。

思い出は遥か彼方のツーショットである。でも、幸いなことに、前橋さんは今でも溌溂とお元気でいらっしゃり、私もチケットを買って演奏会に赴いている。
。。。。。。。。。。
日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXKZO35953720R01C18A0BC8000/)
前橋汀子(2)両親
高校教師の父 歴史に造詣 「生まれ変わり」信じた母
2018年10月2日

両親や祖父母、近い親戚に音楽家はいない。クラシック音楽とは縁のない一族だった。父の正二は1913年に生まれ、京都大学文学部史学科で仏教美術を学んだ。戦後は都立北豊島工業高校で社会科の教師を務め、歴史や文化に造詣の深い人だった。
文楽や歌舞伎、芝居が大好きで、熱心に劇場通いをしていたが、音楽にはまるで関心がない。珍しく私のコンサートに来てくれたと思ったら「山田五十鈴の舞台中継が始まるから」と途中で…

読売新聞』(https://www.yomiuri.co.jp/culture/music/20240613-OYT1T50147/)
前橋汀子 傘寿を迎えてもあくなき探究心…20回目のアフタヌーン・コンサート
2024年6月14日

日本を代表するバイオリニスト、前橋汀子のライフワークである「アフタヌーン・コンサート」が、22日の東京・赤坂のサントリーホール公演で20回目を迎える。昨年末に傘寿を迎えてからも舞台に立ち続ける姿は、文字通りのレジェンドだ。(松本良一)

「もっとうまく弾きたい、弾けるはずという気持ちは今でも強い。だからコンサートを続けてこられた」
 80歳になっても2000人の大ホールで演奏できる体力と気力を保つ。演奏家 冥利に尽きるが、それは努力のたまものだ。「私は天才ではないし、バイオリニストとして決して恵まれた身体ではない。曲を仕上げるのにも時間がかかるの」。その自覚の上で、いかに無理せずに聴衆に音楽を届けるかを考えている。
 17歳でソ連に留学した後、米国でも学び、シゲティをはじめ世界的巨匠や名教師の薫陶を受けた。「名人が弾くと、心地よい音楽が聴き手の中に自然に入ってくるし、小品でも独自の味わいや性格が出る」。彼女独特の歌い回しは、彼らから受け継いだ財産だ。
 小沢征爾ら一流指揮者や欧米の名門オーケストラと共演を重ねた経験も、現在の活動の糧となっている。
 情熱的な演奏スタイルは年を重ねるにつれて変わった。「若い頃は1日に10時間以上練習し、本番の舞台では踊るように跳びはねながら演奏していた。でも、バイオリン演奏は長く続けると身体に大きな負担がかかる。知恵と工夫でコンディションを維持する方法を見いだした」
 2005年から続く「アフタヌーン・コンサート」では、バイオリン・ソナタなどのメインの曲以外にクライスラーの小品なども交え、肩の凝らない音楽を披露している。
今回はブラームスのバイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」(ピアノ=ヴァハン・マルディロシアン)を中心に、パイプオルガン(大木麻理)との共演など新しい試みもある。
 最近は演奏家として残された時間を意識するという。「ブラームスのバイオリン協奏曲をもう一度弾きたい。若い頃から弾いてきたけれど、どこか不完全燃焼だった。今なら違う手応えが得られると思う」
 あくなき探究心から生まれる自然体が、新境地をひらくだろうか。

(転載終)

(2024年6月16日記)
…………..
2024年8月4日追記

(https://x.com/hirasaoffice06/status/1815597920349204609)
ヒラサ・オフィス@hirasaoffice06
【謹告】前橋汀子に関するお知らせ ヴァイオリニスト #前橋汀子 は「肩腱板断裂」との主治医からの診断を受けたため、手術と入院を経て、今年一杯の演奏活動を停止し、リハビリに専念する事になりました。 何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 https://hirasaoffice06.com/news/view/520
1:00 PM · Jul 23, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1816067636243096002)
Lily2@ituna4011
6月のリサイタル、行けて幸いだった。
8:07 PM · Jul 24, 2024·
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(2024年8月4日転載終)

速やかなるご回復と安静をお祈り申し上げます。

(2024年8月4日記)

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ダニエル・パイプス氏の新刊書

7年前に「イスラエル勝利プロジェクト」が開始された。部分的な紹介をした過去ブログおよび関連するツィッターを以下に。

1.(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=829&action)

Israel Victory Caucus Launch Event
28 Apr 2017
Israel Victory Caucus (CIVC) on April 27 on Capitol Hill

2.(https://x.com/ituna4011/status/873035429305397249)

Lily2@ituna4011
Israel Victory Project – Lily’s Room (id:itunalily2)
(https://itunalily2.hatenablog.com/entries/2017/06/09)
1:34 PM · Jun 9, 2017

3.(https://itunalily2.hatenablog.com/entry/20170609)

Israel National News(http://www.israelnationalnews.com/News/News.aspx/230752)

Think ‘victory’
New project launched at Israeli universities champions a new approach to solving the Israeli-Palestinian Arab conflict.
8 June 2017
by Arutz Sheva Staff

A new project championing Israeli victory and Palestinian defeat was launched yesterday at a special conference held at Hebrew University, featuring MK Amir Ohana, Major General (res.) Dan Biton, Brigadier General (res.) Yossi Kuperwasser, and Maariv journalist Dr. Revital Amiran.
The Israel Victory Project, initiated by the US-based think tank, the Middle East Forum, offers a new approach to solving the Israeli-Palestinian conflict.
According to Middle East Forum, a resolution to the conflict will only occur once the Palestinians are defeated and give up the goal of destroying Israel and recognize Israel as the Jewish state.

4.(https://itunalily2.hatenablog.com/entry/20171212)

Israeli victory project & process
Israel Hayom (http://www.israelhayom.com/)
Knesset, Congress sister lobbies to push new agenda on Middle East conflict
13 November 2017

Sister lobbies formed with the backing of the Israel Victory Project, an initiative of the conservative Middle East Forum think tank • Lawmakers urge U.S. to allow Israel to break from Washington’s dictates to ensure it has the upper hand in the conflict.
Alongside U.S. President Donald Trump’s ongoing efforts to put together a framework for an Israeli-Palestinian peace deal, the Knesset Lobby for Promoting the Recognition of Israeli Victory and the U.S. Congressional Israel Victory Lobby are set to start working together on what they see as a solution to the Israeli-Palestinian conflict in which Israel will emerge victorious.

5.(https://x.com/ituna4011/status/1559418262882254848)

Lily2@ituna4011
Israel Victory Can Solve the Palestinian Issue:

https://www.danielpipes.org/21364/israel-victory-can-solve-the-palestinian-issue#

《similar developments occurred in Turkey 100 years ago and in Japan 150 years ago. 》
2:54 PM · Aug 16, 2022

(転載終)
。。。。。。。。。。
そして、7年後の今……

(https://x.com/ituna4011/status/1800363263148114410)
Lily2@ituna4011
新しく本が出ました!
12:03 PM · Jun 11, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1800338998239584266)
Lily2@ituna4011
Book announcement: Israel Victory
10:27 AM · Jun 11, 2024

(https://x.com/DanielPipes/status/1800171709951259097)
You reposted
Daniel Pipes دانيال بايبس @DanielPipes
My brand-new book, “Israel Victory: How Zionists Win Acceptance and Palestinians Get Liberated,” is now available at Amazon. The brief version: The Palestinian-Israeli conflict will come to an acceptable conclusion only with a Palestinian sense of defeat.
11:22 PM · Jun 10, 2024
5,353 Views

(転載終)
。。。。。。。。。。。
それから…….

(https://x.com/ituna4011/status/1801921831949189155)
Lily2@ituna4011
7年後の今日、新刊書が届きました。 ヘルツェルが夢想家、ベン・グリオンが楽観主義者、モシェダヤンが『ジューイッシュマザー』、シモンペレスが寸鉄人、だとの描写(pp.58-67)。 索引と引用注がないのが、たまにキズ。一読の価値あり。
7:16 PM · Jun 15, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1801934033372528999)
Lily2@ituna4011
毎度のことながら、理論的で分析力に富む。どこまで実行可能かが問題ではある。 相変わらず、日本に関しては田母神俊雄氏のご指摘通りで、何ら変化なし(p.288)。だが、そこで怒っては負けだ。侮られない日本および日本人を目指して、着実に力をつけて、自分で自分を守るのだ。
オワコン記
8:05 PM · Jun 15, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1801946897042800923)
Lily2@ituna4011
久しぶりにジャボティンスキーやイツハクシャミール氏を思い出したオワコンの私。冷徹な現実主義者こそが勝利へと導く。クラウゼヴィッツを田母神俊雄氏が解説された本があるらしい。注文済み。原書の邦訳は手元にあるが未読。
8:56 PM · Jun 15, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1801949722342801578)
Lily2@ituna4011
但し、抑止力としての日本の核保有に関して、何年も前にパイプス氏に尋ねてみたところ、反対していない、とのことでした。また、アメリカの共和党寄りの方々は、日本が軍事力を上げることに賛成のようでした。
9:07 PM · Jun 15, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1801961138290339924)
Lily2@ituna4011
実は私、著者よりも先に、ご著書を入手した模様です。たまにはオワコンにもいいことあります。
9:53 PM · Jun 15, 2024
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(2024年6月16日転載終)
………………
2024年6月28日

本書の書評を以下に。

1.(https://www.jns.org/can-israel-win-by-winning/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR0-t3BS44cPff-c8gRJL77kxPj6hCjllbW9pUPSNdg3cbE6lp4vFXKQ0cA_aem_LRYVLutMCoMNp3-sPtFmvw)

Can Israel ‘Win by Winning’?
A review of Daniel Pipes’ “Israel Victory: How Zionists Win Acceptance and Palestinians Get Liberated.”

by Daniel Greenfield (an Israeli-born journalist who writes for conservative publications)
23 June 2024
JNS

A week before the Oct. 7 Hamas assault on Israel, veteran foreign policy expert Daniel Pipes, a former board member of the United States Institute of Peace and the president of the Middle East Forum, turned in the manuscript for his new book: “Israel Victory: How Zionists Win Acceptance and Palestinians Get Liberated.”
The foundational thesis of Pipes’ work, that Israel had spent far too much time conciliating the Islamic terrorist groups that dominate Gaza and the West Bank, offering them the promise of peace and prosperity, emerged from the rubble more relevant than ever.
“Israeli leaders seek to improve Palestinian economic welfare: I call this the policy of enrichment,” Pipes writes in “Israel Victory,” criticizing Israel for not adopting “the universal tactic of depriving an economy of resources, but…the opposite one of helping Palestinians to develop economically.”
The quintessential liberal fallacy also at the root of America’s failures in the War on Terror holds that wars are fought against regimes, not people. Even when Israel achieved its victories on the battlefield, it still believed that peace would come through mutual prosperity and befriending foes. This vision is alien to the region and rather than bringing peace has only perpetuated generations of war.
In the months before Oct. 7, Arab Muslim workers from Gaza were allowed in increasing numbers to work in Israel. And in the months since Oct. 7, Israel, under political pressure, has flooded Gaza with aid. The pre-10/7 appeasement failed to prevent the massacres, rapes and kidnappings and the post-10/7 benevolence only convinced Muslims in Gaza they would win.
“Israel Victory” contends that Israel can’t win through conciliation, it can only win by winning, and that furthermore, victory is ultimately the best possible outcome for both sides. Israel’s reticence to achieve a conclusive and decisive victory infused generations of Arab Muslims living in the West Bank and Gaza with the conviction that they can destroy Israel if they transform their societies into killing machines and turn over political power to terrorists.
It is as if instead of defeating Nazi Germany or Imperial Japan, the Allies had left a core regime and population intact and free to plot war for another 50 years. That’s what happened in Israel.
The dynamic in which we try to win over the Muslim world, only to have it reject us, to which we respond with even more concerted efforts to win it over, has become all too familiar to most of us. And it’s the dynamic that “Israel Victory” places at the heart of the conflict. The combination of relentless international pressure and the conviction that peace can only be achieved by winning hearts and minds, rather than wars, has created a doom spiral of “rejectionism” and “conciliation.”
“Rejectionism, however, will not collapse on its own. It must be broken. Only one party, Israel, can achieve this. Doing so will require major changes, indeed, a paradigm shift,” Pipes writes. “That means abandoning conciliation and returning to the eternal verities of war. I call this Israel Victory. More negatively but more accurately, it consists of Palestinian defeat.”
Essentially, for Israel to win, it has to defeat the enemy side not just enough to achieve a battlefield victory, but to finally convince it that any further fighting can only be futile.
In an era where everyone from Obama and Biden to some of their opponents on the right complain about “endless wars”, the idea of ending wars by winning them seems radical.
But endless wars persist, the way that many other problems do, because we have abandoned the common sense solutions that everyone used to understand in favor of new models that don’t work. In “Israel Victory” Pipes briefly and ably traces the history of the collision between Israeli optimism and Muslim hatred. He shows that, contrary to leftist myth, Israeli governments and leading figures like Moshe Dayan bent over backward to accommodate and appease the Arab Muslim population.
In one revealing passage, the book relates an incident that took place after the victory of the Six-Day War.
The Israelis dispatched combines to help Arab Muslims occupying parts of the West Bank bring in the harvest.
“I was among those who conquered the place,” one of the drivers recalled. “We are incapable of being conquerors. A month before I was risking my life, and now here I was helping them harvest their grain.”
The sentiment is a Rorschach test. It appears noble to many westerners, yet in societies where an individual’s place is determined by hierarchies built on force, it conveys a destabilizing weakness. Westerners think that they are liberating societies when they are actually taking away their verities and replacing them with ambiguities. And these societies, whether in Gaza or Iraq and Afghanistan, rapidly embrace those more traditional elements that offer cultural stability and the ultimate promise that what was once true can be made so again.
In the Middle East, modern societies have won military victories, but not cultural ones. If we want to stop constantly fighting military campaigns, we will have to win the cultural wars as well.
And this may require Israel, America, the United Kingdom and other modern societies to do things that they are uncomfortable with, that appear to violate their values and disturb their sense of moral order.
Many dysfunctional children grow up in homes where the parents try to be their “friends” because they are uncomfortable acting as authority figures.
To end the cycle of appeasement and violence, the Israelis and all of us may have to learn to stop trying to be “friends” with our enemies and get comfortable with being conquerors.

(End)

*上記と同執筆者による同文の原稿が下記にも再掲された。知る限り、同原稿が4つの媒体に掲載されたことになる。(Lily)

Gatestone Institute (https://www.gatestoneinstitute.org/20728/can-israel-win-by-winning?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3Krydx7Qah-3Lepot6YPBSyBUeXG2bQU4Dfk8upxDBcfbPXbqLZdct90M_aem_-Fg-DxU0LEFGgjLN4JWi3Q)
Can Israel ‘Win by Winning’?
A review of Daniel Pipes’ ‘Israel Victory’
by Daniel Greenfield
25 June 2024

The Jewish Star (https://www.thejewishstar.com/stories/pipes-book-tells-how-israel-wins-by-winning,23745?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR0d4Gc6hI0tq4k9M7Gan27kh5BKm4czOGqbRGdPhIhs9vG2YuWrY4vWmgY_aem_wPahAbUZiUv6sEk4sDrwdw)
Pipes book tells how Israel wins by winning
26 June 2024

(2024年6月28日記)
…………….
2024年8月13日追記

(https://x.com/ituna4011/status/1821711932430417964)
Lily2@ituna4011

Why Palestinian-Israeli Diplomacy Always Fails and Only an Israeli Victory Will End the Conflict (danielpipes.org)

https://danielpipes.org/22300/why-palestinian-israeli-diplomacy-always-fails…

12年前を思い出す。懐かしい程、興味深いインタビュー。理論的には妥当だが、実践は困難か。
9:55 AM · Aug 9, 2024

(2024年8月13日転載終)
……………
2024年10月17日追記

(https://x.com/DanielPipes/status/1846624148841185593)
Daniel Pipes دانيال بايبس @DanielPipes
And here is the other stand-out picture, of my father’s father, #MarekPipes, standing on the right on a trip to Stockholm in 1929. What style.
3:48 AM · Oct 17, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1846636962402410984)
Lily2@ituna4011
パイピシュ先生の父方おじいちゃま。リチャード先生の自伝Vixiにも登場されます。
4:38 AM · Oct 17, 2024

(2024年10月17日転載終)

Posted in Daniel Pipes, Malay studies, research topics, Studies related, © 2024 by Ikuko Tsunashima-Miyake | Leave a comment

三菱UFJ銀行の不祥事

三菱UFJ銀行は、私の亡父がかつて名古屋広小路の本店で勤務していた東海銀行が吸収合併されてできた銀行である。
阪急伊丹駅前に支店があり、便利なので口座を持っているが、新生銀行に引き続き、このような不祥事が発生するとは、不甲斐ない。

【参照】

2022年3月5日「新生銀行・新生証券さようなら」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2041&action)
2022年3月6日「新生銀行・新生証券の追記」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2073&action)
2022年3月6日「古いツィッターの検索から」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2103&action)
2022年3月9日「新生銀行の名称変更」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2132&action)
2022年5月24日「馬鹿な金融機関の告発」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2720&action)

(リスト終)

最近、三菱UFJ銀行で定期預金の手続きをしたが、女性行員の態度が非常につっけんどん。こちらの出入金の記録と預金額をじろじろと不必要に長い時間をかけて見つめていて、非常に態度が悪かった。
大体、新生銀行にせよ、三菱UFJ銀行にせよ、直接窓口で顧客に接する行員の態度で、その業績如何が察知できようというものだ。何よりも顧客第一。それあっての銀行業だったはずだ。

「お父さんに言いつけてやる!」

(2024年6月16日記)
。。。。。。。。
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB307WG0Q4A530C2000000/)

「監視委、三菱UFJ銀など処分勧告へ 顧客情報を無断共有」
2024年6月7日
証券取引等監視委員会は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社を行政処分するよう金融庁に勧告する検討に入った。同意を得ずに顧客企業の事業統合に関する非公開情報を銀行と証券会社で共有していたほか、銀行がグループ証券との取引を条件に貸出金利の優遇をほのめかすなど法令に違反する行為が複数見つかったようだ。
複数の関係者によると、監視委による勧告の対象は三菱UFJ銀行と三菱UF…

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB046ZZ0U4A600C2000000/)

「三菱UFJ処分勧告へ 緩和途上の銀行・証券連携に冷や水」
2024年6月7日
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社が顧客の同意を得ずに重要情報を共有していたとして、証券取引等監視委員会は来週にも金融庁に行政処分を勧告する検討に入った。銀行と証券が連携して顧客の利益にかなう提案をしやすくするために規制緩和が進んできたが、法令順守の姿勢が問われている。
「監視委でしっかりと対応、結果はいずれ発表」と金融相言及
鈴木俊一金融相は7日の閣議後の記者…

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB138HI0T10C24A6000000/)

「監視委の三菱UFJ処分勧告検討、全銀協・福留会長が陳謝」
2024年6月13日
全国銀行協会の福留朗裕会長(三井住友銀行頭取)は13日の記者会見で、証券取引等監視委員会が金融庁に、三菱UFJ銀行などへの行政処分を勧告する検討に入ったとの一部報道について言及した。「事実であれば会員行で信頼を損なう事案が発生したということであり、(全銀協の)会長として申し訳ない」と述べた。
監視委は金融商品取引法上の同一グループの銀行と証券会社による顧客情報の共有を制限する「ファイアウオール(FW)規制」違反を問題視している。銀行界はかねて同規制の緩和を求めてきた。福留氏は「関係者とコミュニケーションをとって丁寧に緩和を求めていきたい」と強調した。

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB10C2I0Q4A610C2000000/)

「監視委、14日に三菱UFJ銀・系列2証券に処分勧告へ」
2024年6月13日
証券取引等監視委員会は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社を行政処分するよう14日に金融庁に勧告する方針を固めた。勧告を受け、金融庁は6月中にも業務改善命令などの行政処分を出すことを検討する。
関係者によると、監視委による勧告の対象は三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社。顧客企業の同意を得ずに事業統合などに関する…

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB139K00T10C24A6000000/)

「三菱UFJ銀行などを行政処分へ、金融庁 6月中にも」
2024年6月14日
証券取引等監視委員会は14日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社を行政処分するよう金融庁に勧告した。勧告を受け、金融庁は6月中にも業務改善命令などの行政処分を出す方針だ。
情報共有の「ファイアウオール規制」に違反
処分勧告の対象は三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社。顧客情報の共有を制限する金融商品取引法の「…

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB13DTF0T10C24A6000000/)

「三菱UFJの違反事例、役員も関与 規制緩和に逆風」
2024年6月14日
証券取引等監視委員会が14日に公表した三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社に関する行政処分の勧告文は役員の関与にも言及した。「経営陣によるガバナンスが十分に発揮されていない」と指摘した。
監視委にはMUFGへの銀行法上の勧告権限がない。金融庁は勧告を受け、MUFGにガバナンス管理の責任があったかを今後判断する。
監視委は主に4つの事案について法令違反を認定した。金融…

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB146DT0U4A610C2000000/)

「三菱UFJ、銀証情報共有に「AI録音検査」 処分勧告受け」
2024年6月15日
証券取引等監視委員会による14日の行政処分勧告を受け、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は再発防止策の導入を進める方針だ。銀行・証券間の顧客企業の同意を得ない情報共有への対策として人工知能(AI)での通話記録の検査を検討する。証券会社で債券の主幹事を外れるなど顧客離れにつながりかねないとの危機感がある。
監視委は2023年春ごろから三菱UFJを調べており、約1年半の長期にわたる異例の検査…

(2024年6月16日転載終)
…………….
2024年6月24日追記

日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2096L0Q4A620C2000000)
「三菱UFJ銀などに24日業務改善命令へ 持ち株処分見送り」
2024年6月23日
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社が顧客の同意を得ずに重要情報を共有していた問題で、金融庁は24日に金融商品取引法に基づく業務改善命令を出す。親会社のMUFGへの行政処分は見送り、銀行法に基づく報告徴求命令を出して原因の分析や改善を促す。
証券取引等監視委員会が14日、三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社に行政…

日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB231240T20C24A6000000/)
金融庁、三菱UFJ銀などに改善命令 顧客情報を無断共有
2024年6月24日
金融庁は24日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社が顧客の同意を得ずに重要情報を共有していた問題で、3社に対して金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。親会社のMUFGと三菱UFJ銀行には、銀行法に基づく報告徴求命令も発出した。
証券取引等監視委員会が14日、三菱UFJ銀と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券に行政処分するよう金…

(https://x.com/fsa_JAPAN/status/1805089025684062375)
金融庁@fsa_JAPAN
三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券及び三菱UFJ銀行に対する検査の結果、法令違反が認められたことから、令和6年6月14日付で証券取引等監視委員会より行政処分を求める勧告が行われたことを受け、本日、当該各社に対する金融商品取引法に基づく行政処分等を行いました。
1:02 PM · Jun 24, 2024

(2024年6月24日転載終)

Posted in Japanese culture, © 2024 by Ikuko Tsunashima-Miyake | Leave a comment

田母神俊雄氏について

(https://www.youtube.com/watch?v=DTGb9-Peb1c)

【拘置所は○○がない】元航空幕僚長・田母神俊雄が語る獄中生活の裏側5:拘置所で書いたノート8冊を大公開!
トップガン・レポートちゃんねる
17,844 views Nov 17, 2023
#田母神俊雄 #自衛隊 #獄中生活

【国防のプロと語るトップガンレポート】YouTubeチャンネル 軍事・安全保障・歴史など、国防のプロをお迎えして熱く語っていただく『トップガン・レポート』のYouTubeチャンネルです 日本人の国防意識向上に役立つ情報をお届けします

ゲストプロフィール ◎田母神俊雄  
第29代航空幕僚長・元統合幕僚学校長・軍事評論家 防衛大学卒業後、航空自衛隊に入隊。第6航空団司令、統合幕僚学校長、航空総隊司令官を経て第29代航空幕僚長に就任。就任後、民間の懸賞論文へ応募した作品が日本の過去の行為は侵略ではなかったとする内容で、政府見解と対立するものであったことが問題視され更迭。現在は軍事評論家として全国各地で講演・執筆を行なっている。YouTubeチャンネルです 日本人の国防意識向上に役立つ情報をお届けします

(転載終)
。。。。。。。
(https://x.com/ituna4011/status/1799021137470574781)
Lily2@ituna4011
元航空幕僚長・田母神俊雄が語る獄中生活の裏側5:拘置所で書いたノート8冊
https:// Nov 17, 2023 youtu.be/DTGb9-Peb1c?si=MZ3-YUgagFaqybih… via @YouTube
☚ご著書を二冊拝読したが、この映像が最もお人柄を表しているように感じた。基本的に、努力した楽天家タイプのようである。結構、お茶目なところもある。
7:10 PM · Jun 7, 2024
81 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1799021252625236334)
Lily2@ituna4011
マレー半島のリサーチ経験から、大東亜戦争の解釈には一部同意し難い点があるものの、国家観がしっかりされており、いつでも話に一貫性があるのは良い。
7:11 PM · Jun 7, 2024
37 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1799803702381015252)
Lily2@ituna4011
アタマ大丈夫ですか。 私も10歳も年下の弟から言われていました。
11:00 PM · Jun 9, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1799987348773761482)
Lily2@ituna4011
田母神俊雄氏が都知事選に立候補されるとの報に接し、防衛モニターとして、再度復習。
1. 大東亜戦争時の東南アジアに対する主張は、マレー半島やシンガポールでの滞在リサーチ経験から、一部同意し難い。タイやビルマやジャワ島とは違う。
2. コロナ感染症やワクチンに関しては、個人差を配慮要。
11:10 AM · Jun 10, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1799988677353037980)
Lily2@ituna4011
他方、懐かしい程、同感した発言も少なくない。
a) 田舎に生まれてよかった。
b) 女性が働かなくてもいい社会を。
c) アタマ大丈夫ですか。
d) この馬鹿にした言い方。
e) 少数意見に配慮し過ぎ。
『歩兵の歌』を歌われたのは、2010年。
11:15 AM · Jun 10, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1800030523970232636)
Lily2@ituna4011
昨日は曇雨だったため、一日中、You Tube『トップガンレポートちゃんねる』等を見ていた。自衛隊の元高官のお話には、馴染みのものもあれば、初めて聴いた話題もあった。特にメディック隊員の話は壮絶。もっと知られるべき。
2:01 PM · Jun 10, 2024
170 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1800034010959393217)
Lily2@ituna4011
自衛官には中国人妻が多いという話は、2024年4月24日付のYou Tubeで公開された田母神俊雄氏によれば、本当だとのこと。従って、そういう隊員には機密に触れさせないように配置を注意しているらしい。 中国が自衛隊員に接近させている女性達がいるようだ。
2:15 PM · Jun 10, 2024
108 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1800677615168270780)
Lily2@ituna4011
The Book of Virtue は分厚い本で、長々と物語が続き、読みにくい。一度買ったものの、読みきれていない。 アデナウアー首相やサッチャー首相のエピソードは初耳。 教育勅語は簡潔にまとまっていて、誰もが理解できる。
8:52 AM · Jun 12, 2024
25 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1800739989329977510)
Lily2@ituna4011
4月から毎週防衛省より発送されている新聞『朝雲』を全部読み終わり、スクラップノートも作成した。 国際情報は私好みの分析で、明らかにイスラエル寄りの記事が多い。軍事訓練や各種法令も、非常に勉強になる。具体的で現実思考。 最も印象的なのは、退職した自衛官の再就職記事。
1:00 PM · Jun 12, 2024
160 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1800741633102868525)
Lily2@ituna4011
かなり上位の階級でも、警備員や介護職を再就職先に選ぶ方がいらして、本当に頭が下がる。私の思い込みでは、自衛隊で培われた訓練やスキルを活かした再就職ばかりかと。 若くして退職した30代前半のお兄さん達は、自分のやりたいことは何か、とYou Tubeで資金稼ぎしながら模索中なのに対し、50代半ば
1:07 PM · Jun 12, 2024
107 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1800742718223929723)
Lily2@ituna4011
の元自衛官は、家族を養うためでもあろうか、地道に堅実な第二の職場を求め、謙虚に新たな教えを受けながら、黙々と働いていらっしゃる。 仕事はさまざま。比較的、縁の下の力持ちのような職を選ばれているようだ。
1:11 PM · Jun 12, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1800744358100262932)
Lily2@ituna4011
中には、音楽隊の経歴を活かして、学校の音楽教師になる方も。生徒達に国内外の要人の前で演奏したエピソードを話すと、素直に聞いてくれるらしい。 自衛隊について、さまざまに新たな学びの機会が与えられ、防衛モニターに選ばれたことを感謝申し上げます。
1:18 PM · Jun 12, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1800768007498817657)
Lily2@ituna4011
月に一度、防衛省から送られてくるMAMOR雑誌は、一日か二日で読める。『朝雲』新聞は、最初の頃、戦闘機の名称など、知らないことばかりで手強かった。 慣れてくると、新刊紹介欄が自分の守備範囲と重なることに気付いた上、厳しさを増す国際情勢がますます実感でき、身の引き締まる思い。
2:52 PM · Jun 12, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1800773167851425992)
Lily2@ituna4011
その上で、最新版の防衛白書と防衛ハンドブックを読めば、国情に関して、より早く理解が進む。 一般メディアの左傾化風潮に憤ってエネルギーと時間を浪費するよりも、遥かに効率が良いと思う。
3:12 PM · Jun 12, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1800799487419613349)
Lily2@ituna4011
それで、再度入学し直した放送大学の課題の方は?
しばらくお休みしているが、防衛省の厳しい情勢に触れた後は、「楽しく自分の好きな勉強」等という態度がいかに自己中心で甘っちょろいか再認識でき、さらに目標が明確に絞り込める。昭和時代の中学や高校に戻った気分。
4:57 PM · Jun 12, 2024
70 Views
。。。。。。。。。。
(https://x.com/ituna4011/status/1800080693143408763)
Lily2@ituna4011
「もう政治には関わらない」公選法違反事件の田母神俊雄被告 被告人質問で露呈した脇の甘さ https://sankei.com/article/20161117-62SS36VL6JJNDMVM3OAABWYNM4/… via @Sankei_news
5:20 PM · Jun 10, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1800096156393119974)
Lily2@ituna4011
「田母神論文事件」から10年 本人が語る「痛恨の記者会見と“おっぱっぴー”」 元航空幕僚長・田母神俊雄2万字インタビュー #3 https://bunshun.jp/articles/-/9363?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink… #田母神俊雄 #文春オンライン
6:22 PM · Jun 10, 2024
110 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1800348888806932721)
Lily2@ituna4011
あれから10年 田母神俊雄が語る「田母神論文事件とは何だったのか?」 元航空幕僚長・田母神俊雄2万字インタビュー #1 https://bunshun.jp/articles/-/9361?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink… #田母神俊雄 #文春オンライン
11:06 AM · Jun 11, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1800358334081720481)
Lily2@ituna4011
“クビになった航空幕僚長”田母神俊雄が語る「麻生さんは僕を守ってくれなかった」 元航空幕僚長・田母神俊雄2万字インタビュー #2 https://bunshun.jp/articles/-/9362?utm_source=twitter.com&utm_medium=social&utm_campaign=socialLink… #田母神俊雄 #文春オンライン
11:44 AM · Jun 11, 2024
。。。。。。。。。
(https://www.youtube.com/watch?v=exjNl_uSZ_c)
和の国チャンネル
田母神俊雄◉日本の完全な独立は自衛隊と神社が鍵!
(富岡八幡宮友の会 令和6年3月16日のスピーチより)
Apr 18, 2024 #田母神俊雄 #神社 #自衛隊

(https://www.youtube.com/watch?v=fybOvRYWGGE)
デイリーWiLL
【宣戦布告】小池百合子・蓮舫「女帝対決」が日本を破壊する!
【田母神俊雄✕近藤倫子✕山根真=デイリーWiLL】
2024年6月8日
(1:31:22)

(2024年6月12日転載終)
。。。。。。。。。。
アパホテルを見る度に、2008年の田母神氏のアパ懸賞論文を巡る騒動を思い出す。あの史観は、実は昭和時代から存在していたもので、私にとっては特に新奇性があるわけではない。私の世代以上のご年配の方々には、恐らく馴染みがあるだろう。

相当、悔しかっただろうが、なかなか丹力しぶとく粘り強い方。「政治には関わらない」と宣言しつつも、都知事選には2014年にも石原慎太郎氏の応援を得ながら出馬されていた。

いつでも背筋をすくっと伸ばして、「危険人物の私は、本当にいい人なんです」と前置きしながら、誰に対しても淡々と自己の信念を語り続ける姿に、時々ほろっとさせられることがある。結構おもしろい方で、楽し気なユーモアもあり、時々くすっと笑わせられる。

自衛隊が「税金泥棒」だと虐げられていた時代にも、「防衛大学校はいい学校なんです」と胸を張り、自らリーダーとして責任を引き受け、部下に士気を与え、小柄ながらも堂々とされている。防衛大学校へは、高校時代にお父様から1年半、説得されて進学を決められた由。

(2024年6月12日記)
…………….
2024年6月16日追記

ふと思い立って過去ブログを検索してみたところ、何と私は、田母神氏に関して何度か綴っていたのだった!

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20150819)
2015-08-19 「ヴェノナを読んで」
《この一連の夏の読書の成果としては(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150815)、秦郁彦『陰謀史観』新潮新書(2012年)が最も私にフィットする結果となったようだ。この本は、2012年7月13日に京都四条で購入したものだ。買ってすぐに「コミンテルン陰謀説と田母神史観−張作霖爆破からハル・ノートまで」(pp.148-201)を読んだ当時、田母神論文の問題は承知していたものの、あまりピンと来なかった。だが、今となっては、やはり素人なりに私は、秦郁彦氏の解釈や立場に賛同する。》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20160125)
2016-01-25「そうだったのか!」
《・台湾の李登輝元総統が日本を訪問中であるが日本のマスコミはほとんど無視しているようだ。積極的に報道すると中国に睨まれるからか。「日中記者交換協定」なるものがある。日本のマスコミは中国の不利になることは報道しない、もし報道したら支局の閉鎖、特派員の追放が行われる。とんでもない協定だ。 2015年07月26日(日) 田母神俊雄@toshio_tamogami》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170407)
2017-04-07「真っ当な欧州人が欧州外に」
《PS1:一昨日、届いた以下の本を、昨日すぐに読了した。部分的に賛同し難い記述が数ヶ所あったが、方向性は理解できた。
『真の保守だけが日本を救う』平沼 赳夫・田母神 俊雄・中山 成彬(著)講談社(2010年)
田母神俊雄氏については、過去ブログを(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20150819)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160125)。》

(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170907)
2017-09-07「国家存亡の秋」
《そのデヴィ夫人は田母神さんの応援演説をしました。デヴィ夫人といえば、北朝鮮による拉致被害者たちに「北朝鮮に感謝しろ。北朝鮮に帰るべきだ。」と発言しましたし「キム家とスカルノ家は古くから交流があります。」とも発言しています。》

(2024年6月16日リスト終)

すっかり忘れていたが、2015年から2017年にかけて、やはりどこかでひっかかっていたのだろうか、確かに思い出すことどもではある。

なぜ、忘れていたか?
2017年2月3日に私が右目の角膜ヘルペスに罹患し(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170219)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170303)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170309)(https://itunalily.hatenablog.com/entries/2017/03/13)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170316)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170325)、2018年9月下旬に伊丹に引っ越して来てからも2022年頃までは、眼科に頻繁に通っていたからでもある。また、その頃から並行して、徐々に主人の若年性PDの精神症状と運動症状が悪化していき、さまざまなトラブル発生が頻回になっていった。

そんなこんなで、田母神論文の検討どころではなかったのである。

今回の二度目の東京都知事選への立候補について、非都民で選挙権のない私にとっては、結果はどうであれ、世間一般への一種の刺激剤ないしは起爆剤にでもなればいいと思っている。

但し、前回と同様に、今回についても懸念されることがある。それは、田母神氏の人の好さというのか、脇が甘いというのか、応援団や支援者の中にはデヴィ夫人のように素性や主張のいかがわしい人が混じっており、いいように利用されたり、嵌められたりするのではないか、ということである。

(2024年6月16日記)
………………
2024年6月17日追記

偶然にも、こんな映像を見つけた。

(https://www.youtube.com/watch?v=FyyUvW0wwsg&t=314s)

【切り抜き 探答直入】田母神有罪判決文の公開!嘘と誤魔化しはすぐばれる「何でも答える!視聴者に!」6月12日号[桜R6/6/14]
新日本文化チャンネル桜
181K subscribers
10,887 views Jun 14, 2024 #田母神俊雄 #公職選挙法違反

(12:33)

これによると、保守派の「チャンネル桜」を運営されている水島総氏が、最高裁まで行った田母神氏の公判文を提示の上で、「田母神氏は嘘をついている」と鋭く告発している。「政治にはもう関わらない」と言い、拘束期間もあったので、情状酌量として執行猶予されたのだが、その期間が明けた途端に、また都知事選に立候補すると活動を始めた。水島氏は、前回の都知事選の際には支援者だったのだが、いつの間にか濡れ衣を着せられ、あたかも田母神氏自身が被害者であるかのように世間で言い触らしているので、それが事実として我慢ならないらしい。

こういうことを知った上で、有権者は選んでほしい、とのことだった。

せっかく大吟醸を買ってきたのに、苦いお酒となってしまっている。

ところで、田母神氏の本が一冊届いた。

田母神俊雄組織が勝つための知恵:いま、戦争論クラウゼヴィッツを読み解くWAC2012年8月

クラウゼヴィッツについては、ダニエル・パイプス氏から翻訳を頼まれた2012年3月以降、まもなくして知った。岩波文庫の邦訳が手元にあるが、まだ全く読めていない。だが、田母神氏が解説されているということで、入手した次第。

世の中は魑魅魍魎。

(2024年6月16日記)
……………
2024年6月17日追記

(https://x.com/ituna4011/status/1802897026084171907)

Lily2@ituna4011
昨晩一息にクラウゼヴィッツの解説本を読了。エピソードとして自衛隊のやり方も織り込まれており、一読の価値あり。
11:52 AM · Jun 18, 2024

(2024年6月17日記)
…………….
2024年7月7日追記

2024年7月7日の東京都知事選の開票結果によると、投票率60.6%のうち、現職で三選を果たした71歳の小池百合子氏が約292万票(42.8%)を獲得。
田母神氏は26万7699票(3.9%)で4位。3位の蓮舫氏が128万3263票(18.8%)のため、圧倒的に差が開いている。

自衛隊で長年鍛え上げた健康管理が充分で、立脚点にも筋が通っており、しっかりとした話し方ではあるものの、他の候補者より年老いて見えてしまったのは残念。
石原慎太郎氏のような強力なバックアップのあった10年前では、それでも61万票だった上、その後に協力者等による周囲の資金問題絡みでトラブルに巻き込まれた点も失点だった。
。。。。。。。。
(https://www.yomiuri.co.jp/election/tochijisen/20240707-OYT1T50098/)

「都知事選、田母神俊雄氏「十分に浸透しなかった」…保守票の受け皿目指した選挙戦を展開」
2024年7月7日

《元航空幕僚長の田母神俊雄さん(75)は午後8時5分頃、中央区の事務所で集まった支援者らを前に、「残念です。十分に浸透しなかった」と淡々とした表情で語った。
 田母神さんは、保守票の受け皿を目指して選挙戦に臨んだ。街頭演説では、災害に強い街づくりや都民税の減税などを訴えた。原宿や池袋といった若者が集まる繁華街での演説も繰り返したが、及ばなかった。
 「もうちょっと頑張れるかなと思っていた」と選挙戦を振り返り、今後については、「ゆっくり寝て考えます」と話した。》

(転載終)
。。。。。。。
(https://x.com/ituna4011/status/1810154827063919081)
Lily2@ituna4011
https://youtu.be/3Ia-EYmKiM8?si=eSp1lxePuJcxmsBy via @YouTube

☚ 結果はどうであれ、一つの起爆剤にはなったと思っている。自衛隊の在り方、国防意識について目覚めた人々も増えたのでは?
12:31 PM · Jul 8, 2024

(2024年7月8日転載終)
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2024年9月18日追記

(https://x.com/ituna4011/status/1836196338637377877)
Lily2@ituna4011
とはいえども、田母神氏の発言から知る(私にとっての)新情報は興味深い。 男女共同参画は、キリスト教左派の原理主義みたいな人達が国連で主張したことから始まったらしい。 しかし、日本は昔から男女共同参画だった。
出典 WiLL増刊号 2009年8月 pp.121-122
9:11 AM · Sep 18, 2024

(2024年9月18日転載終)

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下鴨神社の蛍火の茶会

2024年6月8日(土)の午後4時から6時頃まで、京都の下鴨神社で開かれた「第34回蛍火のお茶会(糺の森納涼市)」に着物で出かけた。

下鴨神社は平成9年(1997)11月16日に私共が挙式をした場所である(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161109)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161116)。
そして、2021年、2022年、2024年の三度、4月29日の昭和の日に、一本ずつ桂の献木をしてきた。
(2022年5月5日付「長寿考-卒寿と白寿と」(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=2551&action))
(2024年4月30日付「植樹祭に三度目の献木」(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=7291&action))

当初の予想以上にご縁の深くなった神社なので、お茶会の招待状が届いた以上、今までよりは時間に余裕があるはずの今年こそは、逃げられない。というよりも、勉強ばかりの日々では、人生の彩りが欠けてしまう。

ということで、今年3月23日の学位授与式の時の着物でお世話になった伊丹市内の呉服屋さんと一緒に、5月12日には梅田の問屋の展示会に出かけて、単衣の抹茶色の色無地(ローブデコルテに使われたという地紋)と白地に模様入りの帯を奮発。仕立て屋さんに預けて、縫い紋も入れて頂いて、さっそく新調。

受け取りまでの間、出町柳駅近くの美容院をインターネットで見つけて、5月15日に電話予約。当日は、お天気にも恵まれ、髪結いとメイクと着付けのセットで、老舗の親子二人の美容師さんによって1時間45分程で仕上がった。

お写真を美容師さんが撮ってくださった。instagramかブログに掲載されるかもしれないので、ご興味のある方はそちらをどうぞ。

https://beauty.hotpepper.jp/slnH000663738/blog/

https://beauty.hotpepper.jp/slnH000663738/style/

https://www.instagram.com/recoltekoike/?hl=en

。。。。。。。
下鴨神社は相変わらず観光客が圧倒的に多いお茶会で、普段着姿の人ばかりだったが、中には着物姿の男女も混じっていた。紬や絣や小紋のお着物は、お茶会ではタブーだと聞いていたが、今では多様性と称してか、何でもあり。気楽に(?)紋なしでも平気で着て来る方が少なくないようである。

私は呉服屋さんから基本を教わり、古典的というのか、標準的な格式だけは守ったつもりだった。というのは、今年の献木の際、裏千家の大宗匠(鵬雲斎)が101歳とお元気な姿でいらしたのみならず、他の献木者のお一人お一人同様に、今回もまた、じっと私を見つめられたからである。「もし目が合った時、失礼のないように」と、呉服屋さんから助言されてのことだった。

実際のところ、目は合わなかったが、お茶会前に中門でお祓い等の奉告祭が始まる直前、確かに杖なしでスタスタと歩いて来られた背広姿の大宗匠を間近で拝見。改めてびっくりしたが、やはりこれもご縁だと感謝して、ここに記す。

裏千家の茶道は、結婚前にも結婚後も、ほんの二三年程習っており、三十路頃に名古屋で作った裏千家の会員証もまだ有効であるらしい(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20141123)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161030)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161101)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161118)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161121)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161217)(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20161218)。

茶道文化検定にも合格しており、合格証を持参したところ、京都の茶道資料館の閲覧も一度は無料で可能になった。なので、末端の末端ではあるが、一応は裏千家に連ならせていただいていることになっている。しかしながら、101歳の御家元にお目にかかれるとは、昔は想像もしていなかったので、この機会を逃したら一生後悔することになるのではないか、と考えて、色無地の着物で出かけることに決めた次第。

細殿と橋殿の二ヶ所で大寄せ茶会となるが、どちらか一つの茶席しか選べない。私は、橋殿の立礼式ではなく、細殿の畳席の座礼式を選び、最初の回で中に入った。お点前は若い女性による盆点前であり、半東も若いお兄さんで、予めお正客も決まっていたようなものだった。

型どおりのお話の運びを聞いていたが、久しぶりだと、お扇子の置き方も、結界としての手前は問題ないが、その他は右脇か後ろか、はたまた帯の左側に挿すのか、すっかり忘れてしまっていた。それに、お道具を拝見するにも、普段着の観光客には親切に説明されるのに、私のような着物だと、さっと半東さんが立ち上がって避けられてしまった。

それでも、近くにいた洋服の中年女性が、私に向かって「今日はありがとうございました」と丁寧に挨拶されたので、「こちらこそ、ありがとうございました」と応答。これも着物のおかげに違いない。

お茶会そのものは、4時10分から4時50分の40分ぐらいで終了。

その後、琴綾会の筝曲三曲を5時半から20分程聴いた。

1. つむぎ唄(森岡章)昭和50年作曲
2. 水面(沢井忠夫)昭和32年作曲
3. 箏三重奏「さんぽ」(久石譲)☚トトロで有名

いずれも現代曲で、湿気の為に毎度、調弦し直さなければならないともおっしゃっていた。

お茶会と筝曲の間に、三回の献木をした桂が境内のどこに育っているのか、社務所に行って尋ねてみた。地図が毎年作成されており、献木者の名前と木の種類と場所が記されている、と聞いていたので、こういう時には、着物が威力を発揮して(!)何ら怖れることなく、「コピーを取らせていただけませんか?」「写真はダメですか?」と質問できた。

「個人情報があるので」としばらく係の男性が躊躇っていらしたが、押し問答の末、何とか部分のみ、iPhoneで写真を撮らせていただいた。

三本のうち、今年の分は、まだ会場に植えられたままだという。植樹祭の終了後、会場近くの「あけ橋」を通った時に偶然、私の名前のプレートがかかった小さな細い木を見つけたが、これは2022年のものだ、と地図から判明。

それでは、2021年の木は?地図によると、泉川の畔にあるらしい。「では、探して来ます」と私。

てくてくと歩いて、泉川に沿って草や木を見回しながら探して行くと、背後から社務所の男性が、「ユーリさ~ん!」と声を掛けて来られた。植え込みに入って行かれて、裏返しになっていた名前入りの白いプレートを元に戻し、「こちらですよ」と。

めでたく、私の名前のかかった木が見つかった。ようやく安心して、写真が撮れた次第。

ところで、毎回、5月下旬にはシャベルで土をかけている写真が届くのだが、今年は6月に入ってもまだ届いていない。そのことも尋ねてみたところ、まだとのことだった。
。。。。。。。
我ながら着物姿は気に入っているのだが、年齢のせいなのか、行事が終わるとぐっと疲れる。

今回は、美容師さんのご厚意で、夕刻6時半頃には荷物の引き取りに伺った。着物姿のままで電車で伊丹迄帰って来ると、さすがに駅から歩くわけにもいかず、阪急伊丹駅からタクシーで。自宅近くで降りると、ちょうど近所の千僧駐屯地から自衛隊のお兄さんが一人自転車で通りすがり、こちらをチラリと見やって行った。

着物だと、神社でもタクシーでも、誰もが親切にしてくださるので、助かる。

3月の時とは違い、今は時節柄、相当汗をかいていた。長襦袢は自宅で洗えるものなので、他の小物と一緒に洗濯したが、陰干ししてある着物と帯には、4日経った今も、まだ折り皺がついたままである。

8日の夜は、歯磨きと顔洗いの他、スプレー付きの髪のまま寝てしまった。

30代初期に買った金色のお草履は、当時のこととて鼻緒がきつく締め付けてあったために、3月には一週間ぐらい、両足の親指の付け根が痛かった。その反省の元に、今回は呉服屋さんに相談して、今風の楽なタイプのお草履を新調。それなのに、夜中にはまた親指の付け根下の内側辺りが何度も痙攣を起こして攣ってしまい、目が覚めた。恐らくは、汗かきによる脱水とミネラル不足だろうと思い、水を二杯飲み、梅干しを一個摂取したところ、すうっと治っていった。

それでも疲れが取れず、9日には一日中ぐだぐだとしていた。10日は洗濯物等の片付けを始めたが、11日にも再び、ずっとのんびりと過ごした。

コロナ感染症はまだ続いている。行き帰りの電車の中ではマスクをしていたが、美容院と下鴨神社その他では、ずっとマスク無しで過ごした。感染は免疫や体力が落ちている時が危ないので、休めるうちは休んでおいた方が、身の為世の為ではあろう。本来ならば、さっさと用事を片付けて規則正しく過ごすべきなのかもしれないが、(ひょっとして、疲労がたまってコロナ感染してはならぬ)と自分に言い訳をして、三日間はゆっくりと過ごさせていただいた。

この頃では、京都線の電車事故が非常に多い。それでも、今回は全く問題なく、スムーズに運んだことを感謝している。
。。。。。。。。
お茶会は、着物の準備や後始末等に時間がかかるのが難である。私の場合、残念ながら今後もそれほど頻繁に、着物だ、お茶会だ、等というライフスタイルには、なり得ない。

伊丹に引っ越してまもない2018年10月頃、主人が会社に行っている間に、段ボール箱から取り出して、ビニール袋に包み直してテープを貼って、戸棚や和箪笥にしまっておいたお茶道具一式がある。今回、久しぶりに取り出してみたところ、予想以上に御懐紙や袱紗やお扇子や数寄袋等が複数揃っていたことを再発見。いつの間に買っていたのだろうか、家計簿を調べてみなければわからなくなっているが、遥か昔の2000年前後頃、京都か大阪の梅田かで何らかの折に買い求めておいたものらしい。その上、いつのことだったか、母方の祖母が、家でも気楽に点てられるようにと、茶箱一式を譲ってくれていた。

このようなお道具類は、普段は「箪笥の肥やし」的な存在であったとしても、全く手持ちがないすっきりとした合理的な生活よりは、精神的な拠り所としても、心の豊かさやゆとりの上でも、やはり一式は揃えておくべきだと改めて思ったことである。

島本町に暮らしていた頃、毎年のお正月には、私がお抹茶を点てて、和菓子と共に主人に差し出して、一緒に飲んでいた。

(2024年6月12日記・2024念6月30日部分修正)
…………
2024年6月17日追記

3月の時と違い、6月はさすがに着物の中が汗じみていたので、今日までハンガーにつるしておいた。小物類はすぐに洗濯しておいたが、木綿のためにアイロンをかける必要があった。これらが案外に億劫で、折皺もなかなか取れない着物と帯だったこともあり、今日まで放置してあったのだ。

さすがに梅雨に入れば湿気でもっとダメになると思い、今日の内に片づけた。これが時間のかかることかかること、着物は儀式や正式のお茶会以外、今後も出番がないだろう。

また、着物は国産文化だと思っていたのに、いつの間にか中国製だったり、ベトナムに送って仕立てをさせたりして、生地そのものの質が昭和時代と比べて明らかに劣化している。それなのに金額だけは従前通りだったりして、割に合わない。

(2024年6月17日記)
…………
2024年6月29日追記

呉服屋さんからはお手紙やら葉書やらお電話を頻繁にいただいていたが、私にとっての問題は、とにかく時間も暇もない、に尽きる。

買物ついでにお店に立ち寄ると、ちょっとした用件でも、ゆっくりお話しされ、丁寧に布地を扱う仕草等で、あっという間に20分から30分、ある場合には1時間半も経ってしまう。
私はお遊びやお洒落で着物を着るのではない。自分なりに意味があってのことで、滅多にない機会だと思ったからに過ぎない。こちらは多忙な日程中、時間をこじ開けての来店であっても、店員さんにとっては「いいカモ」なのだ。

今日は、西宮市夙川にある大手前大学で、去る4月13日に急病のためお休みされた先生が代講された後、ようやく快晴となった。そこでお昼過ぎ、伊丹の呉服店へ久しぶりに立ち寄った。5月5日に「着物クリーニング」として出してあった義母からの着物と帯の計7点が、洗い張り等して戻って来たのだ。お茶会前の6月4日には「まだ仕上がっていない」とのことで、一ヶ月以上もかかったことになるが、その後は、連絡をいただいていても雨続きの日々等、到底、取りに行けなかった。濡れたり湿ったりしてしまうからだ。

結局、古い着物なので、金額の割にはシミ等が全部取れたわけではなかった。今後私が着ることは恐らくないだろうが、掛け軸等のように、保存するとしても一応はきれいにしておきたかった。それだけだった。

この呉服店では毎月のように、くじ引きだとか、ビーズ作りだとか、染め物の講習もどきだとか、業界では有名な〇〇先生が来店されるとか、格安(?)クリーニング期間中であるとか、さまざまな催しがある。一回につき、500円だとか1000円だとか、一見安そうに見えるが、次々と勧誘がある。

今日も、「店長がお茶を点ててくださるのよ」と誘われた。到底、そんな時間はない。「来月の祇園祭は?」とも尋ねられたが、来月中旬には放送大学と大学院の計7科目の試験やレポート等が待っている。とても着物どころではない。

そもそも、今年2月下旬、放送大学大学院から合格通知が届いたのを機に、ふらりと呉服店に立ち寄ったのがきっかけだった。式典用の着物について、ちょっと質問するためのつもりだった。そして、3月23日の東京での学位授与式と6月8日の下鴨神社でのお茶会の二回のみ、「手持ちの着物で出席する」と伝えた。その後の準備期間中にも、「5月からは、ずっと忙しいんです」と言っておいたものの、どういうわけか次から次へと催しのお誘いが続いた。携帯電話の番号も何度か尋ねられたが、「私は固定電話しか使わないんです」と返答して、ようやく収まった次第。

お金の問題ではなく、時間が問題なんです!

「もう今年は着物を着るチャンスはありません」「次に着るのは恐らく(いつになるかわからない)博士号授与式で、その時には訪問着になるでしょう」と伝えておいても、「ワンコインで着付け教室があります」「私が教えますから、15分で着られるようになります」と意欲的。

ここは、きっぱり毅然とした態度でいなければ、本来の自分を見失ってしまう、と思った。元金割れと手数料引きが予めわかっている銀行の投資信託や、人の不幸をダシにした金融機関による遺言手続き等の勧誘とそっくりだ。

「京都なんて、小学校の頃から数え切れないぐらい来ているのに、着物であまり張り込み過ぎると、『京都は初めてなんですか?』と尋ねられて、まるでお上りさんみたいでした。」
「今は、御懐紙も黒文字も、全部向こうが用意してくださるんです。」
「別に紋なしでも絣でも紬でも小紋でも、この頃の一般向けのお茶会では問題なさそうです。」
「着物を自分で着ている人は、私でもすぐわかります。美容院なら着付けとメイクに髪結いもセットで、肌や髪の毛のお手入れや化粧法もアドバイスしてくださるので、たまに着るだけなら、その方がしっかり着付けてもらえて安心です」
「だから、ちょっと今回はがっかりしました」
と、申し伝えておいた。「着物文化検定は、基本だけ学んでおくために、5級のみで充分です」とも。

実は今回、下鴨神社近くに嫁いで50年だという親子二代の美容師さん達によると、西陣辺りでは、着物ファンという以上に「着物狂い」みたいな人達が群がっており、「京都人の私達から見ても、ちょっとやり過ぎだ」と聞いた。美容院のお客さんには近くの京大生、特に医学生も含まれており、若い学生さん達からさまざまな世間話を耳にされているのであろうか。神社近くなので、結婚式等お祝い事の着付けは手慣れており、さまざまな着物にも触れていらっしゃるからこその話だと感じた。

私はこれまで一度も西陣に行ったことがないが、昔、同志社大学神学部の故竹中教授辺りが、西陣を対象としたキリスト教伝道を実践されていたらしいという文献記録を読んだ記憶はある。

ストレートな私の言葉を聞いて、伊丹の呉服店の担当者さんは些か落胆されていたようだったが、今の時代はそうなってしまっているのが実情だ。お金と閑の余っている人が、昔とは異なった材質の生地でお遊び感覚で楽しんでいる、それが現状ではないだろうか?

(2024年6月29日記)
……………
2024年8月27日追記

かなり時間が経って落ち着いた頃、他の写真の用件も兼ねて、上記のお茶会の和髪と着物姿の写真を二枚、フェイスブックにアップしてみた。昨日のことである(https://www.facebook.com/photo?fbid=10230383307561002&set=a.10209729269542960)。

見ている人は見ているもので、髪型には7人、着物には12人+1人のレスポンスがすぐについた。日本のみならず、オーストラリア、イスラエル、マレーシアの知り合いからもだった。

《私のメッセージ・コメント》

・2024年6月8日、京都にて。全て自髪ですが、結い上げには少し長過ぎました!
・正面から見たら、こうです。2024年6月8日、京都大学近くの美容院にて、下鴨神社でのお茶会前に撮っていただきました。

すると、伊丹の博物館友の会でお世話になっている知り合いのおじさまが、以下のようなコメントをくださった。

(https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima/posts/pfb)

2024年8月26日投稿

扇田 行雄:折角なのにほほの辺に力が入って〜
全体に体も顔も力入り過ぎでは⁈
折角なのに〜…
折角美容院でセットしてもらったのに〜

ユーリ:扇田さん、おもしろいコメントをありがとうございます。この着物は新しく仕立てたばかりなので、どうしても力が入りますよね?伊丹の呉服屋さんの方が、もっと力が入っていました!ま、いいじゃないでしょうか?どこかのよそ行きの奥様風で…..。

扇田 行雄:やっぱり、これからの状況を考えれば、ギンギンに力入りますよね〜でも折角の着物が勿体無い!

ユーリ:そういえば、この日の帰り、自宅近くで、千僧駐屯地の自衛官のお兄さんが、着物姿の私をチラリと横目で見やりながら、何事もなかったかのように平然と、自転車でスーパー方面へ去って行きました!

扇田 行雄:自衛官がチラリと横目で見やられている時、小唄など歌いながら一指し舞われたら良かったのに!残念〜

(2024年8月27日転載終)

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時空を超える「緒方洪庵」

去る5月25日(土)の適塾の街歩きの後、第74回日本東洋医学会学術総会に関連付けられた市民公開講座『時空を超える「緒方洪庵」』のポスターを目敏く見つけた。5月29日にWeb参加として申し込みをしたところ、6月2日(日)午後2時から4時までの公開講座のライブ配信に参加できることになった。

最初のお二方の講演内容は、2022年4月に始まった修士課程での毎月のゼミで、最初の頃、私がレジュメに書いた事柄とかなり重複していて、とても興味深かった。但し、最初の先生は、こちらがパワーポイントを手書きメモする間もなく、次々とクリックして先に進んで行かれたので、途中から手元のiPhoneで写真を撮り、自分用の勉強メモとさせていただいた。

(2024年6月4日記)

(後述)

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