国防意識と民間防衛

急激に変化する世の中に対応して生き延びるためには、学び続けることが必須である、と政府自ら広報中の昨今、私が新たに学び直している項目は国防問題について。

先日、千僧駐屯地の記念祝賀会で知り合った大津の女性モニターさんが言われていたように、「私達みたいな‘普通のオバさん’が防衛問題に関心を持ち、意識を高めていくことが大事だ」に同意する。そのために私自身が心掛けているのは、自分の足元を知的にも情的にも社会的にも、しっかりと堅実に固めておくことだ。そして、裏表のない常識的な日常生活を一日一日、確実に送っていくことだ。そうした地道な努力の継続こそが、ひいては民間防衛に繋がるのではないだろうか?

足元固めとして、普段は国風文化よろしく、趣味的ではあるものの、2017年から開始した神社検定や茶道文化検定や京都文化検定の二級合格に向けて、公式テキストを読み直している。それに加えて、この4月からは着物文化検定の初心者向け五級合格を目指して細々と勉強中。

勿論、本来の自分の職務であったはずの、従来からの4つの所属学会の動向は日々眺めている。また、近い将来の論文作成に向けて、長年に及んで海外からも集めた手持ちの研究資料の整理もしなければならないと、毎日痛感している。だが、この分野にいつまでも安住しているようでは自分なりの成長が見込めない、と既に十数年前に悟っていた。

2018年秋からは、主人の勤務先の統合による伊丹への転居。それに伴い、主人の若年性神経難病が徐々に進行悪化して、新しい土地では日々ドタバタ緊張の生活が一年半。その混乱した21年以上に及ぶ闘病経験を、まずは医療社会的な理解として整理整頓したくて、二度目の大学院修士課程に入学。

そして、規程の二年間で、2024年3月には修士課程を修了。新たに再入学した放送大学の計8科目の受講は、この4月に1科目が終了。残りの7科目については、1.5倍速か1.75倍速で講義を聴き続けている。(だが、印刷教材にない事柄は、一旦音声を止めてメモを取るため、一課45分間の講義を倍速にして30分プラスアルファであったとしても、科目によっては、実際のところ、正味一時間程かかる。)

今年から始めた古文書の通信添削講座は、初回の答案が「優秀」として戻ってきたが、二回目の課題がなかなか難しくて、ペンディング状態。

それに、古代学の講座を受けに月に一回、京都まで出かけたり、昨今注目されている有識者の講演会にも申し込んだり、クラシック音楽の演奏会にも目敏くチケット入手したりと、社会参画も怠らず継続中。ボランティア活動としては、地域の古文書整理をこれまた月に一回、1時間半程。

目下、これだけで精一杯のところだ。物理的な時間の確保もさることながら、年齢に見合った体力温存も課題である。

過去二年間は、毎月の修論ZOOMゼミ出席のために狭く関心を絞り、緊張に次ぐ緊張だった。今後のことを考えて、今年一年は、些か興味を横に広げる人生設計としたい。
。。。。。。。。
日本文化の特徴として、表面的にはシンプルで素朴な形態を取っていても、水面下では物凄く細かいところまで必死に努力している、ということが挙げられよう。日本料理しかり、着物しかり、神社の鳥居等もしかり、だ。すなわち、目に見えないものを大切にしていなければ、本当の内実がわからないのだ。同様に、日本人一人一人の暮らし方や物の考え方にもその影響は及んでおり、そこを外部から突き崩されないように防衛していかなければならない。情報戦やサイバー攻撃、これが私の最大の関心事である。

一昨日の夜、全国官報販売協同組合からきれいな包装で届いた二冊は、以下の通り。

防衛省・自衛隊まるわかり!日本の防衛:はじめての防衛白書防衛省大臣官房広報課・防衛白書事務室2023年8月1日)(440円)
☚ 小学校高学年から中学生や高校生向け
防衛省・自衛隊令和五年版 日本の防衛-防衛白書-2023年8月31日(1397円)

子供向けの本は薄く、すぐに読めてしまったが、なかなか手強い内容であった。また、510ページもある1.7センチ程の厚さが『防衛白書』で、今も通読中だが、気が滅入るような深刻な内容。PDF版は検索用に保存し、やはり紙媒体で入手して正解だった。

一部のメディアや文系の大学教員の有力者達は、なぜ人々を誤導させるようなことを触れ回り、教え続けているのだろうか?

実は、私が所属している4つの学会の中には、『防衛白書』に反することを平気で公言してきた教授陣が一部に存在している。そういう人ほど、どういうわけか理事等の役職についていることも多く、タチが悪い。放送大学の教授陣にも、そのような考えの人が実際にいたし、今もいる。

だからこそ、兵器や武器の開発のみならず、我々一人一人の国防意識が鋭く問われている現状だとも言えよう。

「侮れないような国だと相手に思わせるような国力の充実こそが、抑止力だ」と繰り返し『防衛白書』には書いてあるものの、一般メディアや大学教員や政治家の一部が、平成期から令和初期にかけて、一体全体、何を顕わにしてきたことか?そして、安易に影響された一般人も、どれ程の国力低下を招いたことか?

自戒の念としたい。

(2024年5月23日記)
………..
2024年5月23日追記

(https://x.com/ModJapan_jp/status/1792850343489048777)
防衛省・自衛隊@ModJapan_jp
May 21

#防衛モニター 募集中‼

本日発売のMAMOR7月号や5/16付の朝雲新聞に掲載いただきました✨
防衛モニターまだまだ募集中です
自衛隊のこと、よく知らない方、今まで関わりがなかった方からのご応募もお待ちしております!
ご応募はコチラ

防衛省・自衛隊@ModJapan_jp
#防衛モニター は、国民の皆さまからの意見聴取や防衛省・自衛隊に対する理解向上を目的とした取組です。
【活動例】訓練・部隊見学、装備品などの体験搭乗 など
よろしければこの機会に、防衛省・自衛隊アカウントのフォローもお願いします!
@ModJapan_jp
@ModJapan_saigai
6:30 PM · May 21, 2024
22.7K Views

(https://x.com/ituna4011/status/1793433429423616334)
Lily2@ituna4011
犬と働きたい!
賢く忠実な犬と一緒に訓練中の自衛官。
9:07 AM · May 23, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1793435805664608719)
Lily2@ituna4011
倒壊家屋で行方不明者を捜索する犬、「警備犬」を知っていますか?(石井万寿美)
#Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/a30396cc440c118cf42c32487ea70f60c3685d43
← デキる犬。エリート中のエリート犬。
9:16 AM · May 23, 2024

(2024年5月23日転載終)
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(https://x.com/ituna4011/status/1793587010873209305)
Lily2@ituna4011
「リスキリングはこれからの生存戦略」有識者会議提言 個人主体・企業主導の社会変革に向けて – 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXZQOUC101FA0Q4A510C2000000/
← 最終学歴ではなく、最新学習歴。
7:17 PM · May 23, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1793587576764596587)
Lily2@ituna4011
憲法改正論議で脇役に回る9条 自衛隊明記案に賛否交錯 編集委員 清水真人 – 日本経済新聞
7:19 PM · May 23, 2024

(2024年5月23日転載終)
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(https://x.com/ituna4011/status/1792795451827380472)
Lily2@ituna4011
隊員の不祥事相次ぐ 窃盗の2人が懲戒免職 陸上自衛隊青森駐屯地|日テレNEWS NNN https://news.ntv.co.jp/n/rab/category/society/ra4f88ffefc45e4645b821f6767d8c5486
← アワビ12個。
2:51 PM · May 21, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1792756504967385188)
Lily2@ituna4011

https://uhb.jp/news/single.html?id=41493

← 女性自衛官も!
12:17 PM · May 21, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1792758814753866004)
Lily2@ituna4011
持続化給付金を不正受給 陸上自衛隊仙台駐屯地の女性自衛官(24)が懲戒免職処分 | khb東日本放送
12:26 PM · May 21, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1792760188543647774)
Lily2@ituna4011
余っていると思った…50代1等陸佐が倉庫の菓子パン盗む 訓練用に保管分 朝霞駐屯地、停職20日の懲戒処分に
12:31 PM · May 21, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1793225892388593744)
Lily2@ituna4011
職務中にビール・酎ハイ4~7本飲む 同僚に暴行や不正外出 3件の不祥事で自衛官9人が停職処分 静岡・小山町 陸上自衛隊富士駐屯地(静岡朝日テレビ)
#Yahooニュース
7:22 PM · May 22, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1793612302614491449)
Lily2@ituna4011
陸自パワハラ自殺訴訟で国に賠償命令 大分の遺族に1億円超 札幌地裁
https://sankei.com/article/20240415-QF2RL23I3NI7JHCODGZHZC7F5I/ via @Sankei_news
8:57 PM · May 23, 2024
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(https://x.com/ituna4011/status/1792761938826674457)
Lily2@ituna4011
千僧駐屯地では、隊員の食事メニューも公開していました。
12:38 PM · May 21, 2024

(2024年5月23日転載終)
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2024年5月24日追記

本日、『朝雲』新聞と二冊目の『MAMOR』誌が届きました。
婚活ページに興味があります。が、三人とも煙草吸いというのが、今一つ、社会情勢からは….。
早くいいお相手と巡り会えますように!

(2024年5月24日記)
………….
2024年9月23日追記

(https://x.com/ituna4011/status/1838157962545967340)
Lily2@ituna4011
日本は幼稚園から国防意識を持たせましょう!
7:06 PM · Sep 23, 2024

(2024年9月23日転載終)

Posted in Health and Medical issues, Japanese culture, © 2024 by Ikuko Tsunashima-Miyake | Leave a comment

古代学講義と松尾大社展

古代学講義の二回目。

今回は京都文化博物館で松尾大社展の期間中とのことで、講義の始まる30分前と講義が終わってからの1時間程を一枚のチケットで過ごした。講義前は急いでささっと眺め走った感じだったが、講義後は再入場に際するチケット再発行の必要がないとわかったために、ゆっくり本来の時間で過ごした。

松尾大社へは、非公開文化財の時に出かけた。

2022年11月18日付「一人銀婚式」(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=3718&action)

天龍寺で座禅会が月一度開かれており、結婚後しばらく、二人で何度か通ったことがある。あの頃、主人は診断前だったこともあり、アメリカ出張も普通にこなしていたので、「天龍寺なんか(太平洋を超えることを思えば)近い」と言っていた。天龍寺のある嵐山と松尾大社は、駅一区間で3分程である。ところが、今暮らしている伊丹から松尾大社へは、塚口駅と十三駅と桂駅の三回も路線の乗り換えがあり、その上に駅が二つも増えたからなのか、あの天龍寺の頃よりもかなり遠いと感じた。それでも、実際に訪れることの意味は代えがたい。

こんな思い出を振り返りつつ、今回は古文書等も含めて、松尾大社のハンサムで親切丁寧だった神職さんの説明とはいささか異なった角度から、客観的に資料を閲覧することができた。松尾大社が自らを守ろうとして作成した文書だと解説されているものも含まれていた。

時間が経ってからの記録になってしまったが、帰宅後すぐだと頭がぽっぽとして、細かく書き過ぎるきらいもあり、1ヶ月以上も遅れて今日となった。

(2024年6月27日後述)
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以前は放送大学の科目生でも「学割」が効いていたが、あまりにも中高年の「学割」利用者が増えたせいか、伊丹市立ミュージアムと同様、京都文化博物館でも「正規(フルタイム)の放送大学の学生か放送大学大学院の院生でなければ、学生証は割引に使えません」という紙が用意されていた。私は今回「朝日友の会」の会員証を提示して、200円引きでチケットを入手できた。

この割引制度だが、以前、私がツィッターで記したように、某国立大学の教員である人が、高校生の娘さんと一緒に放送大学にも登録して「兼業学生」になった。そして、博物館の入館料のみならず、なんと交通費として新幹線代まで割引料金を利用し、しかも自分で堂々と公表していた。国立大学の教員ならば国家公務員であり、生活費には困っていないはずなのに、である。
理屈の上では法的に合法かもしれない。だが、道義的にはどこかおかしい。こういう不届きな人がいるから、せっかくの「学割」制度まで制約がかかるようになってしまったのではないだろうか?

(2024年5月23日記)

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自衛官の不祥事報道から

千僧駐屯地(第三師団)と伊丹駐屯地(緑ヶ丘)そして、私が防衛モニターを依頼されている姫路駐屯地で発生したとされる自衛官の不祥事報道を列挙する。
予想以上に頻発している感があるが、それもこれも、待遇を大幅に改善し、余裕を持たせた訓練生活とすれば、威信と矜持が高まり、ストレスも軽減されて、問題が減少するのではないだろうか?
そもそも、最初から給与手当を今より倍増して、栄誉特典を確保した上で、良質な人材をリクルートして精鋭に鍛え上げれば、かなり防止できる問題ではないだろうか?
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千僧駐屯地

・2020年2月21日付『神戸新聞』「「辞めたい」現在も行方分からず 無断欠勤の陸曹を免職」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202002/0013134051.shtml)

第3後方支援連隊所属の29歳男性3等陸曹➡免職懲戒処分
2018年7月1日に外出後、帰隊時間の翌日午前0時過ぎも宿舎に戻らず。無断で20日以上欠勤。一年半以上経た現在も行方不明。
居室に「自衛隊を辞めたい」という置き手紙1通。虐め等は確認されず。

・2023年8月29日付『神戸新聞』「陸自でわいせつ行為、男性隊員3人が停職処分 それぞれが同じ後輩女性隊員の胸や尻触る」
(https://nordot.app/1069176972583437235?c=768367547562557440)

第3後方支援連隊所属の37歳2等陸曹が2019年9月5日に演習場で胸触り➡停職6ヶ月
34歳2等陸曹が2019年2月21日に駐屯場で訓練中に尻触り➡停職4ヶ月
47歳2等陸曹が2020年2月27日に抱きつくよう女性に強要➡停職4ヶ月
3人の男性隊員は同じ女性隊員に強制猥褻行為 ☞ 女性は2020年3月に部隊に相談後は依頼退職

・2023年12月15日付『神戸新聞』「敬礼が不適切、部下の尻を蹴る暴行 3等陸曹を処分」
(https://nordot.app/1108269648878157992?c=768367547562557440)
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202312/0017133236.shtml)

中部方面会計隊所属の30代男性3等陸曹➡停職1日
2023年10月5日に事務室で敬礼動作が不適切だとして部下隊員に尻蹴り暴行

・2024年3月5日付『神戸新聞』「妻に暴行、陸自隊員を懲戒処分「家で酒飲み過ぎ」注意され口論」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202403/0017397857.shtml)

2023年8月5日に伊丹市内の自宅で妻に暴行した中部方面隊第3通信大隊所属の30代男性2等陸曹➡停職1日
「家で酒を飲み過ぎている」と妻から指摘されて口論に。
兵庫県警に暴行容疑で逮捕され、不起訴処分に。
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伊丹駐屯地

・2020年6月29日付『神戸新聞』「「秘密物件」を誤って廃棄 自衛隊員を懲戒処分」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202006/0013465635.shtml)

中部方面通信群所属の20代男性3等陸尉➡戒告の懲戒処分
2018年4月6日に秘密物件の取り扱いを巡り、保管すべきものを点検を怠り廃棄。
「物件」は武器ではなく、データか文書か、秘密の程度、廃棄方法については明らかではない。復元不可能のため、情報流出の危険はない。

・2023年3月7日付『Sun TV』「「遊興費に使った」陸上自衛隊1等陸曹の50代男性が懲戒免職 約114万円を詐取」
(https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/03/07/64947/)

久居駐屯地業務隊の50代男性1等陸曹➡懲戒免職処分
2016年7月から2019年3月までの間、自己負担となっていたハウスクリーニング代の約114万円を複数の退去者からだまし取り「遊興費に使った」。
50代男性幹部自衛官➡停職2日
1等陸曹の行為を認識していたものの報告しなかった

・2023年7月18日付『神戸新聞』「陸自隊員、外出して「門限」5分遅刻し減給処分 帰着時間の「見積もり誤った」」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202307/0016599142.shtml)

中部方面後方支援隊所属の30代男性2等陸曹➡減給1ヶ月
2022年12月21日、許可を受けて外出。22日午前0時過ぎても戻らず、約5分後に飲酒して帰隊。

・2023年7月28日付『神戸新聞』「部下に人格否定の暴言 50代の1等陸佐を懲戒処分」
(https://nordot.app/1057505048852414596?c=768367547562557440)

中部方面総監部の50代男性1等陸佐
2022年5月~11月頃、部下隊員2人に暴言➡停職5日
2022年9月、女性部下隊員にセクハラ発言
2022年12月、約2時間、職務専念義務違反に該当する行為
元陸上自衛官の五ノ井里奈さんの告発 + 防衛相指示の特別防衛監察による発覚

・2023年8月28日付『神戸新聞』「飲酒後に同僚隊員を平手打ち 3等陸曹を懲戒処分」
(https://nordot.app/1068716605151969954?c=768367547562557440)

中部方面システム通信群の33歳男性3等陸曹➡停職6日
2022年12月21日に兵庫県内の飲食店で飲酒後、駐屯地に戻り同僚の男性隊員の左頬を一回右手で平手打ちした。

・2023年11月10日付『神戸新聞』「部下の規律違反報告怠り幹部2人懲戒」
(https://nordot.app/1095608686925021938?c=768367547562557440)

中部方面総監部の男性幹部2人➡停職3日+減給1ヶ月
営内独身寮での部下の飲酒を放置

・2024年3月12日付『神戸新聞』「「衝動的に」女性の肩かみつき停職1日 陸自男性1等陸士を処分」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202403/0017422700.shtml)

第36普通科連隊所属の男性1等陸士➡停職1日
2023年6月5日に西脇市内の屋内で私的な関係にある女性の肩に衝動的にかみつき暴行。
女性が警察に通報し、警察官立ち会いの下で示談成立。必要以上の不利益を与えないために男性の年齢は未公表。
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姫路駐屯地

・2015年12月19日付『産経新聞』「酒気帯び自衛官を停職45日「昨年12月にも摘発された」と報告」
(https://www.sankei.com/article/20151219-T37PPXW6ZJLFFILGRVRI7RRUKA/)

2014年12月に飲酒運転で摘発
2015年9月26日午後4時20分頃、第3特科隊の44歳男性2等陸曹が神戸市兵庫区の国道2号交差点で酒気帯び運転で衝突事故➡道路交通法違反容疑で兵庫県警が現行犯逮捕+停職45日
➡依頼退職の意向

・2018年3月13日付『産経新聞』「陸士長、帰隊せず無断欠勤、ネットカフェにいるところを同僚が発見…停職処分」
(https://www.sankei.com/article/20180313-MXVLLF5KN5OJXD2WOCUCT7EMSQ/)

第3特科隊の26歳男性陸士長➡停職3日
2017年9月18日の非番で帰隊時刻までに駐屯地に戻らず、19日から21日にかけて無断欠勤。21日夜、兵庫県内のインターネットカフェにいるところを発見。「自衛隊でやっていけるか思い悩み、帰隊したくなかった」

・2021年3月1日付『神戸新聞』「同僚の金盗む、部下のもみあげ切る 自衛隊員2人処分」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202103/0014117135.shtml)

第3特科隊の24歳男性陸士長➡懲戒免職処分
2017年10月頃から2019年3月頃まで、同僚14人の財布等から「借金返済のために」現金計約32万円を窃取した。
52歳男性自衛官➡停職5日
2020年3月中旬以降、部下に暴言を繰り返し、激高して駐屯地内の壁を壊した。6月には部下のもみあげを「頭髪指導」と称して鋏で切った。
階級と役職は「特定につながる」ため未公表。

・2022年3月12日付『読売新聞』「3等陸曹、自宅で妻の顔を平手打ち…妻が駐屯地に通報して発覚」
(https://www.yomiuri.co.jp/national/20220312-OYT1T50094/)

2020年11月と2021年5月に第3特科隊の27歳男性3等陸曹が自宅で妻の顔を平手打ちした➡停職2日
教育訓練研究本部の50歳男性幹部自衛官➡減給1ヶ月

・2023年2月11日付『読売新聞』「部下の女性隊員の体2回触る、男性2尉らを処分….外部からの情報提供で発覚」
(https://www.yomiuri.co.jp/national/20230211-OYT1T50074/)

第3特科隊の48歳男性2尉➡停職4ヶ月
2021年2月から3月に姫路市内で計2回、女性隊員の体を触る猥褻行為をした
50代幹部自衛官➡戒告懲戒処分
上級部隊である千僧駐屯地の第3師団への報告を怠った

・2023年5月19日付『神戸新聞』「「指導中の態度に立腹」後輩隊員に暴行、けがさせる 3等陸曹を停職処分」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202305/0016372974.shtml)

2021年6月11日に第3特科隊の36歳男性3等陸曹➡停職6ヶ月➡依頼退職の意向
当直室で立腹し、後輩隊員を殴り打撲軽傷(胸、腕、太腿)を負わせた

・2023年5月30日付『Sun TV』「休暇で外出し大麻使用 陸自姫路駐屯地 男性陸士を懲戒免職処分」
(https://www.sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2023/05/30/67882/)

23歳男性陸士➡懲戒免職処分・警察では起訴猶予処分
2022年6月の休暇日に駐屯地から外出して神戸を訪問した際、「ストレス発散のため」大麻使用。電子タバコ状の吸引機と大麻成分の液体の所持発覚。

・2023年12月12日付『毎日新聞』「陸曹2人を停職1日 トラック事故、警察に虚偽報告 処分は1年後」
(https://mainichi.jp/articles/20231212/k00/00m/040/204000c)

24歳男性3等陸曹と35歳男性2等陸曹➡停職1日
2022年11月15日に免許証不携帯で3曹が運転していた自衛隊車両が一般車両に追突され、警察官に2曹が運転していたと虚偽報告。

・2024年3月15日付『神戸新聞』「3等陸曹、複数の同僚から現金など盗む 陸士長は隊員の上半身を殴りけが負わす」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202403/0017433809.shtml)

第3特科隊所属の20代男性3等陸曹➡懲戒免職処分
2023年9月22日から24日に複数の同僚の財布などから現金と私物の計4万4千円相当を「生活費のために」盗んだ。
第3特科隊所属の23歳男性陸士長➡停職3ヶ月
2023年11月15日午後10時55分頃、居室で男性隊員の上半身を複数回殴り、怪我を負わせた。

・2024年5月17日付『神戸新聞』「男性3等陸曹が宿舎で飲酒、内規違反で懲戒処分」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/202405/0017663604.shtml)
(https://www.asahi.com/articles/ASS5K13G8S5KPIHB001M.html)

2021年3月に中部方面特科隊の25歳男性3等陸曹がパワーハラスメント➡減給懲戒処分
2022年1月25日午後11時半頃、生活隊舎内で複数の隊員と350ml缶ビール1本を飲酒した中部方面特科隊の25歳男性3等陸曹➡停職6日
「飲み足りず、飲んでしまった」

(2024年5月20日記・5月21日追記)
…………….
2024年6月27日追記

・2019年8月20日付『日経新聞』「陸自試験で集団カンニング 45人停職、教官が漏えい」
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48787190Q9A820C1CR8000/)

2018年7月21日と8月7日、大津駐屯地(大津市)で実施された内部試験で、第37普通科連隊(大阪府和泉市)や第14普通科連隊(金沢市)、第35普通科連隊(名古屋市守山区)に所属する陸士長計5人が試験問題を不正入手。このうち3人が写真を撮ってスマートフォンのアプリを使って送信し、同僚に拡散。男性教官2人のうち、45歳の陸曹長が不正入手を容認するような発言をし、47歳の陸曹長が試験問題の保管場所を「幹部室の机の中にある」と漏らし、21~30歳の男性自衛官43人が集団カンニングをした。
兵庫県伊丹市にある陸上自衛隊伊丹駐屯地は、8月20日付で計45人を停職3~7日の懲戒処分に。
2018年8月8日に実施された試験は、陸士長から3等陸曹に昇任するために受ける「課程教育」の一環で、計約150人が受けた。試験後に別の教官が、問題が写っている紙を持っていた隊員を見つけて漏洩が発覚。試験は約1カ月後にやり直し、不正入手の5人は対象から外された。
伊丹市の陸自中部方面総監部の岸川公彦総監は「隊員の指導を徹底し、再発防止に取り組みたい」とコメント。

・2024年6月7日付『兵庫 NEWS WEB』「後輩に大けがさせる 陸上自衛隊千僧駐屯地の隊員懲戒免職に」
(https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20240607/2020025434.html)

伊丹市にある陸上自衛隊千僧駐屯地は、第3通信大隊に所属する24歳の3等陸曹が後輩の隊員を殴るなどして大けがをさせたとして、7日付で懲戒免職の処分に。2023年9月、駐屯地の中にある宿舎で、酒に酔っていたため、同じ隊に所属する後輩の隊員を後ろから羽交い締めにしたり拳で殴ったりして、全治2ヶ月の大けがをさせた。
千僧駐屯地第3通信大隊の本田賢二郎2等陸佐は、「絶対にあってはならない行為で、誠に遺憾に思う。今後、このような事案を起こさないよう服務指導を徹底する」とコメント。

・2024年6月7日付『神戸新聞』「駐屯地内の食堂で不正飲食 50代隊員を停職30日懲戒処分 陸自姫路駐屯地」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202406/0017744114.shtml)

姫路市峰南町にある陸上自衛隊姫路駐屯地は、6月7日、駐屯地内の食堂で不正に飲食したとして、同駐屯地業務隊の50代隊員を同日付で停職30日の懲戒処分に。
2020年11~12月の間、当該隊員は、給与からの天引きにするため事前申請が必要なのに、駐屯地内の食堂で食べた計9回分の食事(約3500円相当)の代金を支払わなかった。特別防衛監察で発覚。

・2024年6月18日付『神戸新聞』「陸自隊員が無免許運転で停職6日 42歳の1等陸尉「更新忘れていた」千僧駐屯地」
(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202406/0017783253.shtml)

兵庫県伊丹市広畑1にある陸上自衛隊千僧駐屯地は、6月17日、無免許で乗用車を運転したとして、中部方面隊第3師団司令部の42歳の1等陸尉を停職6日の懲戒処分に。同駐屯地司令業務室は「自衛隊内や近所での特定につながる」との理由から、1等陸尉の性別や役職、無免許が発覚した詳細な経緯などを明らかにしていない。
同室によると、2023年6月3日から9月15日、「更新を忘れていた」ために無免許で乗用車を運転した。公務では運転していないという。9月15日、交通違反を警察官に呼び止められて発覚し、同日中に同司令部に申告。
第3師団長の佐藤真陸将は「このような規律違反は自衛官、社会人として絶対にあってはならない。今まで以上に隊員の服務指導を行い、事案の絶無に努める」などとコメント。

(2024年6月27日記)
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2024年7月4日追記

『神戸新聞』(https://nordot.app/1180709386401595537?c=724086615123804160
24歳の自衛隊員「運転直前に10杯ほど飲んだ」 兵庫・高砂で飲酒運転、停職3カ月の処分 陸自
2024年7月2日

自衛隊員が兵庫県高砂市内で飲酒運転をしたとして、陸上自衛隊姫路駐屯地(同県姫路市峰南町)は2日、中部方面特科連隊の3等陸曹(24)を同日付で停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
同駐屯地によると、2023年11月18日、高砂市内で酒を飲んだ状態で私有の乗用車を運転した。兵庫県警から同日、同駐屯地に摘発したと連絡があり、発覚した。内部調査に3等陸曹は「運転直前にビールやハイボールを計10杯ほど飲んだ」と話しているという。

(2024年7月4日転載終)
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2024年7月5日追記

『毎日新聞』(https://mainichi.jp/articles/20240704/k00/00m/040/037000c?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR3gscN-Oi8MLmU38K9u4Fgr091XbB6mfXymTaT5YJE8AcPm5XuJT31kul8_aem_OSrUpO9x-worglH2_6ZCvg)
自衛隊が子ども食堂で募集活動 札幌 防衛次官通達に抵触との指摘
2024年7月5日

自衛隊札幌地方協力本部(地本)が昨年9月以降、札幌市内の複数の子ども食堂で隊員の募集広報活動をしていたことが判明した。子ども食堂の運営関係者が明らかにし、自衛隊も「札幌独自の活動」として事実関係を認めた。中学生への募集活動は、保護者か学校を通して行うとする防衛事務次官通達(2003年)があり、専門家は「直接、子どもを勧誘していたのであれば、通達に抵触する」と指摘する。
 札幌地本などによると、23年9月上旬ごろ、市内の子ども食堂約80カ所にメールを送信。地本は「(食堂に来る)中学生以上の子どもさんまたは保護者さまに対して、自衛隊で勤務するための紹介パンフレットや各種資料のほか、子どもさん向けのグッズなどをお渡しさせてもらえないか」と求めた。
 受け入れたのは約10カ所の食堂だった。地本の広報官が制服姿で訪問し、採用案内や紹介パンフレット、自衛隊機のペーパークラフト、缶バッジを配った。食堂関係者によると、地本の職員が子どもに直接、業務の内容を紹介したところもあったという。
 防衛庁(当時)は03年4月の事務次官通達で、中学生に対する募集活動は保護者か学校の進路指導担当者を通して行うとした。地本は毎日新聞の取材に、食堂の関係者や全ての来訪者を対象にしていたとして「広く一般に対して行ったものと認識している」と説明する。

(2024年7月5日転載終)

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千僧駐屯地の記念行事

第三師団創立63周年・千僧駐屯地創設73周年記念行事に関して、受付番号「1001」のバーコード付き招待状が届いたのは、2024年3月29日のこと。

翌日には早速、出席の返信ハガキを投函した。そして、昨日の2024年5月19日(日)の午前8時37分に自宅を出て、朝のお散歩距離内にある徒歩13分の千僧駐屯地に出かけて行った。

曇り空だったが、日差しが強くなるよりはましだ、と思っていたところ、途中で小雨に。観覧席では傘は不可とのことで、雨合羽が一人ずつ提供された。祝賀会の昼食会場の入り口で、若い自衛官のお兄さんに脱衣を手伝っていただいて、濡れたまま返却した。

詳細は、以下の映像をどうぞ。

(https://www.youtube.com/watch?v=-5VABeidaYc)
陸上自衛隊ライブ 第3師団創立63周年・千僧駐屯地創設73周年記念行事 観閲式 戦闘訓練展示
令和6年5月19日
(2時間6分14秒)
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陸上自衛隊の記念行事そのものは一般開放されており、私は伊丹転居後の2019年5月中旬に、一人で見物に出かけた。堂々たる戦車が(旧)市役所前を走る道路沿いをゆっくりと通って行くのは壮観だった。それ以上に、大勢の家族連れが喜んで見守っている姿にも驚いた。

自宅に戻ると、主人が「僕だって見たいんだけどな」と、和室の布団の上で寝転んだまま言った。

はい、だから私は、自衛隊の音楽会にも夏祭りにも、行けるチャンスがある間に行ってきましたよ!だって、いずれも自宅から徒歩15分以内が会場ですもん!

コロナ問題のために、その翌年から3年程は自粛に次ぐ自粛だったから、最初の頃、時間をこじ開けるようにして、無理してでも出かけておいて正解だった。こういう点、私は我ながら抜け目がない、と思う。後悔することは、まずない。

そして、すっかり忘れた頃になって、この度、補欠合格みたいな繰り上がり当選として、葉書で応募しておいた防衛モニターに選ばれた(2024年4月1日付「4月からの計画」(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=6991&action)。任期は2年間。だから、二度目の今回は、一般の地域住民としてではなく、招待状を持参の上で観覧できたのだった。

防衛モニターの件は、今年1月8日に千葉の本部で行われた放送大学大学院の修論口頭試問から帰宅した夜、留守電のランプが光っていたので知った。留守録が聞き取りにくく、ついでに犬がキャンキャン吠えていて、何を話しているのかよく聞こえなかった。

とはいえ、自宅近くの千僧駐屯地ではなく、「モニターは初めてなので、姫路駐屯地まで来てもらえますか?」という話になっている。「はい、どこでもうかがいます!」と即答。こういう点でも、我ながら軍隊式に順応しやすいタイプなのだ。

指示された通り、メールで証明写真と簡単な履歴書を送ったところ、「こんなに多彩な経歴の人がモニターになるなんて光栄です」と感動され、「第一候補として上に上げます」。

上に上げたはいいが、各駐屯地でやり方がそれぞれ違っているようで、実は5月下旬に入った今でも、私には正式な辞令がまだ渡されていない。というのも、姫路駐屯地の広報係は日程をいささか曖昧に設定していて、こちらの都合よりも、突然のように「4月何日には入隊式があります」と電話通知があったのだ。「え!その日は午前も午後も先約があるんですけど」ということで、初回から見送りに。

その上、千僧駐屯地から私の自宅宛のファクスで、ある日突然、送ったはずの私の履歴書が送り返されて来た。発信者は不明である。どういうことなのか?

今回、祝賀会で座席の隣だった女性は、(自衛官OBの奥様かしら)と思っていたら、実は滋賀県の防衛モニター一年生の方だった。片道2時間かけて、はるばる伊丹の千僧駐屯地まで来られたそうだ。(私の徒歩13分は、何とも申し訳ない限り….。)朝はJR北伊丹駅からシャトルバスが20分おきに出たそうで、参加する人々の長い列ができていたようである。いろいろと話が弾んだが、さっぱりとした感じの方で、物の考え方が似ていて気が合いそうだった。そして、『朝雲』と『防衛白書』を読み、既にレポートを一本提出された、とのことだった。

私、いつでもレポート書きの準備を整えているつもりですけど…..。姫路からは、その後2ヶ月程、何の連絡もない。毎週『朝雲』という防衛新聞が郵便配達され、これまでに『MAMOR』という雑誌が一冊届いているので、一応はモニターとして登録されているはずなのだけれども….。『防衛白書』はPDFにもなっているが、ページ数が多そうなので、自分で注文してしまった!

昨日、祝賀会の終了後に広報係の女性自衛官に申し出たところ、「こちらから姫路に連絡しておきます。ユーリさんのことは、こちらもよく承知しております」とのことだった。
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千僧駐屯地には第三師団が設置されており、兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、滋賀県を統率する中央の位置付けにある。姫路駐屯地は、千僧から指令を受ける立場だ。

これまでにも、近所のスーパーに迷彩服の自衛官が一人で買い物に来ていたり、自転車で近くを通りがかかったりするのを、時々見かけている。昔は籠池だったのを、戦後、埋め立てて広大な千僧駐屯地の敷地にしたが、伊丹市内にはもう一つ、伊丹駐屯地と自衛隊病院もある。そして、占領期には「イタミ・エアベース」と呼ばれた伊丹空港もあるので、伊丹市内はキビキビとした回転の速い日常生活となっている。このテンポが、実は私の性格にも合っていて、非常に心地よい。

それでは普段、自衛官の日々の訓練はどのようになっているのだろうか?記念行事では射撃の実演があり、「大きな音がします。ご注意下さい」という大きな赤字の看板が提示されるが、我々の日常生活では、特に自衛隊の訓練が騒音になっているとは感じられない。そもそも、何も聞こえないのだ。それよりも、朝7時から離発着し、夜9時には閉鎖される伊丹空港の飛行機音の方が余程かうるさい。

自衛隊の射撃音がうるさいと文句を垂れているのは、共産党だけである。

伊丹市史』から私が理解している範囲では、戦後、社会党が強かった時期には自衛隊基地反対や空港撤去問題があったらしいが、1995年1月の阪神淡路大震災時の自衛隊の活躍ぶりから、今では自衛隊の存在に真正面から反対する人は、共産党を除いて、見当たらない。

むしろ、ここ10年程の世代交代や言論人の精力的な言論活動の結果、歴史観の見直しと共に、自衛隊に対する肯定的な見解が徐々に広がってきた。また、近年の周辺諸国の状況、特に、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナ過激派によるガザ近郊のイスラエル侵入攻撃、中国の強引な主導権争い、米国の弱体化、北朝鮮からの度重なるミサイル発射等が、我が国にとっての現実的な脅威となっている。その上、頻発する自然災害、南海トラフ大地震の予測、年明け早々に発生した能登半島の大地震等への対応から、自衛隊への期待(と依存?)はますます高まっている。

但し、危険も顧みないで若くして自分の命と生涯を国の防衛に捧げようという自衛官任せでいいのだろうか?我々一般国民は、何をどのように備え、理解を深め、自分の出来る範囲で実践すべきなのだろうか?

そもそも、自衛官の訓練や日々の生活は、どのようなものなのだろうか?
。。。。。。。。
普段はそれぞれ自分で自由に選んだ生活を送っている我々が、たまの自衛隊の記念行事に出かけて、俄か仕立ての軍事マニアよろしく戦車や武器に興奮しているようでは、本当の理解とは言えない。一般公開の記念行事は、自衛隊に違和感や誤解があった時代や世代に向けて、少しでも自衛隊の必要性を訴え、調和的な理解を求めるための仕組みではあった。

今や、自衛隊の存在を断固否定する人は、共産党を除けばほぼ皆無に近い状況になっている。それならば憲法改正がすぐにでもできそうなものなのに、そうはなっていないところが、何とも悩ましい。

今回の祝賀会でも感じたが、重々しくバッジがたくさんついている制服組自衛官ほど背筋がしゃんと伸びて、凛々しく颯爽として、目つきも鋭く眼光を放っており、いかにも凛とした佇まいである。大変に立派で尊敬に値する侍である。しかし、そこに至るまでの道のりは、恐らく、長く険しかったことであろう。

自衛官募集のポスターをいつでも見かけるが、なかなか若者が自衛官になろうとしたがらない、と聞く。いわゆるミリオタみたく戦車や武器や飛行機にやたら詳しく、それが高じて自衛隊に入ったという世代は、既に遠くなりにけり、のようでもある。

もっと待遇をよくして精鋭エリートを増やすべきだ。仮に体力その他から若くして退職したとしても、その後の人生の受け皿がしっかりしていたならば、自衛官の志願者が増えるのではないだろうか?殉職した暁にも、国家の長みずからが慰霊を継続されるならば、これほど名誉なこともなかろう。

国防のために献身する男たるや、銃後の守りたる女性にもモテる。その生涯を国民から敬意のまなざしで見つめられるならば、これほど権威ある専門職業もないのではないだろうか。
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(https://x.com/ituna4011/status/1791730997324566913)
Lily2@ituna4011
自衛隊「統合司令部」の設置法成立 24年度末に発足へ – 日本経済新聞
4:22 PM · May 18, 2024

(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0850L0Y4A500C2000000/)
「自衛隊「統合司令部」の設置法成立 24年度末に発足へ」
2024年5月10日

陸海空自衛隊の部隊運用を一元的に指揮する「統合作戦司令部」を設ける改正防衛省設置法などが10日の参院本会議で可決、成立した。与党と立憲民主党、日本維新の会などが賛成した。東アジア周辺に展開する米軍との連携調整を担う組織になる。2024年度末に東京・市谷に240人規模で発足する。
政府は22年に決定した国家安全保障戦略など安保関連3文書で統合作戦司令部の設立を定めた。大規模災害や東アジアの有事の際に陸海空の自衛隊がより垣根を越えて即時に対応できる体制を整える。サイバーや宇宙、電磁波の新領域もカバーする。
司令部を指揮する「統合作戦司令官」を新設する。在日米軍の指揮権を持つ米インド太平洋軍司令官のカウンターパートとなる。これまで制服組トップの統合幕僚長がこの調整機能を担ってきた。
統幕長が首相らの補佐や戦略策定を担当し、統合作戦司令官が米軍との調整などを踏まえて現場の部隊を指揮するという役割分担になる。
自衛隊は06年に陸海空自衛隊と運用を調整する統合幕僚監部を発足させた。それでも部隊の指揮機能が十分ではないとの指摘があった。
日米両政府は4月の首脳会談の合意を踏まえ、自衛隊と米軍の指揮統制の連携向上をめざしている。司令部を窓口とし、日ごろから情報交換や有事を念頭に共同訓練の計画策定などを進める。

(転載終)
。。。。。。。。。。
(https://x.com/JGSDF_MA_3D/status/1791989520545763676)
陸上自衛隊第3師団@JGSDF_MA_3D
【予告!】   本日1000頃より、千僧駐屯地南側グラウンドにおいて観閲式を実施予定!部隊の統制された行動とその威容を、ぜひ、ご覧ください!  ★本日15時まで千僧駐屯地一般開放中★ ♯記念行事 ♯第3師団 ♯千僧駐屯地
9:29 AM · May 19, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1792170982846931447)
Lily2@ituna4011
第3師団創立63周年・千僧駐屯地創設73周年 観閲行進 https://youtu.be/jTQ_bj6IdY4?si=QMwByUmSz2m87s47… via @YouTube

私もいます!
9:30 PM · May 19, 2024 ·
155 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1792117068520894663)
Lily2@ituna4011
祝賀会もありがとうございました!
5:56 PM · May 19, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1792153348680077437)
Lily2@ituna4011
https://youtube.com/live/-5VABeidaYc?si=6gHfFtk9etYCkDE9… via @YouTube
☚ 出席いたしました!
8:20 PM · May 19, 2024

(転載終)
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(https://x.com/ituna4011/status/1792472839972626697)
Lily2@ituna4011
昨日は二度目の式典参加で感動していたが、過去の自衛隊ニュース記事を検索してみると、結構、ストレスが溜まっていそうな自衛官。奥さんを自宅で殴っただけでも処分される。では、奥さんが自衛官の夫を虐めて殴った場合は、処分無し?
5:30 PM · May 20, 2024
287 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1792473915283124284)
Lily2@ituna4011
高等工科学校の少年達は思春期真っ盛り。公式映像では、中年女性教師が出演していたが、私の目には、胸が開き過ぎの服装。規律は教官にも必要では?
5:34 PM · May 20, 2024
178 Views

(転載終)

そういえば、昨日の式典にも、場違いなハイヒールに、ボディラインがくっきりと出るニットのドレス・ワンピース姿で、何ともケバい化粧の濃い中年女性が一人いた。自衛官のチアウーマン応援団かしら?
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記念行事や式典は見事なものの、実は極めて深刻な自衛隊の内部問題。まずは、「ひげの隊長」こと佐藤正久議員(自由民主党)の主張から。

(https://x.com/ituna4011/status/1792540559120511335)
Lily2@ituna4011
【佐藤正久】命をかけて国を守る自衛隊に辛い思いをさせるなよ!防衛大臣が先頭に立って待遇改善に尽力しろ! 
【国会中継】 http://www.youtube.com/watch?v=INB6EiDfW3g via @YouTube
9:59 PM · May 20, 2024

60,042 views May 16, 2024 #国会中継 #自衛隊 #岸田文雄

▶ 2024年5月9日 参議院 外交防衛委員会
〇質問者:自由民主党:佐藤正久議員
〇回答者:自由民主党:木原稔防衛大臣

貸与される夏服、略衣は1着のみ! 迷彩服も2着! 洗濯機の数は20人で1台! こんな待遇で優秀な隊員が集まるわけないだろ! 命をはる自衛隊員達の為に佐藤正久議員が、木原防衛大臣に迫ります! 動画を見て皆さんの意見を是非聞かせてください!

(https://x.com/ituna4011/status/1792541490960629924)
Lily2@ituna4011
皆様、この佐藤元自衛官の主張にご注目を!
10:02 PM · May 20, 2024

(転載終)

コメント欄からの抜粋を以下に。

【抜粋コメント】

・佐藤議員ご指摘の通りです! 人的基盤強化のためまずは、処遇改善に全力を尽くすべきです。 企業各社と若年人員を争奪する制度は既に困難でしょう・・。まずは、憲法に国民の国防責務を明確にし、それに定める国防に任ずる組織(国防省)を明確にし、それに携わる者(自衛隊員など)を優先して人材確保事が出来るように処遇改善して頂きたい 特に高度の技術を有する技術職を退役する者は、その特技と年齢に応じて連携企業に人的補充を可能にする事も重要だと思います

・佐藤議員の問題指摘などには注目しております。自衛官と警察官は待遇上積みには賛成です。このままでは成りて減ります間違いないなく。無駄な国民の為にならない見えない効果ない税金をだだ漏れ状態でしょう。個人的な主観ですが自衛官はいずれ人材不足が随所に及びますよ。定年年齢も上げなきゃならんです。少子高齢化で人材不足だから自衛官成りてを外国人雇用は出来ません。人材不足と自衛官は無縁ではありません。定年年齢を59歳にして欲しい。予備自衛官待遇もしくは元自衛官再雇用も考えてください。国民を守るのは自衛隊、警察官です。それが難しいとなれば国民は自衛方法も無視出来ません。

・日本国民を一番守ってくれるのは政府ではなく、自衛隊の方々です。災害時も政府から声がかからないと動きたくても動けない、そんな状況で日本国民を救い守れるのでしょうか。官僚だけが特権で無料の範囲が多い中、自衛隊の方々はほとんどが自腹、自衛隊の宿舎には河野のごり押しの太陽光、情報筒抜け、また、市営住宅よりもひどい建屋

・お国を守ってくれる自衛隊の方々。命を張ってサラリーマンよりお給料が安いって言うのはいかがなものでしょう・・・・自衛隊を理解している方が防衛大臣にならないとダメですね

・空自の消防員です、未だに50年以上前の航空機用消防車(空港用化学消防車 A-MB-2)を未だに使ってます。機能不全の箇所が多くあり高頻度で修理に出しているので活動に支障が出てます、故障により一年間使用不能に成った事も在りました。政府は海外各国にお資金を贈る前に自国の防衛力の更新と増強と維持、及び自衛官の待遇改善に注力して下さい。

(部分抜粋転載終)
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佐藤正久議員の要点は以下の通り。

・自衛隊の入隊者の減少が著しく、40年前は師団の新隊員が約300名だったところ、今年は約30名と激減。
・令和元年度に約14000人だった新隊員が令和4年度には10120人と約4000人も減少。
・初任給が今でも月額16万円以下と、物価高の昨今にして民間企業の半分程である。
・洗濯物や衣類の状況もひどく、これでは士気が下がる一方であるどころか、不衛生でさえある。

従って、国防強化のためには、まず自衛隊の給与手当を充実させ、待遇改善に努めなければならない。とにかく、人手不足と早期退職を防止することが喫緊の課題である。

このような状況を前提としているならば、姫路駐屯地からのモニター連絡が大雑把で未確定であるのも、やむを得ないかとも同情する。こちらからは一応、すべきことはしておいて、いざ出陣となれば、すぐに間に合わせられるよう、準備を整えておく必要があろう。そして、モニターのレポートにも、早急な隊員の待遇改善と人材増強を強く訴えたい。

次項で列挙する新聞記事の内容は、伊丹と姫路の駐屯地で発生した隊員にまつわる処分事件である。これ程までに報道されていたとは今まで知らなかったが、モニターを務める以上は知っておくべき背景でもある。

私の主眼は、厳しく単調な訓練の連続である一種閉鎖的な集団生活における隊員達の士気向上である。そのためには、我々一般国民の正確かつ深い理解が必要であり、まずは待遇改善が先決である。
自衛隊に入れば快適な基本生活が保障され、役割に応じて実力を発揮できるのみならず、目指す階級に上がっていける。その後も国家からさまざまな特典や栄典がもたらされる。このような体制を整えれば、若くて優秀な献身者も生まれようぞ。

(2024年5月20日記・2024年5月21日/5月24日部分修正)
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2024年5月21日追記

今日の午後、このブログの続きとして自衛官の不祥事に関するブログを夢中になって書いていたところ、千僧駐屯地の女性自衛官から午後4時台に電話連絡が入った。姫路駐屯地と連絡が付いたとのこと。私に関しては、「やる気のある人なので、と伝えてある」との由。

それから1時間半程経って、姫路駐屯地の男性担当自衛官から「お久しぶりです」と電話が入った。

お久しぶり?

最初に電話連絡があったのは今年の1月8日の夜だった。確かに、あれから随分いろいろなことがあったなぁ。

2月中旬は突然のゴダイゴ・セルフ・フィーバー、2月下旬には修論合格通知、そして、突如思いついた義母からの色無地着物の洗い張りと着付け準備、3月15日には徹夜で仕上げた2019年度の準確定申告書類の提出および料理研究家の土井善晴氏の講演会、3月下旬には東京での学位授与式と祝賀会に出席、4月上旬の五年祭、4月29日には下鴨神社で三度目の献木植樹祭、5月3日には島本町での水無瀬シンポ、5月中旬にはPD友の会の講演会、等々….。

姫路駐屯地の方も、連絡が最初にあった頃、能登半島の大地震のために「明日から能登なんです」と言われていた。自衛隊が今でも「入浴支援」を継続されている由、さぞかしいろいろ大変だったことだろう、と不祥事一覧を作成しながら思ったことである。

肝心のモニターの委嘱状については、「郵送するつもりだった」が、上司から「直接手渡しでなければならない」と指示が入ったとのこと。(しかし、それは社会常識ではないだろうか?)そして、6月21日の午前中、初めて私から姫路駐屯地へJRで赴くことになった。

「6月21日、大丈夫ですか?」と問われ、壁にかけてあるカレンダーを急いでチェック。
実はこれも先約があり、その日の夜には既にチケットを入手してある大阪での講演会に出席の予定。また、午前中には自宅から徒歩7分の保健センターで「無料健康相談」と称する体組成計測にも予約してあった。のだが、健康予約はキャンセルして後回しすることを即決。

そこで「大丈夫です」と返答すると、「よかったぁ」と安堵の様子。

広報担当のこの姫路の自衛官さん、人は良さそうなのだが、多分まだお若いのだろうか、もう少し連絡を早めに緻密に伝える必要があると思う。もしかしたら、上官によく注意され、叱られながら成長中なのかもしれない。

一昨日の式典祝賀会で知り合った大津駐屯地の女性防衛モニターさんは、「うちは連絡がマメで、とても親切丁寧ですよ」。もう一人の男性モニターさんと予定を調整し合って、協力しながら活動を進めていらっしゃるようだ。

同じ陸上自衛隊であっても、駐屯地によって、やり方はさまざまだと聞いた。実際にそのようだと学んだ一日であった。

(2024年5月21日記)
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2024年5月24日追記

2年前の今頃は、まだコロナ問題が継続しており、外出時は誰もがマスク姿だった。私はちょうど放送大学大学院のZOOMゼミが始まった頃で、毎月提出用のレジュメ作りと概念化の整理中で、とても千僧駐屯地の記念式に出かける余裕はなかった。

ところが、どういうわけか自然に上がって来たTwitterかFacebookの映像(You Tube)で、2022年5月17日の71周年記念行事ではバタバタと倒れる自衛隊員が現れており、仰天した。
誰もが同情的で、「お偉方の挨拶が長過ぎる」「次は誰が倒れるか、しか考えられないのでは?」というコメントが続出。

天候は曇り空のようだったが、コロナ対応で誰もがマスク着用のため、ますます疲労感を蓄積させていた頃ではなかったか?それに、「精神主義で根性を鍛える」みたいな訓練が、まだ残っていた時期だったかもしれない。

とてもハラハラさせられたが、(自分は院生としての課題に集中すべき時だ)とやっとのことで思い直した。

以下が、その映像である。
。。。。。。。。
(https://www.youtube.com/watch?v=rW1OPkIOb6U)
【自衛隊】式典中に次々と倒れる自衛隊員 何があったのか? / 一般客も苦痛な来賓祝辞・来賓紹介・祝電披露 / 第3師団創立61周年・千僧駐屯地創設71周年記念行事 Japanese soldiers

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17 May 2022

【コメント抜粋】

・マスク外させて!酸素不足!
国民の為に日々頑張っている隊員の方をもっと大事にして。
・日本政府は日本の宝である自衛官の方々を大切にしてほしいです
・直立不動によって脚の血流ポンプの動きが悪くなって貧血気味なのと、熱中症でしょうかね。立ちっぱなしって本当に辛いですよね…装具も重いでしょうし本当にお疲れ様でした。
・マスクしてるから辛いのよ
・マスクなんか付けてるから熱中症になる。屋外でマスクを付けるのは止めるべき。
・長時間じっと立ち続けるというのは相当な苦痛を強いられます。少しでも動いていれば大丈夫なんですけど。動かないという身体への命令に心身がバランスを崩すんです。過酷だと思います。
・私は今年入隊した新隊員です!そしてすぐこの式がありました!1時間半くらい休めのポーズでお話聞くのは辛かったですwもう目の前がぼやぼやして倒れそうでした。。
・数年前から観閲式中に体調不良になった自衛官の姿を目にしてましたが…いかに鍛えた自衛官といえど、装具が暑くて熱中症になることもあるし、長い祝辞の間は立ってなきゃいけないし、日頃の疲れも(人間だもの)あるだろうし……こういうところに力いれたくなるのもわからないでもないけどもっと大事なことあると思います……

(以下省略)
。。。。。。。
恐らく批判が集中したのであろう、幸いなことに、今年の式典ではお偉方の挨拶は淡々と簡略化しており、弔電も二三通の紹介のみで、祝賀会の会場内にたくさん貼りだしてあった。お蔭様で、今回、私の見ていた限りでは、途中で倒れる人は一人も見当たらなかった。それよりも、雨が降って来たので、衣服が濡れたままでも一糸乱れず、楽器を鳴らしていた隊員のプロ意識に感動した。

政府高官と自衛隊の上官様方は、どうか若い自衛隊員をもっと大切にして差し上げてください!一国民、一近隣住民としての心からのお願いです。

(2024年5月24日記)

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北斎と広重 in 中之島

2024年5月18日(土)香雪美術館(後述)

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名古屋大学同窓会関西支部

2024年5月18日(土)大阪堂島の中央電気会館にて「はやぶさ」の話(後述)

危機感

www.hayabusa2.jaxa.jp

(後述)
。。。。。。。。。
(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN05F0I0V00C24A6000000/)
「ボーイング有人船、宇宙基地に到着 米の宇宙開発に弾み」
2024年6月7日

航空宇宙大手の米ボーイングと米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた新型宇宙船「スターライナー」が米東部時間6日午後1時34分(日本時間7日午前2時34分)、国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。新規開発した宇宙船は初の有人宇宙飛行を実施し、NASAの宇宙飛行士2人をISSに送り届けた。米国の宇宙開発に弾みがつきそうだ。
宇宙飛行士はISSに1週間ほど滞在し、スターライナーの機能テストを実施してデータを収集する。14日以降に再びスターライナーに搭乗して地球へ向かう。NASAによると、米国の有人宇宙船は「スペースシャトル」などに続く6種類目となる。
スターライナーは米東部時間の5日午前10時52分(日本時間5日午後11時52分)に打ち上げられた。およそ15分後にロケットから分離し、その後、宇宙船が予定通り軌道に載った。
NASAによると打ち上げ前にヘリウム漏れが確認され、その後、2度のヘリウム漏れを確認したが、いずれも大きなトラブルはなかったとしている。
ドッキングは当初、6日の米東部時間12時15分頃を予定していたが、宇宙船の下部の一部装置に問題が見つかり、1時間程度遅れた。
約1週間後には再び宇宙飛行士を乗せてISSを出発する。大気圏への再突入と安全な着陸を実現できれば、実用化のメドが立つ。
ISSに到着し宇宙飛行士を送り届けたことは、今回の飛行試験で最も難しい課題の一つを乗り越えたことを意味する。ISSへの接続では数十キロメートル離れた場所から宇宙基地を認識し、燃料の噴射で機体の姿勢を微調整する高度な技術が要る。
スターライナーはボーイングが開発を進めてきた宇宙船だ。宇宙飛行士が操縦することなく自動で飛行することができ、緊急時は必要に応じて手動で操縦できる。今回、宇宙飛行士が乗って打ち上げる試験飛行は初めてだった。
19年に実施した無人の試験飛行ではエンジンが正常に動作せず、ISSへのドッキングを中止。22年に実施した2回目の無人の試験飛行では、ISSへのドッキングに成功して地球に帰還したが、機材の一部に問題が見つかり、実用化に向けた最終段階となる有人の試験飛行は当初予定から遅れていた。 
今回の有人試験飛行を経てNASAが承認すれば、スターライナーは運用段階に入り、ISSと地球の間を宇宙飛行士が行き来する輸送手段として使用できることになる。
1998年から建設が始まったISSには、かつては米国の「スペースシャトル」と、ロシアの宇宙船「ソユーズ」で宇宙飛行士を送り届けてきた。
スペースシャトルが2011年に退役するのを機に、NASAは宇宙輸送の商用化を進めてきた。14年にボーイングとスペースXの2社にISSへ物資・宇宙飛行士を送り届ける宇宙船の開発を委託。スペースXは20年に宇宙船「クルードラゴン」の有人飛行に成功した。
米国がスターライナーを加え、自前の2機体制を確立できれば、万が一、片方の宇宙船が使えなくなっても、有人の宇宙開発を続けられる。現在、併用しているロシアのソユーズへの依存度も下げられる。

(ニューヨーク=川上梓、川原聡史)

(2024年6月7日転載終)

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PD友の会 in 大阪 (2)

2024年5月12日(日)の午後、開催された会合で聞いた講演内容は、iPS細胞とPD治療の現状であった。

まずは、私自身が毎日のダイジェスト版ニュース報道を拾い上げた過去ツィッター(X)から、iPS細胞を巡る報道リストを列挙してみよう。

2019年のピックアップ報道は、ちょうど主人が長期入院の第一段階にあった近畿中央病院時代から回復リハビリの伊丹せいふう病院に転院し、途中で強引に自主退院して徘徊や道路での転倒を繰り返していた時期に相当する。

2020年のピックアップ報道は、主人の余命1日と死後半年経った時のものである。

2021年には、山中先生が御退任になった。山中先生は、ノーベル賞受賞者としての責任感から、コロナ感染症対策についても初期から積極的に発信されていた。我が家では、山中先生の奥様の御実家が主人の実家のご近所でもあった関係上、PD治療法としての早期の実現性には期待していなかったものの、時折、話題にはしていた。

2022年には、iPS細胞を使った治療法が徐々に治験の段階に入っている報道が目立ち始めた。

2023年には、金銭面の問題が報じられた反面、iPS医療の進展も見られるようになった。但し、PD治療における展開は、治験段階に留まっている模様である。

2024年(☚ 今ここ)
。。。。。。。
2019年

(https://x.com/ituna4011/status/1167240543811719170)
Lily2@ituna4011
iPS角膜移植 世界3例目、夢の医療実用化着実に – 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190829/k00/00m/040/383000c
10:00 AM · Aug 30, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1173737739860078598)
Lily2@ituna4011
iPS臨床応用、「仲間割れ」の舞台裏は  :日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXMZO49811600T10C19A9000000/…
《理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーが理研を辞め、再生医療界に衝撃》
8:17 AM · Sep 17, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1176271965989961728)
Lily2@ituna4011
余録:iPS細胞を使った再生医療の実用化が着実に進んでいる… – 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190924/ddm/001/070/097000c…
8:07 AM · Sep 24, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1176272182499889154)
Lily2@ituna4011
iPS細胞、安定提供へ 京大研究所、一般財団法人設立 – 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190920/ddm/012/040/078000c
8:08 AM · Sep 24, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1177061279673925632)
Lily2@ituna4011
iPS細胞でミニ多臓器、世界初 肝臓、胆管、膵臓が連結 東京医科歯科大 – 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190926/k00/00m/040/094000c…
《ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、肝臓と膵臓が胆管でつながった「ミニ多臓器」を作ることに世界で初めて成功》
12:24 PM · Sep 26, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1183143137054621696)
Lily2@ituna4011
iPS細胞で創薬、指針づくりへ 効率高め参入促す: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXMZO50924720R11C19A0TJM000/…
7:11 AM · Oct 13, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1196215024877879296)
Lily2@ituna4011·
iPS備蓄事業、予算減額案 山中伸弥氏「非常に厳しい」: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXMZO52219680V11C19A1TJM000/
8:54 AM · Nov 18, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1199615054976450560)
Lily2@ituna4011
iPS細胞で軟骨組織培養し膝関節治療 臨床研究を厚労省に申請 京大 – 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20191127/k00/00m/040/089000c
6:04 PM · Nov 27, 2019

(https://x.com/ituna4011/status/1200200514283040768)
Lily2@ituna4011
京大・山中教授「iPS備蓄、国は支援継続を」: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXMZO52730350Y9A121C1EA1000/
8:51 AM · Nov 29, 2019

2020年

(https://x.com/ituna4011/status/1247039894624456704)
Lily2@ituna4011
Apr 6, 2020
「iPS細胞で新しい医療モデルを世界に」山中伸弥氏: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXMZO57517470R00C20A4I00000/
2:54 PM · Apr 6, 2020

(https://x.com/ituna4011/status/1317395781888872449)
Lily2@ituna4011
iPS視細胞、世界初の移植手術実施 神戸の病院 https://kobe-np.co.jp/news/iryou/202010/sp/0013784067.shtml… via @kobeshinbun
6:23 PM · Oct 17, 2020

2021年

(https://x.com/ituna4011/status/1468520248764952578)
Lily2@ituna4011
山中伸弥氏、京大iPS研究所の所長退任へ 22年3月: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXZQOUF084KM0Y1A201C2000000…
《高橋教授は神経難病のパーキンソン病をiPS細胞を使って治療する医師主導の臨床試験(治験)を18年に始めた》
6:58 PM · Dec 8, 2021

(https://x.com/ituna4011/status/1473466864756211715)
Lily2@ituna4011
山中氏が所長退任へ 京大iPS研に待ち構える難路: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXZQODK161B20W1A211C2000000…
10:34 AM · Dec 22, 2021

2022年

(https://x.com/ituna4011/status/1481834229637865474)
Lily2@ituna4011
慶応大学、脊髄損傷にiPS初移植 治療法に高まる期待: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXZQOUC136K00T10C22A1000000
12:43 PM · Jan 14, 2022

(https://x.com/ituna4011/status/1533277326125199362)
Lily2@ituna4011
iPSでパーキンソン病治験 2022年にも国に承認申請: 日本経済新聞
nikkei.com
「iPSでパーキンソン病治験 2022年にも国に承認申請」
京都大学は30日、世界初のiPS細胞を使ったパーキンソン病の医師主導の臨床試験(治験)開始に関する記者会見を開いた。京大病院の稲垣暢也・病院長、高橋良輔・脳神経内科長、京大iPS細胞研究所の高橋淳教授が出席した。主な質疑応答は以下の通り。――治験の意気込みを教えてください。「論文を書くのももちろん重要だが、患者を治してこそという思いがある。その意味でようやくスタート地点に立てた。これから積み
11:39 AM · Jun 5, 2022

(https://x.com/ituna4011/status/1541999462260031488)
Lily2@ituna4011
Jun 29, 2022
iPS医療、実用化へスタートアップが製薬会社と「伴走」: 日本経済新聞 https://nikkei.com/article/DGXZQOUC204GT0Q2A620C2000000…
1:18 PM · Jun 29, 2022

(https://x.com/ituna4011/status/1553004415719964672)
Lily2@ituna4011
機密メモが語る山中iPS細胞事業の危機一髪!(安積明子) #Yahooニュース

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7f6aa25907c74a7be7758d334661dae8f3d2fdf4

10:08 PM · Jul 29, 2022

(https://x.com/ituna4011/status/1559835257826058240)
Lily2@ituna4011
https://nikkei.com/article/DGXZQODK086UF0Y2A800C2000000… 《iPS細胞で劇的な治療効果が得られたという報告はなく》
6:31 PM · Aug 17, 2022

2023年

(https://x.com/ituna4011/status/1624995932927582208)
Lily2@ituna4011
iPS細胞による細胞療法の現状 https://blog.goo.ne.jp/pkcdelta/e/ded567d01c6fd735856b01db19330e7b… #gooblog
1:56 PM · Feb 13, 2023

(https://x.com/ituna4011/status/1681876399194525697)
Lily2@ituna4011
iPS細胞研究費、日本は米国の1割 事業化へ「死の谷」課題 – 日本経済新聞
12:59 PM · Jul 20, 2023

(https://x.com/ituna4011/status/1711507516981694511)
Lily2@ituna4011
iPS使う再生医療、近づく実用化 治療法ない病気に光明 – 日本経済新聞
7:22 AM · Oct 10, 2023

(https://x.com/ituna4011/status/1718773193912230139)
Lily2@ituna4011
アステラス、双腕ロボでiPS細胞培養 26年に治験薬製造 – 日本経済新聞
8:33 AM · Oct 30, 2023
98 Views

(https://x.com/ituna4011/status/1735066397234106806)
Lily2@ituna4011
ES細胞やiPS細胞、2024年にも医療現場へ 肝臓や心臓の病気治療に – 日本経済新聞
7:37 AM · Dec 14, 2023

2024年

(https://x.com/ituna4011/status/1779735230313804091)
Lily2@ituna4011
iPS由来の角膜移植、6月にも治験 大阪大発スタートアップ – 日本経済新聞
1:55 PM · Apr 15, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1794472045658390583)
Lily2@ituna4011
ES細胞やiPS細胞、2024年にも医療現場へ 肝臓や心臓の病気治療に 飛躍する再生医療㊤ – 日本経済新聞
5:54 AM · May 26, 2024

(2024年5月30日転載終)
………………
2024年9月21日追記

(https://x.com/ituna4011/status/1836987637787414687)
Lily2@ituna4011
ネコiPS細胞の作製成功、病気の解明に期待 大阪公立大学 – 日本経済新聞

https://nikkei.com/article/DGXZQOUF200ON0Q4A920C2000000/…

← 猫 の拒否する権利は?
1:35 PM · Sep 20, 2024

(2024年9月21日転載終)

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自己紹介(転載)

はてなブログ(https://profile.hatena.ne.jp/itunalily/)

ユーリ(Lily)’s Profile

Hatena ID:itunalily
Nickname:ユーリ(Lily)
Description:まとめモードに移行中です

《自己紹介》
綱島(三宅)郁子(注:( )は旧姓)と申します。 名古屋市生まれの名古屋育ち。名古屋大学大学院文学研究科修士課程(1990(平成2)年3月)を経て、2024(令和6)年3月に医療福祉分野で二つ目の修士号(学術)。父方母方どちらも名古屋っ子。平和公園に両系の曾祖父母の代からのお墓があります。伊丹市在住。

1990(平成2)年4月から1993(平成5)年4月まで、国際交流基金の派遣により、マレーシアのマラヤ大学で教えておりました。滞在中の問題意識が現在に至る研究テーマにつながり、本ブログの当初の目的は、勉強ノートと生活記録でした。

信州大学の第二代眼科学教授で、1973(昭和48)年10月に信州大学の第六代学長に就任した故加藤静一は、私の父方の大叔父(父方祖母の弟)です。また、母方の大叔父である故加藤富三は、故加賀乙彦氏(精神医学専攻)と同期のフランス留学組で、帰国後は日本医科大学で放射線学教授を務めました。加賀乙彦氏の小説には、仮名で大叔父が登場しております。いずれも、昭和天皇と平成期の天皇陛下から受勲されております。両系の祖母達にとっては「一番の出世株」「自慢の弟」達だったようです。それぞれの甥と姪だった両親も、それぞれに可愛がっていただきました。

どうぞよろしくお願いいたします。

1. 2007年6月22日から2018年12月23日末までの丸11年半、日本語版と英語版で「はてなダイアリー」を綴ってきました。2019年2月下旬、投稿内容は同一のまま「ダイアリー」から「ブログ」へ移転いたしました。但し、元のプロフィールは、その後のブログ記述に反映されていますので、削除しました。

『ユーリの部屋』(https://itunalily.hatenablog.com)
“Lily’s Room” (https://itunalily2.hatenablog.com)

*リンクは自由ですが、一言ご連絡いただければ幸いです。なお、最終的な著作権は「はてな」さんにありますが、文中の情報一切に関する無断引用は、固くお断りいたします。

2. 2008年1月6日から2014年6月30日まで、第二弾英語版ブログ“Lily’s Room(Part 2)”(http://pub.ne.jp/itunalily)を立ち上げました。過去の「はてな」投稿には、こちらの引用アドレスが含まれている場合もありますが、プロバイダーの都合で既に閉鎖されています。どうぞご了承ください。

3. 上記2の内容も含めて、2015年3月22日から新たな個人サイトを開設しました。

Lily’s Room(Part 2)(http://itunalily.jp/wordpress/)

4. ツィッターとリンクしています。

・旧(https://twitter.com/itunalily65)(2010年7月4日-2013年9月27日)
・新(https://twitter.com/ituna4011)(2012年1月31日-)

5. フェイスブックもあります。

(http://www.facebook.com/profile.php?id=1667289011&ref=profile&v=info)または(https://www.facebook.com/ikuko.tsunashima)(2008年11月-)

6. 米国のイスラム研究者であるダニエル・パイプス博士からのご依頼で、2012年3月より丸6年間、邦訳作業をしました。

(https://ja.danielpipes.org/art/year/all)

以 上
。。。。。。。。。。

(2019年2月21日記/2019年7月28日・9月22日・2021年10月10日追記/2019年8月12日一部修正/2024年1月26日加筆/2024年1月27日部分修正/2024年4月2日加筆修正)

(2024年5月16日転載終)

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無知の知から質問を重ねる

日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA136YW0T10C24A500000)
「介護保険料が最高の月6225円 65歳以上、2024~26年度」
2024年5月14日
《23年度に要介護・要支援認定された高齢者は695万人で、3年前より28万人増えた。21年度の推計では、23年度には715万人となる想定だった。厚労省は「高齢者の健康状態が良くなり、80歳以降の要介護認定率が減少している」と分析する。》

(転載終)
。。。。。。。。
ということは、2023年度の要支援・要介護認定の高齢者数は、2021年度の推計よりも実際には20万人減ったことを意味する。
これには認知症以外の疾病も含まれているかもしれないが、少なくとも「予防策を自覚的に徹底することで、社会負担を減らす可能性が生まれる」とも解釈できよう。

十数年ぐらい前までは、認知症(痴呆)予防には、指先をよく使うこと、本の音読等で脳を刺激すること、よく歩くこと、できれば仕事を辞めないこと等が奨励されていた。但し、現在の(脳)神経内科学の知見によれば、知的水準が高い仕事をしてきた人でも若年性アルツハイマーや若年性認知症に罹患している事例があり、その他の要因を探る必要があるとされている。

(注:認知症系の「若年性」とは、厚生労働省の規定により、働き盛りの50代での発症を指すようである。PDの場合は諸説あるが、40歳以前での発症を「若年性」と呼称する。人によっては「40歳前後の発症」を「若年性PD」だと自称する場合もある。但し、「PDには若年性というものは存在しない」という医学的な主張もある。この辺りについても、この度の修論で書き記しておいた。)

現在では、睡眠時間が少ない生活を継続して来た人、食事嗜好に偏りのあった人、運動量が少ない人、社交的な生活が限定されて孤立していた人等に認知症が発生しやすいという話も仄聞する。

認知症はともかく、私の関心事である若年性PD患者については、これ以上、患者を増やさない方策を考えて行かなければならない。

私が先日のPD友の会大阪府支部での質疑応答で、若い講師の回答に同意できなかった理由は、はっきりしている。

1)修論作成時に、過去の本邦における医学論文を相当数調べた結果から得た知見による。
2)2022年7月下旬に東京で開催されたPDコングレスで、特定テーマのラウンドテーブル参加者に事前選出された私は、担当の岩手医科大学の前田哲也教授に直接質問し、ご意見をうかがった。

2023年2月に神戸での講演会で、私の質問(年齢による面の皮の厚みに伴い、無知の知から、いつでもどこでも私は怖れず果敢に質問する!)に対して、佐古田三郎名誉教授兼院長がおっしゃっていたが、「遺伝子を持っていても発症しない人もいる。それならば、発症しない人のライフスタイルを調べてみたらどうか?」という発想は重要である。つまり、発想の転換、視点を変えて現象を見つめ直す、ということである。

いわゆる家族性PDの事例でも、遺伝子は確定できたものの、家系図を作成すると、必ずしも全員がPD発症ではないことは明らかである。従って、佐古田教授のアイデアに私は全面同意し、今後の考察に繋げたいと思っている。

(後に続く)

(2024年5月15日記)
……………
2024年5月16日追記

(https://twitter.com/ituna4011/status/1791108505891672324)
Lily2@ituna4011
放送大学の疾病薬の講義には3課分、順天堂の服部信孝先生が担当されている。ご熱心で素晴らしい内容が盛りだくさん。ところで、アルツハイマーになりやすい人は「学歴の短い人」と、パネル表示。「低学歴」と言わず、「短い」と配慮の程を示していらっしゃる。私は密やかな服部先生のファンです!
11:08 PM · May 16, 2024

(https://twitter.com/ituna4011/status/1791109350863606193)
Lily2@ituna4011
「放送大学で講義を聞いている人は(アルツハイマーに)なりにくい、ということですね」とも付け加えられた。先生、本当ですか?エビデンスはどこに?
11:12 PM · May 16, 2024

(https://twitter.com/ituna4011/status/1791110152382448070)
Lily2@ituna4011
「そうです、生涯勉強です。そのために是非、放送大学の講義を聞いてほしいと思いますね」と服部先生。 服部先生!PD専門の神経学者から、いつの間に放送大学の広告塔へ?
11:15 PM · May 16, 2024

(https://twitter.com/ituna4011/status/1791111482324980013)
Lily2@ituna4011
修論のために、過去2年間、服部信孝先生の過去の医学論文や厚生労働省へ提出された分厚い文献等、かなりたくさん拝読した。2022年7月下旬の東京でのコングレスで初めてお目にかかった。お人柄は気さくで鷹揚で、結構おもしろい方だとお見受けした。温かい感じのお医者様でもいらっしゃる。
11:20 PM · May 16, 2024

(https://twitter.com/ituna4011/status/1791112509862416826)
Lily2@ituna4011
修論作業で一番おもしろかった側面は、個性豊かな神経学者の哲理に触れられたこと。医学史とも関連がある。今後は「楽しみとしての勉強」になりそうだ。
11:24 PM · May 16, 2024

(2024年5月16日転載終)
………………..
2024年9月25日追記

(https://x.com/ituna4011/status/1838822599436161357)
Lily2@ituna4011
エビデンスは統計処理。
evidence は、根拠、証拠。
次はランセットに載せるぞ、オー!
かしら?
3:07 PM · Sep 25, 2024

(2024年9月25日転載終)
………………..
2024年10月22日追記

服部信孝先生には、2022年7月24日の第4回日本パーキンソン病コングレスと2024年10月13日の第5回日本パーキンソン病コングレスでお目にかかった。
私が会釈すると、先生も会釈された。
名刺もいただきましたよ!「放送大学の教養学部で先生のPD講義を拝聴いたしました。感動しました」と申し上げた。

ところで、気になる展開が報道されている。
。。。。。。。。
日経新聞』(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG210R50R21C24A0000000/)

「パーキンソン病、腸内細菌で治療 順天堂大が患者移植へ」
2024年10月21日

順天堂大学は21日、2024年中にもパーキンソン病の患者に健康な人の便から取った腸内細菌を移植すると発表した。腸内細菌の乱れとパーキンソン病の発症リスクが関連するとの研究があり、今回の臨床研究で移植の治療効果や安全性を確かめる。
パーキンソン病は手足の震えなどの運動障害が起きる難病で、進行すると認知症になることもある。病気の仕組みに作用して進行を抑える薬はまだない。順天堂大の服部信孝主任教授は21日の記者会見で「腸内細菌移植でパーキンソン病の進行を緩やかにできれば、認知症の発症を抑えられるかもしれない」と期待を語った。
スタートアップのメタジェンセラピューティクス(山形県鶴岡市)と共同で、パーキンソン病進行期の患者約30人を対象に臨床研究を実施する。抗菌薬で患者の腸内細菌をいったん除き、半数には健康な人の腸内細菌を含む溶液を内視鏡で投与する。残り半数には細菌を含まない溶液を投与する。
投与から約2カ月後、パーキンソン病の症状を示すスコアの改善の度合いなどを調べ、細菌を投与しなかった患者と比べて治療の効果を検証する。近年の研究により、パーキンソン病患者は腸内細菌のバランスが大きく変化していると分かってきた。腸内細菌の乱れが一因となる腸炎により、パーキンソン病の発症リスクが高まることも判明した。
人の腸内には1000種類以上、約40兆個の腸内細菌がすんでおり、代謝物などを通して人体と密接に関係している。腸内細菌を移植する治療法の研究はパーキンソン病以外でも進む。
23年には順天堂大などが潰瘍性大腸炎患者を対象に先進医療を始めた。24年8月には国立がん研究センターと順天堂大、メタジェンセラピューティクスが、がん患者に腸内細菌を移植してがん免疫薬の効果向上を狙う臨床試験を始めると発表した。米国では22年、病原性の腸内細菌による大腸炎の治療法として承認された。

(転載終)
。。。。。。。。
これは、腸内細菌そのものの注入なのか?数年前の佐古田三郎名誉教授のYouTubeでは、既に「便移植」として米国の実験を紹介されていたが、患者が死亡したために中止になった、とのことだった。
そもそも、カプセルであろうとなかろうと、他人の腸の細菌を移植するなんて……。それでも、少しでも症状が緩和するならば、という患者もいるのだろう。

(https://x.com/ituna4011/status/1848317650818203955)
Lily2@ituna4011
この話、アメリカかどこかが実験して、死亡事故になったと聞いたが?
7:57 PM · Oct 21, 2024

(https://x.com/ituna4011/status/1848684702317850779)
Lily2@ituna4011
この路線でいくと、名古屋大学の平山正昭教授らの2011年頃からのゲノム研究の応用編ということになるか?但し、その頃、順天堂大学では、PDは脳神経の病気だという話が大半ではなかったか?
8:15 PM · Oct 22, 2024

(2024年10月22日転載終)

Posted in Health and Medical issues, Japanese culture, © 2024 by Ikuko Tsunashima-Miyake | Leave a comment

PD友の会 in 大阪 (1)

昨日の午後、大阪駅前第2ビル5階の大阪市立総合生涯学習センター研修室で開催されたPD友の会大阪府支部の会合に行って来た。送られた会報を見て、4月25日か26日の夕方、電話で参加を申し込んでおいたものである。

比較的遅れて連絡したにも拘わらず、受付にあった名簿にはきちんと「あいうえお順」に名前が掲載されていて、そういう点、(さすがは大阪府支部)と思った。(修論作成の時に、全国のPD友の会の支部活動の様子を調べてみたが、地域差と人的流動が大きい。殆ど開店休業状態のところもあれば、病院内か公的施設に所属している県もあった。また、休会中の地域が増加してもいる。)

大阪府のPD友の会の会場は、会合の目的に応じて、難波や阿倍野等、毎回いろいろと変わる。今回の大阪駅前ビルは、PD友の会の定例行事用に確保されている。修論のリサーチも兼ねて、これまで二回程行ったが、この頃では駅周辺の大規模開発のために高層ビルがニョキニョキと立ち並び、景観が悪くて到着までに時間もかかる。

昨年は大学院のゼミと修論作成に集中していたため、全部お休み。この度、2年ぶりにお目にかかった知己の患者さん達が、一様に進行していて姿勢傾斜がひどくなり、目が真っ赤に充血して形相が変わっている人までいて驚いた。2022年7月下旬には東京でのPDコングレスにも元気に参加されていたのに、である。但し、この方々は記憶力が保持されていて、私が名前を名乗るとすぐに思い出して会話ができる。外見の大変さと内面の記憶コミュニケーション力とのギャップ、これもPD患者の特徴かもしれない。

講演内容の詳細は後程。まずは、メモ書き程度に雑多な感想を。
。。。。。。。
1)当時購読中だった『朝日新聞』の家庭欄でPD友の会大阪府支部の記事を見て、進行性疾患である将来を考えて、私が入会を申し込んだのは、2002年5月のこと。会員歴は丸22年になるが、遺族会員としては4年になる。

最初は主人一人が果敢に出かけて行った。「僕がこんな病気になったから、家内はすっかり変わってしまった」等と、私のことばかり話していたそうで、「(どんな奥様かしら?)と思っていたのよ」と、ずっと遺族役員をされている今は80代の女性(御主人が若年性PDだった)が笑いながらおっしゃったことを、時々思い出す。

2)(終了後に受付で尋ねたところでは)会場参加者が78名。それに加え、今回初めて試みたZOOMの視聴者が32名だったという。合計110名の参加者(大阪府支部会員の五分の一程度)ということになるが、支部総会の後から入室した人々も多かった。

ZOOMに関しては、講演を聞きたくてもなかなか会場まで出て来られない人を配慮してのことであるが、昨今増加中の若年層会員からの知恵でもある。そこは、一歩前進ではあった。(一般に高齢者に多い疾患とされているPDでは、会合を継続しているうちに、どうしても発想がマンネリになりやすい。)怪我の功名ではないが、2020年1月以来のコロナ感染症問題のおかげではある。

但し、「患者の中にはZOOMの使い方がわからない人もいるので、何とか工夫してほしい」という挙手が、比較的若い中年女性から上がった。
この種の発言が自由にできるのは大阪府支部の良い点だが、主人や私のような者からすると、「だから患者会には行きたくない」ともなってしまう。なし崩しに話のレベルが低下していくからだ。一人暮らしで孤立している患者や、PD患者特有の我儘や視野の狭さ(拘りが強く、几帳面でプライドが高い)に対する配慮の必要はあるものの、「全ての人が満足できる」ような御託を文字通り受け留めて実践しようとすると、とんでもないことになってしまう。

・ZOOMは、パソコンさえあれば、操作手順に慣れるのは簡単だ。受信する側なのだから、操作手順を紙に書いてもらって、何度か事前に練習する他ない。
・講演内容を録画されているならば、講師の許可を得て、操作に手間取って遅刻した人でも参加できるような仕組みにすればよい。
・パソコンを使わないか、持っていないないならば、月遅れで(講演者たる神経内科医のチェックを通して)会報に要旨が掲載される(予定な)ので、それを読んでいただきたい。
・それも不可能な状態ならば、恐らくケアマネさんがついているはずなので、ケアマネさんの采配次第、ということになる。

今回のような専門性の高い講演内容を理解したいと願う程度の患者ならば、最低限それぐらいの生活力は自分で保持しなければならない。それも「精神面でのリハビリ療法だ」と、私は思う。
(国会図書館から集めた多数の医学論文を含め、計1256本の資料を使って修論を書き、今春、若年性PD患者をテーマに修士号を授与された途端、自分のPDに関する所見に活力のような自信が漲って来た。これはありがたい効果である。従来の患者会では、「みんながあなたのような恵まれた立場ではないのよぉ」「大学の先生の言うことなぞ、当てにならん」等と、妙な平等意識から、抑えつけられる雰囲気が少し漂っていたからだ。(参照:2023年7月21日付「公明党と難病患者会」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=5370&action))

3)講演内容は、恐らく私の想像では、京都大学医学部かどこかのPD導入講義で使ったものの組み合わせではないだろうか?

というのは、今回の講師謝礼は「先生ご自身が辞退され、ボランティア講演となりました」ということで、会場から拍手されていたからである。
私が修論で使ったような、あるいは、修論作成のために見かけたような、英語による海外論文が多数引用されてもいた。「ちょっと難しい話になりますけど」と前置きされながらも、確かに専門性の高い内容ではあった。逆に言えば、私の修論でさえも、全くの素人(患者家族)の割には、修士レベルなりに「専門性が高い」ものだったのかもしれない。(今の医療福祉の博士論文は、「昔なら卒論レベルである」と言われている。)

若い医師は往々にして、詳細なところも一気に患者会に伝えようとする。まだ匙加減が手探りだからでもあろう。あるいは、患者会の役員が講師にどのように事前伝達したか、でもある。それに昨今では、会合内容が、(今私がしているように)電子空間で一瞬のうちに口外されてしまう。それは止めようのない現代社会の宿命ではある。そうすると、神経内科専門医の間で一種、情報伝達上の競争にもなり得る。

但し、会場の患者さんが挙手して「今回の講演内容、とてもよくわかりました」と公言する度に、私は内心(プライドが高過ぎる)と、いつでも思っている。その患者の病前の人生経歴を察するに、それほどの知的生活をされていたとは、態度全体から(失礼ながらも)到底思えないからだ。闘病生活で患者が抱えている種々の悩みと、「専門性の高い」講演を聞いた直後の「理解できました!」発言の間で垣間見えるギャップの大きさが、私をしてそのように感じさせる。

恐らく、主人も特に進行期に入ってからは、会社(先端総合技術研究所)でそのような態度だったのだろうと、私は想像している。病状の進行に伴い、身体の苦痛は増す一方で、意識そのものは、どういうわけか、若くて‘健常’だった頃のまま止まっているからだ。実際にはできないことでも「頑張ればできる」と思い込んで、仕事でも「できます」と公言してしまい、その結果、依頼退職になるというケースも以前からよく耳にしている。

ただ、我が家の場合は、若い頃の業務内容から、周囲が上手に本人を傷つけないように守ってくださっていたのだ、と私は考えている。だからこそ、周囲の心配をよそに、他の同僚と一緒に伊丹への転勤を自ら強く希望したのだ。そして、転居後は、伊丹での環境の変化に戸惑い、現実に直面したことから急激に精神症状が悪化したのだとも考えられる。勿論、長年、体内で蓄積された薬剤の副作用が発現した時期とも重なっていたのだろうが。

同時に、患者心理として、「自分はPDなんかに負けるもんか!」みたいな勝ち気な面もあるとは思う。全国版PD患者会の冊子を見ると、わざわざそういう患者態度を「前向き」だとして奨励しているケースがあった。

我が家の場合も、「PDのこと以外は通常の社会生活を営んでいる」と、自他共に認められたい気持ちがあったことは確かである。振り返ってみても、患者としての主人は、実際、家庭的にも社会的にも本当に長い間しっかりと頑張っていた、と思う。

とはいうものの、2022年4月から2年間の大学院ゼミでも、その他の場所でも、私はいつでもどこでも、「私は素人です」「何も知りませんでした」「知らなかったんです」とバカ正直に答えていた。「初期の頃の複数のベテラン医師を除けば、進行期から終末期にかけての大学病院外来の女性主治医から、それについて具体的に教えられたことはありませんでした」「知らなかったので、次々と目の前で出現する事態に、びっくりしながら一つ一つ対応する他、方法がなかったのです」と繰り返していた。「わかります!」「よく理解できました!」等、口が裂けても専門家に対しては言えない。

というのは、主人もそうだったが、私自身、一応はリサーチ研究者だ(った)という意識があるからである。自分が知っていることと知らないこと、理解できたこととできないことの正直な判別が研究の出発点である、という基本中の基本だけは、20歳前後から大学で叩き込まれて来た。

従って、「脳の病気=知的理解の低下」と他人に思われるのが嫌で、「私は認知症ではなく、PDによる運動症状が主訴で、知的には問題ないんです」とわからせたくて、「理解できます」「よくわかりました」と、患者が安易に人前でも言ってしまうのではないだろうか。そのような背景は、周囲も充分に弁えておく必要があるかもしれない。

4)パワーポイントを使っての講演は、iPhoneで写真を撮ったので、後で整理して文章にまとめる。
。。。。。。。。
質疑応答の時間になり、私は3番目に挙手した(後述)。

その前に質問した女性患者は、「後期高齢者」だと自称することもあってか、だらだらと自分の多彩な症状を訴えて「先生の助言をいただきたい」。

この種の患者会合で目立つ、いつもながらのパターンであった。一人当たり5分から15分程度の外来診察時間内におさめきれない程のPD特有の日常生活の困難に関して、自分の主治医と充分に話ができないため、不満が残存していることの反映である。但し、悩みそのものは既に傾向として集約されている感があり、手引集のようなものを作って患者会で配布するという方法も考えられよう。しかしながら、個人差が大きいのもPDに特有とされており、全てを網羅することは不可能である。

薬と食事(バナナやヨーグルト)の飲み合わせ時間やタイミング等は、自分の体調を観察しながら自分で工夫していく他ない。また、年齢が上がって症状が進行するにつれて投薬数も増えていくが、そのために複数科を受診しなければならない不便さやポリファーマシーの害については、講師そのものに訴えるよりも、直近では薬剤師に訴え、広範囲には患者会で意見をまとめて、厚労省なり医師会なりに直訴するしか方法はない。「連携してほしい」と訴えるものの、連携に伴う新たな問題の複雑さについて、質問した患者は全く想像外のようである。

私からの意見としては、「禁忌事項以外は、主治医に指示されたことを基に、自分で自分の体に責任を持つべきである」。

その点、我が家の夫患者は、私にとって大変に楽であった。例えば、1998年秋に診断を下された後、2005年頃から早々と「介護用パジャマ」を自分で探して買ってきた。朝食メニューも、「仕事が長く続けられるように」と、自分で本やインターネットでアイデアを探して食材を買ってきた。(私に作ってほしいものも、さり気なく台所や冷蔵庫に置いてあった。)各地で産出されている玄米の注文も、家事分担として、進んで自分でやってくれていた。毎朝、私よりも先に起きて自分で「朝食」を作って、NHKラジオでニュースを聴きながら食べて、一人で着替えて出勤準備をしていた。これは、伊丹に転勤および転居するまで、少なくとも2018年秋頃までは続いていた。私が作る食事には一言も文句も言わずに、いつでも信じ切って全部食べようとしていた。

こうしてみると、若年性ではあってもかなり軽度ではあった上、自律性の高い患者タイプではあったかと、今振り返っても感じる。

命取りになったのは、アゴニスト系のPD薬剤を、阪大病院の(よそから出向していた)外来の若い女性主治医が、(付き添いの私の話も聞かずに)グローバル基準で最大限投与し続けた結果の精神症状(衝動制御障害)であった。(これが今回、学位授与された私の修論テーマである。)家庭で見ている私以上に、会社の同僚や上司の方が遥かに早くから、「薬が合っていないんじゃないか」と心配されていた。(だから、医原病ないしは医療社会問題であろう。)

患者会では、「うちは玄米なんてダメ。せいぜい発芽米かな」「夫とは好みの違う子供達のメニューを二通り作らないといけなくて、毎日が大変」「若年性患者の夫に対して、子供達三人とも一切関わろうとしない」「子供の受験と夫の介護入院が重なった」「配偶者の介護に親の介護も重なった」等、三重苦、四重苦のような問題蓄積を聞く。私の関心事でもあるせいか、特に若年性患者に目立つ。つまり、高齢者のPD患者とは、抱える悩みが本質的に異なる。

PDと診断された直後にではなく、ある程度、時間が経ってから患者会に入会することが少なくなさそうで、私が2022年の5月と6月に参与観察した「若年性家族会」では、50代の患者配偶者が数名揃っていた。自己紹介から換算すると、働き盛りの40歳前後で診断を下されて、最短でも数年は経っている。症状も配偶者の抱える悩みも、それぞれであった。(今回の会合には、その時お会いした方々は出席されていなかった模様である。)
。。。。。。。
ところで、私が入会した頃には「若年の会」が存在していなかった。上述の女性役員さんが、たまたま、42歳でPD診断を下された夫を持ち、和歌山の大学病院で定位脳手術を施されたものの、経過15年で、自宅に戻ったら椅子から転げ落ちて亡くなっていたのを発見したという経験を持つ方だったため、我が家は最初から何かと個人的にも支えられたのである。

以前、電話で聞いていた話では、私の記憶に間違いがなければ、発病後何年か経って御主人が会社を依頼退職になった。それでもハローワークに行って「仕事する、仕事する」と執拗に言い張り(これはPD患者によくある頑固さと拘り、そして夫あるいは男性としての社会的生き方の問題)、毎日喧嘩に。そこで、それまで働いたことのなかった奥様だったその女性役員さんは、「だったら私がパートに出る」と出かけて、帰宅したところ、御主人が変わり果てた姿だった、という。「長い間、なかなか人には話せなくてねぇ」ともおっしゃっていた。

だからこそ、患者会のボランティア役員として長年、活動されているのだ。亡くなった御主人に対する最大の供養であり、未亡人としての生き甲斐にもなっているからであろう。

お話を伺った後は、ありがたい教訓として受け留め、主人が在宅中に自分が外出したり外泊(学会等)したりする時、私なりにいろいろと気をつけるようにしていた。

ところが、後に私がその話を持ち出したところ、その女性役員さんは、「ううん、うちは会社、辞めさせられなかったわよ」「主人が亡くなった頃は、娘の結婚や出産が続いて、それどころじゃなくてね」と、話がすり替わっていた。

以前から繰り返しているように、私はいつでも電話の会話をメモしながら聞く。そして、自分の備忘録か家計簿に記録する習慣がある。几帳面な性格だからではなく、自分の記憶力にそれ程自信があるわけでもないからである。そして、周囲から騙されないようにするための防衛策である。

それ故、私の勘違いでない限り、恐らくは最初に聞いていた話の方が事実に近いだろう。それでは、なぜ話がすり替わったのか?
多分、我が家が最後まで会社に籍を置かせていただいていたこと、長期入院中も毎月給与が充分に支払われ、なんとボーナスまで支給されていたこと(これは阪大病院の主任教授もびっくりされていた)、出身大学の成績(首席卒業)や会社で主人が若い頃に築いていた人間関係や業績(社費による米国留学と米国駐在経験、そして特許論文数)のお陰で、その後も私自身が何かと助けられ、特に経済面では大きく支えられていること等を、私が話したからであろうかと思われる。(2024年5月14日後注:主人の母校は、7ヶ月後に荘厳な慰霊祭までしてくださった!)

この女性役員さんは私の母親と同じ世代。当時は介護保険等もなく、PD患者の診断そのものにも時間がかかっており、高価なPD薬のために医療費負担がとんでもなく大きかった時代である。ケアマネさんに頼ること等、考えもつかない頃で、家族が丸抱えで世話をし、面倒を見なければならず、しかも、献身的に尽くすのが美徳だとされていた時代であった。

つまるところ、同じ疾病ではあっても、皆が同じ経験をするわけではない。結局は、患者自身が発病前までにどのような体質や生活習慣(食事や睡眠や運動等の自己規制)をしてきたか、その人が本来有している素質(人となりや人間関係の構築力や仕事に対する姿勢と成果、そして職場の理解等)がどのようなものであるか、三世代前からの両系の家族親族関係はどうであったか等が、闘病過程を大きく左右するのである。

我が家が入会した頃の支部長さんも、やはり若年性発症であった。家族関係の密な方のようで、御主人が会社を辞めさせられた後、娘さんが「リベンジ」として同じ会社に入社したらしい。我が家よりも早く診断を下され、一度、お電話でお声を聴いた限りではかなり進行していたが、我が家よりも長生きされている。(が、最近の様子は全くわからない。)

さまざまな人間模様であるが、大阪府支部で話を見聞する限りにおいて、我が家は相当に恵まれた部類に属するようではある。

衝動制御障害の精神症状も、最も深刻で社会的にも本当に大変だった期間が、実質1ヶ月1週間と比較的短かったことが大きい。また、終末期近くに差し掛かった頃、突然、「弟ですから」「母が心配しているので」を口実に、病院や施設や警察や家庭裁判所等、どこにでも決然たる顔つきで出没し、あちこちでトラブルを起こしていた義兄のバカげた振舞い(私に言わせれば、未必の故意に相当する殺人未遂もどきである!)についても、第三者たる公的機関の全てが私の味方であり、全面的に私を擁護する側に回ってくださった。

他方、義母の精神的な依存心や鬱的傾向、義兄のバカげた非常識な行動等の傍迷惑な態度が、患者にとって長らく精神的物理的に大きな負担と心理的社会的な負い目になっていたことも確かだ。PD予後を左右するのは患者の血縁家族次第という点があり、発症由来には家族にも責任がある。その点に関しては、医師や看護師や保健師やケアマネ等の専門家が、充分な配慮の上で、最初から個々人に警告を発することが必要ではないか、と再度ここで繰り返しておく。

(2024年5月14日後注:義兄のことは、義母が2017年秋にも「クリスチャンは非常識だ。非常識なのがクリスチャンだ」と私の目の前で何度もぼやいていたが、当時はその含意するところがよくわかっていなかった。後になって終末期の一連のトラブルを振り返ってみると、「弟は小さい頃、元気いっぱいだったのに、結婚してからあんな病気になった。それは嫁が悪い」と私の悪口(というよりも、あることないこと一切合切)を血相を変えてどこでも言い触らして回っていた。言うまでもなく、救急科のドクターも若いケアマネさんも看護師も介護施設の職員も警察も、誰もが信じようとしなかった。当たり前だ!むしろ「そんな対応でいいんですか!」と警察が厳しく追及したところ、ガチャンと電話が切れた、という。)

だからこそ私は、一症例としての患者の実態を、入院した全ての病院から集めた電子カルテ(6病院)と、二冊のお薬手帳と、家計簿や健康ノートや患者会の冊子(入会以来の全冊)や相談会の記録等から抜粋して、二部立てで修士論文に含めることができたのである。勿論、義兄の愚かな振舞いもしっかりと書き込んだ。再発防止の社会啓蒙意識からである。(こんなところで「個人情報保護法」なんか持ち出すなよ、馬鹿もん!)
。。。。。。
すっかり長くなったが、私が今でも患者会に連なっている理由は、お世話になったことの恩返しに加え、この度の修士論文に関するテーマ補強とその発展を願っているからでもある。(このブログ書きも、経験と思考の整理を目的としている。)

今年3月23日の東京での学位授与式に、義母から譲られた色無地の和装で出席した写真数枚を、休憩時間にその遺族役員さんに見せたところ、「喜んではるわぁ」と言われた。そして、藤原市長様から任命された「伊丹市保健医療推進協議会」(参照:2024年2月29日付「伊丹市保健医療推進協議会」
(http://itunalily.jp/wordpress/wp-admin/post.php?post=6638&action))の任期2年の委員についても、「すっかり伊丹の人ね」と。

誰が「喜んでいる」のか?義母を含めているかもしれないが、恐らく主人を指しているのだろう。結婚してから26年以上の月日に、私がしてきたこと、今していること、今後する予定である事柄全ては、出会った初日から主人が全面的に賛成し応援し、いつでも励ましてくれたことであり、今でも主人が喜びそうなことの路線上にある。何事もそれに沿うことは、私にとって最も無理なく自然であり、社会倫理上も経済的にも安全だからだ。

「介護が終わったから、これからは私の人生よ!」と、リベラル左派の『朝日新聞』や『毎日新聞』の家庭欄や『婦人公論』等が、軽薄にも勇ましく掲載し続けているが、こんな「女の(身勝手な)生き方推進プロパガンダ」は真っ平ご免である。逆に「今後は、ゆったり楽しく好きなことをすればいい」という、ありがたくも傍迷惑な助言は、これまた私に合わない。
。。。。。。
遺族役員さんに尋ねられた主人の母については、卒寿を超えているが長らく寝たきり。昨日はちょうど母の日だったので、3月14日に郵便局のカタログからお花を送っておいた。義母には、年に5回(誕生日、母の日、お中元、敬老の日、お歳暮)と、ちょうど2ヶ月おきぐらいに、カタログを通してプレゼントを送っている。

但し、義兄の起こした連続トラブルと振舞い(事実無根の嘘ばかりの反論書)を理由に、2020年7月30日に調停が開かれた大阪家庭裁判所から、私は今後一切、義母の面倒をみる必要はない、と法的効力を持つ文書にまとめられている。従って、誰からも私の生き方に関して疑義を問われることはない。

こんなことを書き記すのも、男女問わず、(PDや認知症等を含む)神経変性疾患や脳梗塞や精神病等、脳の病気だとされている患者を取り巻く人間関係について、不当に貶められ、一方的に負担をかけられている人々に対する何等かの助けになればと願っているからである。

幸いなことに、ここ2,3年の間に、地域医療を担っている神経内科の専門で先進的あるいは献身的なお医者さんの中には、ただ患者のみを診るだけでは終わらなくなってきた、という方も現れている。そして、日常的に世話をしている配偶者すなわち「介護者」(‘caregiver’の直訳語)の対応に問題があれば、厳しく注意をされるようにもなっている、とご自分でおっしゃっている。あるいは、遠方から突然やって来る「患者よりも困った家族(特に「東京娘」)」についても、はっきりと具体的に言及され、時には叱責もされるらしい。さらに、十人十色であるケアマネの資質についても、現場評価が最も重視され、医療福祉の会議等で噂となって広まるという、(私にとっては誠に)好循環が芽生えているようである。

つまるところ、細かな法的問題を整え、社会全体で患者負担を担っていくという社会主義的な手法が20年以上経ってほぼ定着した昨今、やはり結局は、原点である人間の習性に回帰して闘病経過が決まっていくという、ある意味では常識的なところに集約されつつあるか、ということである。

うちの主人は、最期は人が変わったように精神症状で滅茶苦茶になった。しかも義兄のせいで、患者本人の人的評価まで「厄介な人」扱いにされてしまっていた。

居たたまれなくなった私が主人の来歴を手短かに伝えると、入院していた療養型病院の主治医が「そんなに‘レベルの高い’患者だったんですか?」と仰天。そして、「では、自分の手には負えないから、もっと‘優秀な先生’のいる病院に転院させる」とおっしゃった。

ただ、当時はコロナ問題が緊張のピークだった2020年3月であり、病院の手続きそのものを新しく繰り返すのも過重負担だったため、患者会の上記の遺族役員さんと電話相談の上、私自身がこれ以上の転院を断った。(昨今では「介護者が倒れたら、みんなが困る」を合言葉に、不治の患者よりも(一応は健康な)介護者を重視する、換言すれば「命のトリアージ」の傾向がある。)

ところで、今年1月8日に行われた東京での修論口頭試問では、プログラム長である副査の教授(その時、私が初めて知ったことには、教授自ら「実は神経内科医」だと言われた!)が「我々神経内科医は、家族も見ています」とおっしゃった。

しかし、どこまで家族問題に踏み込めるかはケースバイケース。熟練した医師でなければ、逆に患者家族から訴えられかねない。また、我が家の事例のように、若い医師は、患者以前にパソコン画面を見ている傾向がある。あるいは、患者を診ているつもりでも、付き添い家族とは目も合わせないケースがある。パソコンへの入力内容も、果たしてどこまで正確なのか、私は相当に疑っている。(そのことも、電子カルテと書類のコピーを貼り付けた健康ノートを証拠に、我が家の誤記内容と医事課への苦情申し出を、修論に具体的に書いておいた。)

それを踏まえた上でなおかつ、自分自身の経験に基づく私見では、無茶で非常識な患者家族や親族から医療福祉関係者を守る法的措置を整えた上で(実際には、病院や医師を守る立場にある医療弁護士が存在するはずだ)、やはり、社会的専門的権威をフルに行使して、馬鹿げた非常識な家族については、医師がはっきりと社会医療上の警告をすべきだろうと思っている。その方が、無暗な問題の拡大を防止できる可能性もあるからだ。そのために、メディアや学校や大学は、憲法の個人の権利ばかり主張せず、民法の義務行使もドッキングさせて、国民としての一般教育に努めるべきであろう。そして、違反した場合の罰則も定めておくべきだ。それが抑止剤にもなろう。
。。。。。。。
さて、講演の後、質疑応答の三番目に挙手して私が質問した事柄は、若年性PD患者についてであった。

問い:「ありがとうございます。私の夫は38歳で若年性PDの診断を受け、4年前に亡くなりました。最近では、この患者会でも若年性患者が増えていると聞きます。先生は、その原因を何だとお考えでしょうか?」

私が質問することについては、事前に上述の遺族役員さんにも了承を得ておいた。その方が何かとスムーズに運ぶ。PD患者がいなくなった今や、自分が馴染んでいた元の日本社会の通念実践(根回し)が取り戻せているか(と思う。)個人差があるとはいえ、PD患者には概して、発言にも思考にも行動にも、突発的な突進状況が時折、観察される。我が家の夫も、今振り返ると、(結構、大胆だったな)と思う面がなきにしもあらずだ。とりあえず、私に関しては問題なく済ませられた点、感謝以外の何物でもない。

そして、話は前後するが、終了後の挨拶で、その遺族役員さんが「いい質問だった。聞いてくれてよかった」と褒めてくださった。(やはり、放送大学大学院から修士号を授与された経緯が効力を発したと、私は思う。)

ところが、講師の応答は、私にとっては古臭く定型的で、あまり発展性がないと感じられた。(ここでも、修論作成のプロセスがモノをいう。)それ以上に、そのような答えでは、参加している患者と患者家族を心理的袋小路に追い詰めるようなものでさえある。(ここは学会じゃないんですから、気をつけてくださいね、先生!)

答え:PD罹患率を調べた2015年のノルウェーの論文を引き合いに一言、「若年性は遺伝的原因ですね」。

私に言わせれば、「それは古い回答だ」。

第一に、海外論文の引用に関しては、果たしてどこまで日本人の体質や病態に合致するかの充分な検討なしに、簡単には適用できないはずである(グローバル基準の弊害)。
第二に、随分昔、順天堂大学の水野美邦先生や服部信孝先生らが精力的に研究されていた遺伝性PDは、結果的に主に家族性発症の場合を指すとされた。家族歴のない孤発性の若年PD発症は、恐らく(未確定の)幾つかの環境要因が複合的に重なっているのではないか。

以上の二つの理由は、私が勝手に考えているのではない。阪大医学部名誉教授で、主人が最後まで最も信頼していた阪大病院の外来主治医の佐古田三郎先生も、2023年2月に開催された神戸での講演会で、私の質問に対しておっしゃっていた回答である。

患者会なので、そこでは「ありがとうございます」と、私はあっさり引き下がった。

帰りがけに、偶然にも講師の先生とエレベーターで一緒になってしまった。愛嬌のある若い眼鏡のお兄ちゃん先生、といった感じで、今でもインターンとして充分に通りそうな風貌である。そこで念押し気味に、私の方から「先生、先程はありがとうございました。やはり、若年性は遺伝が原因ですか?環境要因ではなくて?」と尋ねてみたところ、キョトンとしたように、それでも「遺伝でしょうねぇ」と一言。そして、ペコリと頭を下げて、そそくさと出て行かれてしまった。

何か先生、どこかにやましいものでもあるのでは?
2022年5月に若年患者の夫を持つ奥さんの話を聞いて以来、私はどうしても北野病院にいい印象を持てない。後半期の外来女性主治医は問題外としても、我が家は阪大病院でよかった….。

講演内容については、項を改めて後に記す。

(2024年5月13日記・2024年5月14日部分加筆修正)
……….
2024年5月16日追記1

恐らく、新入会員以外の総会出席者は、上記の私の見解に同意されることだろう。

その理由は、年4回程発行される『全国パーキンソン病友の会会報 大阪府支部だより「きずな」』No.126(2023年9月)にある。
お名前は伏せるが、病歴27年の若年性PD患者で50代前半の女性に関する記事が掲載されていた(p.26)。

彼女には御主人と娘さんとお父様が一人ずつ、妹さんが二人の家族構成。大変に前向きな性格らしく、病歴経験を振り返りながら『パンダ通信』(第一号のみ)を発行された。自ら患者会に応募されたので、若年患者の参考になればと、会報の1ページを使って紹介されていたのだ。

記述は、よく調べた上で簡潔にまとめられている。私には正確な内容だと感じられる。
*****
【若年性パーキンソン病】

・現在1000人に一人、65歳以上では100人に一人が発症。
・PD患者全体の10%程度は40歳以下で発症。
・親からの遺伝性(家族性)は5%程度で、遺伝子異常が原因。
・若年性は、一般的に進行が緩やかな特徴がある。
*****
そして、「進行は20~30年、50年以上かけてゆっくりと進行する」と付記されていた。50年以上というのは初耳だが、30年以上の病歴という記録は、本邦の古い論文にも記されていたので、私でも知っている。その場合、患者の身体的心理的精神的および社会的苦痛と不安、長引く介護をする家族への充分な配慮と経済面の支援の両方が必須であろう。

ともかく、若年性PDはPD患者数全体の1割しか存在せず、その中の5%のみが家族性つまり遺伝子原因のPD発症である。これは、私の理解とほぼ一致する。

先生、おわかりでしょうか?

彼女はこの度、DBS(深部脳刺激療法)の手術をされたそうだ。だからこそ、いそいそと『パンダ通信』を発行する決心に至ったのであろう。

実は我が家も一度、女性主治医からDBSを勧められたことがある。いつもは本を見ながら、おずおずとした様子で「診察」されていたのに、その時になって突然、生き生きと語り始めた姿が印象的だった。まるで、「(待ちに待った)研究データがこれで一つ増える!」と期待していたかのように、である。しかも「皆さんやっていますよ」と、単純にプラス面のみ強調していた。さっさと診察室の机上の電話を取り、職員に連絡までされたスピードの速かったこと、速かったこと。今思い出しても恐れ入る。

だからこそ、私は不信感がますます募ったのである。その後の説明会では「阪大ではなく大阪市立大」が手術を担当されるとのことで、主人も私も挙手して、それぞれに質問をした。その結果、主人自身が「頭に穴を開けてまで手術をして、会社なんかには行けない」と拒否した。私も、無理な細工を施して悪化した場合の責任は一体誰にあるのか等と考えて、結局は辞退した。

電子カルテには、我々夫婦が共にDBSを拒否した、と簡潔に記されていたのみだった。た、我々が拒否した理由さえ問われたことはない。

2022年の春から2年間かけて、修論作成のためにDBSに関する神経内科学会の論文を集めていたところ、愛知県の大学病院の先生が、「手術のメリットとデメリットの両方を患者の納得のいくまで説明しなければならない」「安易にDBSを勧め過ぎている医師や病院が存在することの危惧と懸念」を滔々と綴っていらしたのを発見した。DBSの結果、自殺者が出た事例もあり、精神症状がむしろ悪化した事例が少なくない、とのことだったからである。

手術は体のどの部位であっても恐ろしいものだ。脳内ならば、なおさらである。やはり辞退して正解だったと思った。

女性主治医は、いつでもメモを用意して診察室に一緒に付き添っていた私と滅多に目を合わせようとせず、従って、患者本人が自分では気づいていない日常的な衝動制御障害について、私からの話を聞こうとせず、安易に受け流して同じ薬を投与し続けた。そんな医師が、やたら生き生きと一方的に夢を持たせるような手術を勧めるなんて、と今でも腹立たしく思うところである。(その点も、修論で触れておいた。)

PDに関しては、メディア報道と医学上の国際競争もあるために、やたら肯定的な側面ばかりを前面に出した「治療法」を喧伝しがちである。遺伝子治療しかり、iPS細胞しかり、疾患修飾薬しかり、である。苦痛から逃れたい一心で、少しでも新薬や新しい治療法(といっても完治は見込めない)を耳にすると、患者はすぐに飛びつく。情報に接するだけでも、あたかも治るかのような期待と夢を過大に抱いてしまうのだ。

外来診察でも「先生、どうにかなりませんか?」と問う患者が少なくないそうだ。中には、最新の海外論文を持参して、外来担当主治医と1時間も討論までする患者がいるそうだ。その場合、多忙な医師の負担や他の患者への迷惑を全く顧みる余裕さえないようである。こういう「場違いな前向き」患者を会報に掲載してしまう患者会にも、問題がある(が、今までのところ、私以外、不満の声を上げた人は皆無のようである。)

私に言わせれば、患者適用まで相当に時間がかかり、新たな副作用も懸念され、単なる生命時間の引き延ばし術に過ぎないものを「治療法」と名付けているのは、罪悪でさえある。

もっと確実な方法は、出来る限りPD薬の量を安易に増やさない期間を少しでも延長する工夫をすることだ。また、よく体を動かし、お菓子や片寄った食材を減らして、玄米食や野菜果物等を増やすようにし、充分な睡眠を確保することで、進行を緩やかに、遅くする。そういうことに専念した方が、余程かましである。そして、生き長らえて何をすべきなのか、よく考えることである。

(2024年5月16日記)
………….
2024年5月16日追記2

今年の4月からは放送大学教養部の計6科目を受講しているが、その中の1科目である2021年開講の「疾病の回復を促進する薬」講座には、計3課分をPD研究専門で高名な順天堂大学大学院教授の服部信孝先生が担当されている。精神疾患(鬱病・躁鬱病・統合失調症・てんかん等)と神経変性疾患(パーキンソン病・認知症)のような末梢神経や中枢神経に作用する薬と副作用について、大変詳しく、印刷教材(「テキスト」と先生は仰っている)を読み上げる形式ではなく、聞き手の若くて綺麗で意欲的な女性との当意即妙のアドリブを加えて説明されている。

(2022年7月下旬に東京で開催された第4回PDコングレスにて、初めて私は服部信孝先生にお目にかかった。前日までの数日間、神経内科学の学会があった後だそうで、ラフなシャツ姿で、壇上にて挨拶と司会のようなことをされていた。「ここからコロナを一人も出さないようにしよう」とリーダー格のお医者様らしく宣言されていたことと、若年発症でPD歴37年の車椅子の首下がり男性患者に対して、親しみを込めて何かにこやかに話しかけていらした姿が印象的だった。勿論、修論のために服部先生らがその昔、厚生労働省に提出された研究論文や医学講演等の文献は、相当数、集めて読み込んだ。順天堂大学の先生方は恐れ入る程、こちらが知りたいと願っていた事柄に関して、おさおさ怠りなく隈なく調べ上げて論文に言及されている点、あっぱれといった感じだった。ちなみに、『国民のための名医ランキング』という本には、毎回連続して神経内科学の名医として服部信孝先生が掲載されている。)

さて、その講義の中で、先生は「若年性PD」を「20歳前後」と明言されていた!人生100年時代と言われる現代を踏まえて、「80年も薬を飲み続けなければならない」と。
本邦の振戦麻痺患者(現在の診断基準によれば、必ずしもPDとは限らない)には、6歳や10代、20代の人が含まれていた古い論文を私も入手している。従って、服部先生の「20歳前後で発症するPD患者」言及そのものには全く問題はない。但し、100歳まで生きるPD患者が本当に存在し得るかどうかは、かなり怪しい。

(2024年5月16日記)

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