(https://twitter.com/ituna4011/status/1724753439736086595)
Lily2@ituna4011
【家政学】土井善晴「食事を初期化する料理学」by リベラルアーツプログラム for Business https://youtu.be/a1f1c0R6ZnY?si=R7LZMxHxzgBykVVs… via YouTube
お父様と話し方も声も似ていらっしゃる!懐かしいし、ハンナ・アーレントを引用される点、しみじみ……。
8:37 PM · Nov 15, 2023
。。。。。。。。
実は、土井善晴先生が、来年3月に伊丹へ講演に来られるのです!早速、今日、チケットを買い求めました。
御著書『一汁一菜』もすぐに読了。最近、仕事に家事に育児に、とにかく疲れ切っている女性達のために「ご飯とお味噌汁一杯でいい」と基本的かつシンプルな提唱をされて、大人気。
「料理は生き残るための人類の戦略だ」と難しいことをおっしゃっていましたが、動物と人を分ける基準は確かに「料理」。
楽しみだなぁ…..。
(2023年12月21日記)
…………….
2023年12月23追記:
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738458123214737784)
Lily2@ituna4011
https://youtu.be/j3xr36FJrjk?si=nYqApVHv_DzEDOCi… via @YouTube
お父様です。なつかしい……
4:14 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738460027533644145)
Lily2@ituna4011
https://youtu.be/X0lQTNwwqvg?si=27Wrs_w9hqi1XP3M… via @YouTube
若々しい!
4:22 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738464215533527402)
Lily2@ituna4011
フライパン肉じゃが「土井善晴の和食アプリ」紹介ムービー https://youtu.be/Ej_nOjcwfaw?si=j-ZoyzKwvV-lH1Mk… via @YouTube
ご子息です。
4:39 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738467558456807907)
Lily2@ituna4011
https://youtu.be/kiZ0ueuEQZ4?si=-umYFckGJHC7svR7… via @YouTube
お若い!
4:52 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738468882141397472)
Lily2@ituna4011
土井善晴「かきのグラタン」 1993/02/11 https://youtu.be/vACw1Qp9luE?si=g4skl3P6jmZlIT0d… via
@YouTube
懐かしい限り。
4:57 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738470098112045264)
Lily2@ituna4011
https://youtu.be/jEXHY5Qz2do?si=6qYnZKKRBxkOePce… via @YouTube
ここの時代がなつかしい。
5:02 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738471070481764621)
Lily2@ituna4011
【土井勝】さつまいものパン粉揚げ【おかずのクッキング】
https://youtu.be/ardlwcW0oEA?si=hfAotICZSjCP7YlP… via @YouTube
ボリュームたっぷり。この時期は、そういうお料理が必要でもあった。
5:06 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738482939942621261)
Lily2@ituna4011
号泣する主婦が続出。料理人なのに”おいしくなくていい”【土井善晴 一汁一菜でよいという提案】
【岡田斗司夫/切り抜き】 https://youtu.be/it-Q_iv9X1Y?si=DatOWL1qVsdCaPJn… via @YouTube
5:53 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738485205562991100)
Lily2@ituna4011
その点、私は大変に幸せであった。 私が作るものは何でも信じ切って、主人がいつでも一生懸命に全部食べてくれていたから。 一方、ぎちぎちに固まって必死な女性達がいるのも知っている。そういう風潮を世の中が作っているのだ。 平成のいつ頃からか、おかしくなってきた。
6:02 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738515008189808990)
Lily2@ituna4011
洗い米「土井善晴の和食アプリ」特別公開版ムービー https://youtu.be/fEYvZoNzMKY?si=LqvAlBYtJz3MOBq7… via @YouTube
大切なことをおっしゃっています。
8:00 PM · Dec 23, 2023
(https://twitter.com/ituna4011/status/1738520851434324400)
Lily2@ituna4011
さんまの塩焼き「土井善晴の和食アプリ」特別公開版ムービー https://youtu.be/JUUsl53_6sE?si=_i3xPhtUAq9j_p5W… via @YouTube
手前に置く。日本料理の基本。
8:24 PM · Dec 23, 2023
(2023年12月23日転載終)
…………..
2023年12月25日追記:
(https://twitter.com/ituna4011/status/1739144702635745656)
Lily2@ituna4011
土井善晴直伝「オレだけの男メシをつくる!」【ニッポンの朝メシ(前)】 https://youtu.be/tZQ-DEauRZE?si=m0p4nSTI6syZaG4k… via @YouTube
情けなさそうなお兄さんが、少しずつ成長していく様子がおもしろい。
1:43 PM · Dec 25, 2023
(2023年12月25日転載終)
…………..
2024年2月11日追記:
(https://twitter.com/ituna4011/status/1756128076457795633)
Lily2@ituna4011
来月、楽しみにお待ちしております。
10:28 AM · Feb 10, 2024
(2024年2月11日転載終)
…………..
2024年2月16日追記:
(https://twitter.com/ituna4011/status/1757338224014594487)
Lily2@ituna4011
しかし、幼稚園みたいな…..。先生も大変?
6:37 PM · Feb 13, 2024
(2024年2月16日転載終)
…………..
2024年3月16日追記:
行ってきました!昨日の午後2時から3時35分まで、東リいたみ大ホールにて、前から3列目の中央、というベスト座席。
ところが、チケットを入手した12月には忘れていた3月15日は、確定申告の最終日。税務署は5時きっかりで閉まり、もう一つの会場は午後4時までの受付とのこと。
前日の3月14日には、午前中が古文書の会(1時間半)、午後は2時から地域の古文書の整理(ラベル貼り)作業(1時間半)があった。「ルーティーンは遵守する」という自分ルールのために頑張って出かけたが、「まだ確定申告、何もしていない」と焦ってつぶやいた私に、いつも親切なおじさんが、「確定申告、自分は2時間で終わった。提出するだけなら、ギリギリでも間に合う」という励ましをくださった。
その言葉に従い、2019年度の「準確定申告」の作業を始めたのが、その日の夜。結局はとうとう徹夜になってしまい、「脳のゴミ」が溜まったのではないかと心配….。
。。。。。。。
2018年までは毎年、確定申告の書類作業をして、昼間に税理士のいる会場(島本町のケリアホールで二日のみの期間限定、期間に間に合わなければ電車に乗って茨木市の税務署、そして初めての伊丹税務署一回)に出かけては、(計算した結果、控除から外れた)ある年の一回を除き、医療費控除と寄付金控除の還付金をいただいていた。全ての書類を整えるには、大抵二三日かかっていたが、それもこれも主人の若年性神経難病のためである。最初の頃は漢方や鍼治療、中期以降は虫歯がどんどん増えて歯医者通いが絶えず、レシートの整理だけでも大作業。以下に、過去のブログから履歴を抜粋してみよう。
。。。。。。。
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20080130)
《確定申告のための寄付金控除用書類が送られてきました》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20080214)
《主人は特定疾患の認定を受けていて、日常生活にもかなりの不自由があります。医療費計算などのため、確定申告書類で今は忙しくしているのですが》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20080219)
《確定申告の用事もありますし》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20090205)
《また確定申告の時期が巡ってきました。昨夜、電卓をたたきながら書類を作成。最初は2日がかりだったものの、11年目ともなれば、2時間ぐらいあるとほぼ完成します。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20090217)
《昨日は、確定申告第一日目。ということで、午後行ってきました!そのまま提出できる準備をしてあったのですが、念のため、税理士さんにチェックしてもらおうと思って、奥の椅子に座っていたところ、5分の予定が45分と長引いたものの、さすがは税理士さん。一部の書類を二部に書き分けることで、さらに余分に還付金が戻ってくることが判明。やったぁ!印鑑持参で正解でした。「やぶ蛇やなあ」とは税理士さんの言。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20100208)
《確定申告の書類を、昨夜から整え始めています。》
《「2月16日からの確定申告、今年はおかしくなりますよ」という国会議員の某氏の言が命中するかどうかは、これからが見物です。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20100218)
《昨日で、確定申告も無事、終わりました。会場を見渡す限り、今年も例年と同様の賑わいぶりでした。
ただし、私の書類を見てくださった税理士さんのお話では、「お宅はよかったですな。今年は皆さん、困ってはんのや」とのこと。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20110216)
《確定申告が始まりました。今年は手際悪く、まだ、表計算や書類のコピーができていません(参照:2009年2月5日・2009年2月17日・2010年2月18日付「ユーリの部屋」)。
(これじゃあ、どうにも約束が守れそうにない)と焦って、仕事関連で提出を要請された資料の締め切りを、事前に一週間延ばしていただきました。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20110218)
《確定申告書をはじめとする幾つかの書類を作成し、そしてようやく、学会発表の準備や原稿書きなどにかかれそうです。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20110225)
《やっと確定申告が終わり、ほっとしています(参照:2011年2月16日付「ユーリの部屋」)。旅行の出発前、暇を見ては少しずつ書類を整理してまとめる作業を続け、昨晩から今日の午前中にかけて一気にフィニッシュ。自宅から歩いて10分の会場では、ものの5分で終了してしまいました。来年は電子申告を使うよう、冊子まで渡されましたが、税理士さんに見ていただくと安心ということもあるので、どうしたものでしょうか。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20120222)
《確定申告の書類も、電子版を勧められているのですが、やはり手書きで税理士の先生に見ていただいた方が安心ということもあります。小さい町に住む利点は、このような諸手続きに余計な時間がかからないことです(参照:2008年1月30日・2009年2月5日・2月17日・2010年2月8日・2月18日・2011年2月16日・2月25日付「ユーリの部屋」)。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20120224)
《学会発表の準備もさることながら、確定申告や事務書類を整えることに時間を費やした一日。実は私、事務仕事が大好きで、コピー取りや書式に文字を書き入れるのが全く苦にならない。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20130315)
《今日は毎年恒例の確定申告の最終日(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080130)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090205)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090217)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100218)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110216)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110225)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120222)。今年は町内の期限に間に合わず、管轄下の市まで電車に乗って行ってきました。》
《これも十数年ぶりです。当時は花粉症とやらで、(今日こそ行かなければ)と思いつつも、なかなか出かけることができず、延び延びになっていました。また、医療費控除の計算や寄付金控除の計算など、家計簿を毎日つけて書類をファイリングしていても、どういうわけか数日かかるというスローテンポぶりでした。》
《実は昨日、パイプス訳業のために箱に入れっぱなしだったものを三時間ほど書類整理しただけで、物の見事に終わってしまいました。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20150405)
《通院記録をつけて申請をし、確定申告期には、書類の整理もバカにはならない。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20160221)
《確定申告の時期である(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080214)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090205)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090217)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100218)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110216)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110218)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110225)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120222)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130315)。》
《我が家の場合、特定疾患対象の進行性難病の診断を下されて18年目の主人がいるので(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070719)、医療費控除が該当した年以来、毎年の恒例行事。今では、寄付金控除のためにも提出している(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080130)。この書類を作成するのは手間暇がかかるが、一年間の支出や年間動向を確認する上で非常に役立っている。時間の捻出だけが、毎年の悩みだ。ところで、確定申告といえば世帯所得が問題となる》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20160225)
《確定申告書も未完成。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20160228)
《昨晩遅く、ようやく確定申告書の下書きが出来上がった(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160221)。町内の手続きは締め切られたので、来月早々、電車に乗って二つ向こうの市まで持参となる。これで三回目だ(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130315)。昨年度から、特定疾患対象者(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20070719)には「払える人は払ってください」式になったので、またもや医療費控除が加わることになった。寄付金控除も(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160221)、過去5年以内のものが出てきたら申請に添える。そうこうするうちに、昔のように手間暇かかってしまったのだ。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170313)
《一日中ずっと家にこもって、やっと確定申告書が整った。毎年のこの恒例行事は、悲喜こもごも、さまざまな感慨にとらわれる(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20080130)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090205)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20090217)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100208)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20100218)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110216)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20110225)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20120222)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20130315)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20160221)。》
《今年は、2月3日以来、予想以上に長引いた右目のヘルペス疾患のために(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170219)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170303)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170306)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170308)(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170309)、書類整理が遅れに遅れ、例年の町内で提出することは早々と諦めた。明日、電車に乗って、隣の隣の市まで久しぶりに行くことになる。》
《我が家の場合、医療費控除と寄付金控除の還付金目当てで、毎年、書類を提出しているのだが、医療費については、案外に控除額以下で済んだ年もあったことに、先程、改めて気づいた。とはいえ、2003年と2004年という、まだ若かったはずの時には、今よりも遥かに症状の軽かった主人の方に民間療法的な精神面でのお金がかかっていて(http://d.hatena.ne.jp/itunalily/20170112)、そういう時には、私の医療費も正比例して上がっている。》
《また、2015年からは特定疾患の制度が変わり、それまでは難病であれば一律料金として抑えられていたのが、今後は収入に応じて支払う額が段階ごとに決まってしまったので、またもや高くつくことになってしまった。》
《一年に一回のお金の流れの把握と整理も兼ねているのだが、常に思うこととして、精神面の安定が何よりだと思う。主人が病院に行く度に、レシートと健康ノートに記入することが、とてもストレスになっていることにも気づいた。しばらくは空箱に領収書を突っ込んだままだったのだが、その整理も苦痛になってしまった。それに輪をかけて、自分も昨年から今年にかけて、皮膚科(原因不明の突然の湿疹)や外科(関節痛)や(定期的な集団検診で指導されるので、虫歯は一本もないのに)歯科に通うはめになってしまい、どうしたものかと思う。》
《毎年、(最初から主人が病気でさえなければ、こんなレシート整理やコピー取りもする必要がなく、もっと前向きで建設的な方向に人生設計が立てられたはずなのに)と思ってしまうところが、我ながら情けない。》
(https://itunalily.hatenablog.com/entry/20170316)
《確定申告書も、電車に乗って久しぶりに列を作って提出したが、ものの10分もかからずに全て終了した。
(リスト終)
。。。。。。。
病気の進行に伴い、作業が重くなり、時間が余計にかかるようになったのは自然の理。
こういう話をすると、「普段からレシート整理をしておかないからだよー」とか何とか偉そうに訓示を垂れる人がいるが、実は、逐一全部、ファイル用の白紙にレシートを貼り付け、家計簿も毎度きちんと記入してある。問題は、そのレシートの山を見るだけでも、どっと疲れてしまっていた、という点だ。ここが理解できなければ、若年性神経難病患者の暮らしそのものが全くわかっていない、ということである。だから、「手伝う気がないなら黙っていろ」と言いたい、今でも。
。。。。。。。
準確定申告は5年以内、という期限がある。2019年は、前年の秋に伊丹市に転居して4ヶ月目に新年が始まり、まだ部屋の中も片付け切れていない頃だった。そして、主人の病状については徐々に精神症状が悪化して、毎日、気の抜けない日々。地理もわからず、顔見知りもいない、そんな全く新しい環境でも、50代後半の主人が「同僚と一緒に伊丹に転勤する」と決行した。会社側も、体調を心配しつつも転居を許可してくださった。そのようなありがたい状況なのにも拘わらず、いや、ありがたい状況だからこそ、この新しい困難を、私は一人でどう乗り越えればよいのか、という….。
以前にも書いたように、2019年8月23日には、治療薬が長年蓄積された副作用の結果であろうか、原因不明の高熱が10日程も続いた後、私が図書館(第一回「やさしい古文書教室」)に行っていた間に、部屋の中で倒れてしまった。帰宅後すぐ玄関で、主人の呻く声が聞こえて来た。中に入ると、リビングダイニングの部屋の床に、うつ伏せに垂れていた主人を発見。今振り返っても、(意識があってよかった)ということと、(咄嗟の判断で救急車を呼んでよかった)という二点に尽きる。
主人自身は、「大丈夫だよ、寝れば治るよ」「また、温泉にでも行けば、良くなるよ」等と繰り返していたが、その言葉を文字通りに取っていたら、とんでもない結末になっていたはずだ。
そういう事態を防ぐためにも、私は外の仕事を辞めて自宅で勉強する生活に切り替えたのだ。「介護離職はストップ」という政府の呼びかけがあるが、緊急事態に最適の決断を下せるのは、一緒に暮らしている家族以外にはない、と私は強く思う。
。。。。。。。
……そんなこんなで、確定申告にはさまざまな思い出や感情が蘇って来て、毎度のことながら疲労困憊である。事務的作業そのもの以上に、精神的な負担である。主人はいつでも、「還付金って言ったって、たかだか数万円だろ。それぐらい、別になくてもいいじゃないか」と強気の発言をしていたが、21年以上ともなると、総計金額はバカにならない。
それに、予想していたよりも医療費が低く抑えられたのは、そもそも特定疾患制度のおかげなのだ。この制度は、昭和時代に患者会が並々ならぬ努力を積み重ねた末、やっと国から認められたものである。それとて、最近でも制度から外されそうになる条件が加わったりして、いつでも安心していられる状況でもない。(この件に関しては、この度の修論でも記述した。)そういう先達の努力を水泡に帰すような発言を平気でしていたのが主人。この病気につきものの患者特有のプライドのためでもあり、毎年の書類作業を私一人にまかせっきりにしていた無知からでもある。
ともかく毎年、医療費と寄付金のレシート整理をして文書をワード作成し、レシート原本を並べてホチキスで留め、年々、ますます増えてぶかぶかになった書類の束に、印刷したワード文書を貼り付けて、冊子を見ながら電卓をたたいて計算に計算を繰り返して記入した書類と共に、税務署に持参する。この恒例行事をすることによって、過去一年間の我が家の暮らしぶりや双方の健康状態が再確認できたのだった。
2019年は最も大変な年だった。1月に三週間の検査入院、8月23日以降2020年4月7日までの計5病院(入転院)と1施設(短期入所)の連続。その間のお見舞いやら病院での入院と退院と転院の諸手続きやら、報告、連絡、相談等、思い出すだけでもドッと疲れる事態が次々に発生した。私が倒れずに済んだのは、全く不幸中の幸いという他ない。度重なる徘徊に加えて、義兄のバカげた悪質な治療妨害が繰り返され、今でも疲労感が抜けきれない。(大体、神経難病患者を虐め倒して何事も私のせいにする等、正気の沙汰じゃない。誰もが異口同音に「あの人、何なんですか?」「治療の妨害をするな!」「もう出て来るな!」と断言した。この件に関しても、発病の契機の一つとして、修論に書いておいた。)
2022年3月には、(大学院のゼミが始まる前に済ませておこう)と決心したが、箱に投げ込んだままのレシートを見るだけでも、二三日程、ど~んと気分が重くなり、なかなか作業が進まなかった。また、論文中心の生活となるM2進級前の2023年3月にも(気になることは先に終わらせておこう)と思い、ゼミのレジュメにさえ「作業項目」に列挙していた。ところが、実際にはそれどころではなくなってしまった。
5年以内とはいえ、あっという間だ。中学と高校の5年間も(長いようで短い)と感じていたが、大人になるとさらに加速度化するのが時間の速さである。
しかし、この大変な作業を、もうこれ以上、先延ばしにはできない。今回が最終年であり、これを逃したら、2018年までは欠かさず継続してきた毎年の確定申告がストップしてしまう。一度さぼると、まだ残っている2020年度分も流れてしまいそうだ。
その後は、私の健康状態が維持される限り、恐らく医療費控除そのものが不要となるはずだが、それまでは家計簿整理を兼ねて、実行あるのみだ。
。。。。。。。
というわけで、一昨晩、ギリギリになった焦りは修論提出前と全く同じで、先にお風呂に入って体制を整え、パジャマにぶ厚いセーターを着込んで、エアコンをつけたまま、無我夢中で確定申告の作業に取り掛かった。まずは医療レシートの山を整理し直し、先に短いリストである私の医療費リストの文書作成から始めた。幸い、4月までは家計簿のリストに手書きで記入してあったので、それを転写するだけだった。ところが、その後が大変。
…..と思っていたら、何と2020年2月下旬に、ワードで作成した主人分の医療費リストを印刷しておいた紙が出て来た。しかし、その文書はパソコンが壊れる前のもので、今となっては再現不能。但し、逐一レシートを見直す時間もなく、とりあえずは印刷した紙を見ながら再度ワードに打ち直した。これが全体の時間短縮には大いに助かったのである。
。。。。。。。
その印刷文書のことはすっかり忘れていた。日付によると、その時期は主人が川西市にある第二協立病院の療養型病棟に入院して一週間の頃で、その翌日の2月25日から、コロナ感染予防のために院内のお見舞いは全面禁止となったのだった。しかも、既に終末期に入っており、いつ急変するかわからない、という気の抜けない日々だった。
無期懲役のようなお見舞い禁止となると、洗濯物の交換のために火曜日と金曜日しか病院に通えないばかりか、ありとあらゆる事態に備えて自分一人で準備しなければならないことは山ほどあった。(本来ならば家族や親族が手伝うものだが、我が家の場合、上述のように、義兄は病院から立ち入り禁止令が出る程、患者と私に対して常軌を逸した悪意ある行為を繰り返していたし、他の親族は遠方に暮らしており、ましてや、コロナ問題があれば、なかなか出入りも難しかった。主人の父方の叔父さんなど、「では、暖かくなった3月頃、一度お見舞いに行きます」と呑気なもので、その3月こそが最も深刻な時期だったのだ。つまるところ、主人の病態を本当に心配していたのは、私と(寝たきりの高齢の)義母のみ、ということだったのだ。)
だから、作業そのものはギリギリだったとも言えるが、今振り返っても、よくあの時期に作成できたものだ、と言える。助けに舟、とばかりに夢中で作業を進めた。途中、土井先生のYou Tubeやご著書のお話に従って、お味噌汁を作って飲み、真夜中過ぎには予防策として、ゆで卵に自家製フルーツゼリーを食べ、明け方には玄米ご飯も食べてエネルギー補給。結局は徹夜作業という羽目になってしまった。
。。。。。。。
すっかり前置きが長くなってしまったが、3月15日には午前中も作業に没頭し、何とか午後1時半の出発ギリギリまでには、コピー分も含めて提出書類が全部整った。(もしミスが見つかれば、税務署から問い合わせが来るだろう。その時に対処すればよい)と自分に向かって言い訳をしつつ、さっと着替えて自転車でいたみホールへ。自宅からは、信号さえうまく過ぎれば10分もかからない。ここが土井義晴氏の講演会が開かれる会場である。市内の掲示板には、にこやかなポスターが貼ってあった。(ついでに、確定申告の励ましをくださった古文書グループのおじさんも、「あ、料理の人でしょう?お父さんも有名な。自分はチケット入手に間に合わなかったし、他の用事と重なったから」と言い添えていらした。)
開始7分前に大ホールに入ると、前方には大勢の中高年の女性が固まって座っており、男性はちらほら。後方の座席はがらんと空いていた。そもそも、平日の昼間となれば、お勤め人は無理だろう。これほどまでの集客力とは、流石というべきである。中には、カジュアル風の着物姿の中高年女性二人も見かけた。
。。。。。。。
『くらしのための料理学』NHK出版(2021年3月)
『一汁一菜でよいという提案』新潮社(2021年10月)
『一汁一菜でよいと至るまで』新潮社(2022年)
上記三冊を昨年12月頃から入手して、早目に少しずつ、あるいは一気に読んでおいた。確定申告の作業調整上、逆の手順の方がよかったかもしれないのだが、結果的には全く正解。というのは、直前には他の予定が立て込んでしまい、読む時間がなくなってしまったからだ。
それに、座席が前から三列目の中央という非常に良い席かつ講演者から丸見えの場所だったにもかかわらず、講演内容は眠気と睡魔のために、メモを取りながらも最初の10分程度しか聞き取れなかった。というよりも、土井先生の暖かい声と遠慮なしの船場言葉(「まちごうてた」「どないしようか」「今日はいい人真面目な人しかけーへん」等)がとても心地よく、すっかり眠ってしまったのだった。
せっかく一生懸命に語りかけてくださったのに、申し訳ないことではあったが、さすがに徹夜作業がたたったのと、一応は何とか締め切り時間には間に合いそうだという安堵感のためである。
開演5分前にはブザーが鳴った。その前から大きなスクリーンに映し出されていたのが、『日経新聞』の「交遊抄」から斎藤幸平氏の「マルクスと家庭料理」というコラム記事。彼のことは全く存じ上げなかったが、1987年生まれの若いマルクス主義の哲学政治思想の研究者らしい。阪大から東大の教授になられ、本が70万部も売れたようだ。今では、土井先生とご近所づき合いをされる仲で、一緒にお味噌汁を作ったり、カレーを教えたり、御餅つきをしたり、という関係だそうだ。
つまるところ、「生きるために毎日する労働の基本が料理である」という立場にある土井先生と、「マルクスは必ずしも経済ばかりではなく、資本主義の矛盾としての環境問題を先導する思想を有していた」と主張される斎藤氏との交流関係である。
但し、マルクスの弱みは、土井先生によると、男の権力世界という狭い世界で物事を考えていたことである、という。料理には暮らしそのものが入っていて、遥かに大きな世界を対象としている、という土井先生流の自負心である。勿論、穏やかな広い心の土井先生のこと、「今の時代の資本主義では、成長し続ける人間の活動のために、地球がかなわん」とも言い添えて、しっかりと斎藤氏を立てていらして、「人間中心主義」から「自然中心主義」の主張は、料理そのものが有していたという流れを展開された。
また、「生活を豊かにする命との関わり方」という講演題目であるが、眠気で聞き取れなかったものの、恐らくは私が事前に予習しておいた内容をざっくりと話されたのではないか、と思う。パソコンでパワーポイントを大きな画面に映し出すやり方で、しっかりとした内容であったはずだ。
「プロとは、お金を取る仕事であるが、家庭は、お金を取らず、純粋なもの」と繰り返され、「人間は料理をする動物であり、物質代謝の料理とは、地に足がついているものである」と力説された。また、「東京では、5人に一人、7人に一人の割合で、家に帰ってもごはんがない子供がいる」とのショッキングな話から、「家庭料理のない家がある」という実例も出された。
プロの料理人としての矜持とお父様譲りの日本の伝統を守る心から、現状に危機感を覚えられて、「家族の居場所を作る料理」「家庭では、安心、自信、勇気、責任、愛情が培われる場」「相手のことを思うお料理」と語っていらした。
最後の方で「私はまだ引退していない。ずっとやっている」「『おかずのクッキング』が終わって、今が一番楽しい。オムライスなどは、ストレスフリーだ」ともおっしゃっていた。
残りの10分程では、会場からの質疑応答の時間となり、質問者には上記リストのご著書を一冊ずつプレゼントされた。
せっかくの機会なので私も質問すればよかったのだが、なんせ目の前でうとうととしてしまった失礼から、いくら何でも挙手は遠慮した。
但し、(もっと洗練された質問をすればいいのに)と感じられる応答が最初に続き、(これが伊丹風か)とも思った。似たような感触は、以前、アイフォニックホールで東欧からの男性4人グループの音楽家達が演奏会を開いた時にもあった。「いぇ~い!」と気軽に振舞っていた中年女性がいて、楽しげなのはいいが、この辺りが戦後の急速な都市化を経た伊丹の住民気質なのだろうか、とも思う。
・今日は御召し物が素敵だが(注:チロリアンブルーのスカーフをのぞかせた白シャツに黒のジャケット)、どなたかコーディネートされる方がいらっしゃるのでしょうか?
_料理と服装は関係があり、相手のことを考えて、失礼のない服装を。
・今日の朝食には、何を召し上がりましたか?
_今日は朝がめっちゃ早かったので、紅茶にチョコレートパン、イチゴを食べました。(☚ 真っ正直に答える真面目な土井先生!)
最後の女性は、真剣な問いかけだった。こういうものはいい。
・京都から来た。田舎の郷土料理を作る仕事を5年間していた料理人。しばらく壁にぶつかり、今は無職。どうすればいいか?
_家庭料理でお金をもらうと、それはプロになる。お料理は、人を幸せにするもの。今は、伝統的な仕事をするのが後回しになりがち。しかし、協力者もいっぱいできる。
2時に始まり、3時35分に終了。まさか伊丹に来てくださるとは想像もしていなかったが、これもご縁だろう。御父様のことに言及する質問者には、さっと身を乗り出されたので、やはり偉大な御父上様であったと同時に、親愛の情の深い親子関係でいらしたのであろうと、想像した。そして、全体として、大変に気を遣う方だな、という印象だった。
当日、もし眠気ゼロの私だったら、「お若い頃、芦屋にいらしたそうですが、伊丹についてはどのような印象をお持ちでしたか?」「お父様はネクタイを締めて白衣でお料理番組に出ていらっしゃいましたが、ネクタイの意図はどういうものでしたでしょうか」等と尋ねてみたかった。
昭和時代から、テレビで御父様のお料理を拝見し、気が付いたらご子息がにこやかに後を継いで出演されていた。まさか、本当に目の前で拝見する日が訪れるとは、十代から結婚前三十路頃には想像だにしなかった。
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その後は、歩いて税務署出張所のような産業会館まで歩いて行ったが、既に確定申告の垂れ幕がなくなっていた。そのため、駐輪場に戻って自転車で自宅近くの税務署まで。4時2分前に到着したところ、最終日とあって既に列ができていた。幸い、私の場合は4時から10分間の書類確認となった。なぜ10分もかかったのか、と言えば、「準確定申告書」の意味が非常勤職員(非正規のことか?)の女性にはわからなかったようで、隣の非常勤職員の女性と交替したからだ。
上記の過去ブログ抜粋リストにも出現していたように、確定申告のデジタル申請化が進んでいる。前回の2018年3月提出時には必要だった書面上の印鑑は一切不要になった。また、医療費のレシート原本提出は、マイナンバーカードのコピーを用紙に貼り付け、番号を書類に記入することによって、今後は不要となった。今回もホチキスを外され、返却となった。
最終的に一番ショックだったのは、来年度からは提出時の税務署の日付印が廃止になるとの知らせだった。この日付印のために、毎年、必死になって書類を作成して期限内に持参していたのだった。この恒例行事がなくなっていくのも、デジタル化推進業務の一環ではあるが、それならば、今までの緊張と焦りは一体何だったのか、と疑問にも思う。
お役所の印鑑は、実は威厳や権威の証明である。恐らく今後、印鑑廃止によって何らかの不義が横行しないとも限らない。また、印鑑は文化の一つでもある。気持ちのケジメをつけるには必要だった。
従来の書類は、全部保存してある。普段は見直すこともないが、実は修論の作業の一つとして、過去の医療費控除の記録の変遷をグラフに作ろうかとも考えていた。実際には、とても時間が足りず、見送ったが、我が家の症例研究としては意義ある作業ではなかっただろうか?
(2024年3月16日記)
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