Clifton K. Meador/福井次矢(訳)『ドクターズルール425―医師の心得集』1994年5月1日
・あなたが診ようが診まいが、ほとんどの外来患者の病気は治るものである。
・受診患者の大多数ではひとつもはっきりとした病気が見つからない。
・時間は最も偉大な診断医である。利用すること。時間という膏薬は最高の薬である。
・老人のほとんどは、服用している薬を中止すると体調が良くなる。
・ヒトは感情的に孤立すると病気になり、ときにはそれが死因とさえなる。
・夜半を過ぎるとすべての症例が常軌を逸する。
・無意識の心は存在する。
・病気を知るよりもその病気を持っている患者を知ることが重要である。
・慢性疾患患者が無意識にしている症状を悪化・軽快させる何かを知ること
・患者に症状の日記を書いてもらうこと
・医療過誤の最大の予防法は患者との良い人間関係と包み隠さない正直さである
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Clifton K. Meador/福井次矢(訳)『ドクターズルール238―医師の心得集〈第2集〉』2001年2月1日
・触診は痛みに最も効く薬である
・共感は医療における唯一の万能薬である
・患者へのアプローチはマイナス面を探すのではなく、プラス志向で行くべきだ。
・高齢患者にくすりを初めて処方した容量を決定する場合、「少量から始めて、ゆっくり増やす」ことを忘れないこと
*「4種類以上の薬を飲んでいる患者について比較対照試験は、これまで行われたことがない。3種類の薬を飲んでいる患者についての試験も、ほんのわずかしか行われないことがない。4種類以上の薬を飲んでいる患者は、医学の知識を超えた領域にいる」と述べている。
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松田史彦『日本初「薬やめる科」の医師が教える 薬の9割はやめられる』SBクリエイティブ(2018年4月18日)
《著者》
昭和62年 聖マリアンナ医科大学卒業。同年 熊本大学医学部麻酔科入局。平成5年 熊本大学医学部第2内科入局。平成9年 東京女子医科大学附属東洋医学研究所勤務。平成12年~現在 熊本県熊本市で松田医院(現 松田医院和漢堂)勤務。平成12年~15年 熊本赤十字病院健康管理センター漢方専門外来担当。平成14年~24年 NTT九州病院漢方専門外来担当。
平成19年5月、「松田医院」から21世紀の医療を実践する「医療法人社団 東医会 松田医院 和漢堂」に。ストレスや生活習慣、環境汚染からの慢性病のアレルギー疾患、免疫異常疾患、がん、こころの病などが急増しているなかで、それに対応すべき現代西洋医学が見過ごせないほどの薬害、医原病を起こし、医療全体が機能不全となっている現実を前に、食事、生活の改善など基本を指導しながら伝統の漢方、針灸に加え、気功、減・断薬指導、矢追インパクト療法、温熱療法、栄養療法など特殊治療を組み合わせ、さまざまな疾患に対応していく統合医療を行っている。悩みを抱えた患者さんに真摯に向き合い、「仁」のこころで対応する医院。
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・「薬漬け医療」と言われて久しい日本の医療。高齢になるほどに、目を覆うばかりの多くの薬を、長期間にわたって出し続ける傾向にあるようですが、死ぬまで投薬する意味が本当にあるのでしょうか?
・日本初の「薬やめる科」を設けた松田医院和漢堂院長の松田先生は「多くの医師達は薬が基本的に毒であることを忘れている」と指摘します。
1.高齢者が複数の科から大量の投薬を受けている場合
2.心療内科、精神科などで数多くの精神安定剤を長期に投与されている場合
3.繰り返す蕁麻疹、湿疹、アレルギー性鼻炎、喘息等に対して、抗アレルギー薬、ステロイドを長期連用している場合
現場で多くの患者を診てきた医師だからこそわかる、断薬の大切さと効果。長年薬を飲み続けているにもかかわらず、体調不良を抱え続けている人たちへ、「このまま薬漬けで本当に良いのか」を問う本です。
・「うつ病患者が急増しているワケ」
患者数が急増したのは、1990年代からです。理由は二つあります。一つは、製薬会社が「うつは心の風邪」なるキャッチフレーズを掲げて、大々的なキャンペーンを繰り広げたことです。それにより精神科や心療内科を受診することへの心理的な敷居が低くなりました。もう一つは、うつ病の定義が拡大解釈され、たとえば身内を亡くして一時的に気分が落ち込んだり、仕事上の強いストレスから不眠や抑うつ症状になったり、はっきりとした原因があるものまで、うつ病としたのです。
・「高血圧は基準値がつくった病気?」
「高血圧に相当する人は、4300万人と推計される」というのです。とんでもない数字ではありませんか。いったいどうやってはじき出されたのか。キーワードは「基準値」、つまり血圧がどのくらいであれば高血圧と見なすか、という点にあります。
・「その薬、本当に必要?」
病気を治すはずの薬が、なぜ治療の妨げになるのでしょうか。一番大きいのは、ほとんどの薬が自然界にも、私たちの体にももともと存在しない化合物であるため、そもそも人間の生体に馴染むわけはないことです。つまり、あらゆる薬は基本的には毒なのです、しかしその毒がどうしても必要な事もあるのです。それを上手に使っていくのが医師と患者の共同作業ではないかと思うのです。
・「降圧剤で脳梗塞に?」
ここに興味深いグラフがあります。1970年前後を境に、両者の死亡率が逆転しているのです。この間、何があったのか。実は降圧剤の消費量が増えているのです。あくまで私の仮説ですが、日本人の栄養状態が良くなり、血管が丈夫になったおかげで脳内出血は減ったものの、降圧剤が一つの原因となって脳梗塞が増えた、という見方ができます。
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《コメント欄から無断抜粋および部分修正して抜粋》
・多剤投与の問題:薬に効き目がないために、薬の種類と量をどんどん増やしていくことは、副作用という名の新しい病気をつくるだけである。
・薬に対する、飲む飲まないの選択をする情報が足りない。医師は単なるアドバイザーで、これまで薬に対する否定的な情報が少な過ぎたと感じている。
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1)明らかに病気ではないのに、病気と診断され薬を飲んでいるケース:血圧、コレステロール、中性脂肪など、健康診断の基準値が厳し過ぎるために“健康な病人”がどんどん増え、不要かもしれない薬を飲んでいる。
2)副作用があり、体に新たな不調が発生し、「副作用」という名の新しい病気を抱え込む。
3)なぜか突然、◯◯症候群、◯◯病といった新しい病気が提唱され、テレビで宣伝され、まるでそれに合わせたかのように、新しい薬が準備されている。その新しい薬に合わせるかのように新しい病名をつけられた人が増え、その薬を飲んで多少は楽になっても副作用も増えていくという構図である。
ちょっとした心身の不調にも、ことごとく病名がつけられ、対応する薬が用意されている時代である。投薬が増えれば、副作用の起こる可能性は必然的に高くなり、薬は体に悪さをする物質を「選択的に」ブロックするとうたっている。人体はたった1つの細胞が繰り返し分裂してできたもで、薬として内服した化学物質は胃腸で吸収され、全身に行き渡り、結果、悪くはない臓器まで痛めてしまう場合もある。
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【高血圧】
昭和の半ば、1960年までの日本では、上(収縮期血圧)は「年齢+90」迄が正常だった。平成に入って1999年になると、WHOと国際高血圧学会が基準値をさらに「139/89以下が正常」とした。さらに日本高血圧学会は、その基準よりも厳しく「120/80未満が至適血圧」と推奨した。これで高血圧の人は推計4300万人もの数になり、高齢者の殆どが高血圧にされた。
一般的に、高齢になるにつれて、血圧は上昇することは、医学の教科書にも書いてあることで超常識である。厚生労働省が2015年12月に発表した高血圧症の患者さんは、1010万8千人に上り、おもな傷病の中でも最も多い人数である。
【2型糖尿病】
2018年3月6日、アメリカ内科学会(ACP)が「ACCORD」他の研究結果を根拠として、薬物療法中の2型糖尿用の管理目標を「HbA1c」7以上~8未満を推奨すると発表した。
【コレステロール】
「善玉(HDL)」の役割:古くなったコレステロールを体の各所から回収。高比重リボタンパクという車に乗せて、肝臓まで届ける。
「悪玉(LDL)」の役割:体の隅々まで、必要なところに新鮮なコレステロールを届ける。低比重リボタンパクに乗って運ばれている。炎症や傷ついた血管の細胞を修復するために、せっせと新鮮なコレステロールを運んでいる。動脈硬化のある部分に集まったせいで原因物質と目され、「悪玉」の濡れ衣を着せられた。
【うつ病】
患者数が急増したのは1990年代からで、製薬会社が「うつは心の風邪」なるキャッチフレーズを掲げて、大々的なキャンペーンを繰り広げた為だった。また、うつ病の定義が拡大解釈されるようになった為である。19世紀のドイツの精神科医エミール・クレペリンは、「うつ病のエピソードは治療しなくても、一般に6~8カ月以内に消失する」としている。
抗うつ剤が使われるようになった1995年に同じNIMHが出した報告には、「うつ病患者で、当惑治療を受けた者は受けなかった者より、社会的役割が果たせなくなる可能性が3倍、就労不能になる可能性が7倍になる」と書かれ、抗うつ剤を使わずに様子を見ておくのが、一番快復が早いということになる。
【発達障害】
アメリカの精神医学会が作成した診断基準に、「DSM(=Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders:精神疾患の診断・統計マニュアル)」と呼ばれるチェックシートがあり、1952年からこの60年で300種類以上の病名が作りだされ、現在では約500種類に上る。ADHD診断の生みの親であるアメリカのレオン・アイゼンバーグ氏が、2009年に亡くなる7ヶ月前に、「ADHDはつくられた病気の典型である」と懺悔のような告白をした。
【抗生物質】
命の危険にさらされた患者さんたちを、抗生物質の力を借りて治療してきた。しかし、その魔法が徐々に切れかかっていて、「耐性菌」の問題が深刻化している。つまり、抗生物質が効かない細菌で、有名なものに、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)などがあり、こういった耐性菌が院内感染により、多くの死を出した。
同じ薬を使い続けると、細菌が遺伝子を変異させて、薬に抵抗できるようになる。幅広い菌に効果があるように開発され、極端な話、どんな菌に感染しているか、詳しい検査をせずとも、抗生物質を投与すればある程度の効果が期待され、結果、医師が手軽に使うようになり、乱用が進んだ。
腸内細菌学の世界的権威である三岡知足博士は、腸内細菌のバランスを崩すのが抗生物質であると指摘している。抗生物質の乱用は結果的に体内のカビを増やし、カンジダやアスペルギルス、白癬菌などカビ(真菌)には効かない。
オーストラリアの「抗生物質治療ガイドライン2010 14版」には、「大部分のウイルス感染と軽症細菌感染は、自然に治癒するので、抗生物質を必要としない」と書かれている。抗生物質は「ここぞ」という大変な効力を発揮する切り札にするべきである。
【スタチン系の薬】
主な副作用は、横紋筋融解症(筋肉が溶ける症状)、筋肉痛、肝障害など。スタチンがコレステロール値を下げると同時に、脂肪からつくるケトン体というエネルギー源生成に関わる物質を阻害するため、それを代償しようとして筋肉を溶かす。細胞膜の材料であるコレステロールの合成を減らすことのほうが問題で、肝障害も肝細胞の膜が弱くなって発生する可能性もある。
英国医薬品庁の資料には、うつ病と発がんも副作用として記載。脳や神経細胞にはコレステロールが非常に多く含まれているので、これが減ることにより脳の神経細胞が何らかの異常を来し、精神を病むことが十分に考えられる。さらには、女性ホルモン、男性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど重要なホルモンの分泌が減少する。
薬でコレステロールを下げると病気が増える。
【骨粗鬆症の薬】
骨粗鬆症薬ができたことで、1990年代になって突然、脚光を浴び、1996年以来、患者数はうなぎ上りで、いまでは1千万人を超えている。製薬業界にとっては、ビッグマーケットである。ビスホスホネート製剤と呼ばれる、「奇跡の薬」として期待されたダイドロネル(エチドローネ)が発売されて以来、さまざまな薬が開発された。それらの薬は本当に効くのか?
骨はリン酸カルシウムを主成分で、これを維持するためには、カルシウム、リン、ビタミンDの摂取が不可欠であり、他の細胞と同様、骨も日々新陳代謝を繰り返し、破骨細胞によって古い骨が吸収されながら、骨芽細胞によって新しい骨がつくられている。ビスホスホネート製剤は実は、破骨細胞の動きを止め、アポトーシス、つまり細胞死を誘発する薬で、つまり骨粗鬆症において、古い骨を食べる破骨細胞は“悪玉”とされてしまった。しかし、破骨細胞だけを抑制すると、確かに骨芽細胞で新しい骨はつくられ、骨密度は上がるかも知れないが、古い骨が回収されないままなので、骨としては非常にもろく、不安定な骨ができてしまう可能性が高い。骨粗鬆症薬の添付文書には必ず、「大腿骨幹部の非定型骨折」が記載されている。骨粗鬆症薬を飲んでいると、大腿骨の真ん中が折れてしまう。そればかりか、「顎骨壊死」という、顎の骨が砕けてしまう副作用も心配される。
さらに、免疫力の低下によりガンや感染症も発症する可能性があり、破骨細胞は、マクロファージの一種であり、マクロファージとは免疫を司る重要な細胞に存在し、アメーバのように触手を伸ばしながら動き回る細胞で、脳にあればグリア細胞、肝臓にあればクッパー細胞と呼ばれ、名前と形を変えて体中に存在する。
薬で破骨細胞の動きを止めるということはつまり、同時にマクロファージの動きまで止めてしまう可能性がある。
【プロトポンプ阻害薬】
長期使用で、認知症と死亡リスクが上昇するとの研究結果が複数ある。どうやら医学界はその火消しに必死になっていて、新聞など一般報道は今はほぼ皆無になっている。因みに、この「プロトポンプ阻害薬」は、胃潰瘍、十二指腸胃潰瘍、胃炎、逆流性食道炎などに使われている薬である。
長く服用すればするほど、副作用の出る危険が高まるのは自明の理。症状が落ち着いたら、食事療法に加えて漢方薬に切り替えるのがベターで、六君子湯、半夏瀉心湯、安中散など、保険適用の漢方薬がある。実は重曹も効果はある。胃液の逆流、逆流性食道炎の食事療法は原因物質である糖質を控えるのが有効的である。
潜在性鉄欠乏症とは、ヘムグロビンは正常値なのに、フェリチンが低いという状態、鉄の貯金がないため貧血になり、さらに鉄不足は、胃腸だけでなく精神的なものも含め体のあらゆる不調を誘発する。しかし、健康保険のきく鉄剤は直接胃腸を強く刺激しやすいので、胃腸にやさしいヘム鉄サプリメントを投与している。
【解熱鎮痛剤】
「プロスタグランディンという体内物質には、①血管を開く②知覚神経を過敏にして痛みを起こす③発熱させる、などの作用がある。解熱鎮痛剤にはそのプロスタグランディンの産生を抑える働きがある。しかし痛みの原因は、血流障害で、解熱鎮痛剤でムリにプロスタグランディンの産生を抑えると、血管が閉じ、血流障害がさらに悪化する。また知覚が麻痺して痛みがおさまっても、根本原因である血流障害は改善されないまま、痛みがおさまって薬をやめると、再びプロスタグランディンが増えて血管を開き、痛みがぶり返す。まさに“薬と痛みのいたちごっこ”になり、薬がやめられなくなる。
解熱鎮痛剤の乱用が別の病気を引き起こしている。解熱鎮痛剤には、他にも重い副作用があり、中毒性皮膚壊死症、服用直後もしくは数週間後に高熱、目の充血、粘膜のただれに始まり、全身の皮膚が一気に火傷のような状態になる恐ろしい疾患で、抗生物質など多くの薬剤で発症する。
市販薬でも、厚生労働省の報告によると、2005年10~2009年7月の約4年間に、2370件発生している。もう一つの重篤な副作用として、ライ症状群がある。これは小児に多く発症し、死亡率は30%に上る。アメリカやイギリスでは、「発熱にアスピリンなどの解熱剤を使わない」ことを徹底させていて、ライ症候群の発生率は激減している。残念ながら、日本では、医療現場ですら解熱鎮痛剤の危険はあまり知らされていない。
1998年頃から問題視されるようになった「インフルエンザ脳症」というのは、解熱鎮痛剤を服用したために起こっている障害であることが疑われている。発熱に解熱鎮痛剤を使わないほうが治癒力が高いことが解っている。
風邪やインフルエンザの患者さんに解熱鎮痛剤はあまりお勧めしない。「温かくして寝る」のが一番の治療法で、薬を使うなら、漢方薬がベストで、葛根湯、麻黄湯をよく使っている。
【アレルギー】
原因は腸にあり、腸が弱って免疫が低下、その結果鼻粘膜の機能が落ちただけである。腸の免疫力を回復させることが、薬を減らし根治につながり、腸管粘膜を刺激しアレルギーを誘発しやすい、乳製品や小麦、砂糖を減らし、乳酸菌サプリ、ビタミンDサプリなど免疫を高めるサプリを勧める。安全に症状を緩和するには、漢方薬に置き換え、小青竜湯や麻黄附子細辛湯などは効果は高い。他にも甜茶やシソなど、試す価値はある。
【抗がん剤】
発ガン作用さえある。
製薬会社の利益供与を受けている医師たちが、さまざまな手段で都合のいいデータを発表している可能性があることが解っている。製薬会社の息がかかっていない研究として、『The Lancet』に掲載されたイギリスで行われた研究がある。末期ガン患者を対象に、ガン放置療法、つまり何もしないで様子を見るだけにしたグループと、抗がん剤を投与したグループに分けて、生存率を比率したもので、結果何もしないグループがもっとも高く、四種類の抗がん剤を併用したグループがもっとも低いと解った。
今村光一氏「ガンで助かる人たちに二つのタイプがある。一つは医者に見放された人、もう一つは医者を見放した人である」。
【血圧の薬】
1960年代は利尿剤が中心。現在はARBとカルシウム拮抗剤が主に使われていて、さらにACE阻害薬、α遮断薬、β遮断薬などがある。「拮抗」「阻害」「遮断」の反応は、人間の生理反応を抑えて血圧を下げるものであり、これらの反応を持つ薬剤は、どれも「血圧を下げる」というたった1つの目的のために、全身を犠牲にしたり、多大なストレスをさらしたりする。
血管が破れる理由は血圧が高いことだけが原因ではなく、ストレスや有害物資、体の酸化、糖化などによって血管内皮が傷つけられて血管が弱くなっていることが大きな原因である。血圧を決めるのは自律神経。
【ステロイド】
「炎症を鎮める」「免疫を抑制する」「アレルギー症状を抑える」。膠原病、気管支喘息、皮膚疾患などに多く使われているが、「効果は高いが、副作用は強い」事が知られていてる。ステロイドとは、副腎皮質ホルモンと呼ばれる物資で、腎臓の上にある副腎という小さな臓器から分泌されている。このホルモンには糖質コルチコイドや電解質コルチコイド、女性・男性ホルモンなどがあり、薬は糖質コルチコイドを化学合成したものである。副腎からはもう一つ、俗に「戦うホルモン」と呼ばれるアドレナリンという物質が分泌されている。ステロイドはそのアドレナリンとともに、必要に応じて血圧や脈拍、血糖を上げていく働きがある。
ステロイド薬を服用している患者さんの血液を検査すると、常に顆粒球が異常に多く、リンパ球が異常に少ないことがわかり、それは交感神経が刺激されているということであり、日内変動を消失させ、同時にリンパ球の日内変動に強い影響を与えることになる。ステロイドを服用した場合、最初は異常なほど元気が出て興奮し“疲れ知らず”のような状態になり、アトピー性皮膚炎などの炎症、さらに膠原病のように自己免疫病の急性期に発現する激しい症状があっという間に落ち着く。初期の劇的効果が切れた後が問題で、副作用が次々と現れてくる。慢性病にステロイド剤を使うと、それが体内に蓄積して酸化ステロイドに変化して、新たな炎症を起こし、元の病気を難治化させてしまう。
ステロイド軟膏を使い続けているとステロイド自体が酸化して皮膚炎を悪化させてしまい、ステロイド軟膏の長期使用をすると難治性のアトピーに変化させてしまう。他にも咳発作などの副作用がある。ただ、ステロイド剤を長く使い続けた場合、急に止めてはいけない。それまでステロイド剤で抑えていた症状が、一気に噴き出す危険、また、ステロイドホルモンが不足し、副腎不全という状態を招く危険がある。漢方の「柴苓湯」を併用して、ステロイドの減薬がある程度可能になっている。
【睡眠導入剤】
一般的に「抗不安剤」「睡眠薬」「安定剤」などと呼ばれている薬の代表的なものに、ベンゾジアゼピン系睡眠導入剤がある。何しろ日本は、このベンゾジアゼピンの消費量が世界一である。1955年に発見されたベンゾジアゼピンという化合物は、60年代に入って、欧米で広く使われ、その代表が「セルシン」「ホリゾン(ジアゼパム)」という薬で、発売当初は無害であると信じられていた。ところが、70年代後半になって、体調不良になる人が続出し、社会問題となり、「ヘロインよりもはるかに悪質な中毒を引き起こす」と論じた。「睡眠促進効果は2週間以上続かない」と、米国国立薬物乱用研究所から確認されている。驚くことに、日本は、未だに服用し続けている人が少なくなく、薬漬けになっていると言わざる得ない。
ベンゾジアゼピンがアルツハイマーを発症するリスクがあると報告されている。錯乱、知覚過敏、抑うつ、虫が体を這うような感覚、筋痙攣、目のかすみ、下痢、食欲減退、体重減少など、多くの離脱症状が現れた、そして44%は、その離脱症状に耐えられず、再び服用を開始、さらなる依存への道を選択した。ベンゾジアゼピンはまさに「飲み続けるのも地獄、やめるのも地獄」と言える。ベンゾジアゼピンは“健康保険のきく合法麻”のようなものである。
【向精神薬】
もともと覚醒剤を参考にて開発されていて、ADHDの子供にメチルフェニデートを投与すると、最初のうちはおとなしくなり、授業に集中するようになったかに見えるのだが、服用をつづけていくと耐性ができて、虚脱感に襲われ、無感情、無反応になる。向精神薬の投与は病状をかえって複雑にさせて、回復不能になる危険があり、徐々に減薬し、併せて、精神安定効果を期待して、「大柴胡湯」という漢方薬を勧めている。
患者で一番多いのは、睡眠薬、精神安定剤、抗うつ剤など向精神薬の断薬を希望する方で、それだけ依存と離脱症状に苦しめられている。明確に言えることは、離脱(禁断)症状なしに断薬するのは極めて困難で、覚悟を持つ事を強調したい。少しでも症状を和らげ、出来るだけ早く体内から向精神薬を排除していき、つまり「離脱症状の緩和」と「デトックス」、最終的には「向精神薬を飲むに至ったその根本を解決する」を治療の三大方針にしている。
ベンゾジアゼピンを含む向精神薬の被害は甚大なものとなっていて、すでに国家的にレベルである。
【断薬に必要な6つのポイント】
1)家族、職場の理解を得る
2)向精神薬の種類、服用量、服用期間などに応じて減薬する「アシュントンマニュアル」ドイツ海外の減薬・断薬マニュアル
3)代替療法、補助療法を併用
4)恐怖と不安感を減らす
5)断薬後の精神の回復をサポート
6)薬剤性フラッシュバックの知識を持つ
【医原病】
投薬の副作用や手術の後遺症、医師の不適切な言動、または患者さんの誤解、自己暗示による心因的異常など、医療が原因で起こる障害を意味する。アメリカの死亡原因の1位が医原病で、年間78万3936人。
【治療ポイント】
1)腸内フローラの改善
「セロトニンやドーパミンは小腸粘膜で全体の90%が産生され、乳酸菌が不足すると十分に産生できなくなる。つまり腸内が健康だと、心も体も健康である。しかし、食事や汚染物質はもとより、ストレスにも影響を受けやすい」
2)扁桃、上咽頭、副鼻腔、口内環境の改善
3)栄養状態の改善
4)骨格、筋肉の状態の改善
5)化学物質、有害金属などのデトックス
6)電磁波・静電気への対応
7)微生物敢然への対応
8)体温の維持と免疫力の向上
9)心や意識の状態の改善
【代替療法】
【漢方薬】【鍼灸】【栄養療法】【音楽心理療法】
【矢追インパクト】(アレルギーの原因物質のエキスを数千万倍から数兆倍に薄めたごく微量の液体を皮下注射を繰り返す療法)
【B-spot療法】(慢性上咽頭炎という考え方で、上咽頭の慢性炎症が多くの病気を引き起こしていて、その炎症を起こした上咽頭部分をこすって、粘膜をはがし再生を図る治療)
【三井温熱療法】(コテのような温熱器を用いて、背中、お腹、患部などをやさしくさすることで、熱を入れ、免疫力、自己治癒力が高まる)
【腸心セラピー】(腸はストレスをため込むと、硬くなり、その硬くなった部分に、特別な方法で水のゆらぎ(波動)を当てる。腸が本来の柔らかさを取り戻す)
【アクセス・バース】(心理セラピー)
【気功、エネルギー療法】(具合の悪いところに心を込めて手を当てると、苦痛が和らぐ)
【なみのりふね】(ベッドに寝て独自の音を浴びせることで体や感情だけでなく、潜在意識のレベルまで改善するロゴストロン社製のアコースティックベッドに寝て、感情や意識にも働きかける)
*「健康診断というシステムには、健康になるための診療というよりも、病気を探し出して病院に送り込み、薬を飲んでもらうように仕向ける」側面が多分にある。ワクチンを打っても罹患する矛盾があり、それどころか重篤な害が起こっている。厚生労働省の勧めに素直に従うと、7歳までに30回以上も接種することになる。
*アルミニウムは神経障害ならびに脳障害を引き起こすとされ、認知症との関連も疑われていて、デトックスを中心に治療をしている。
【食事療法】
少食療法・糖質制限・食べる順ダイエット
【離乳期】
戦前の日本では「離乳は1歳以降から」が常識だったが、戦後、アメリカから「5ヶ月離乳」が伝えられ、政府は無批判に採用している。「西原式育児法」で知られる医学博士、西原克成氏は、「乳児のさまざまな病気の原因は早過ぎる離乳と口呼吸である」としている。そして、2歳半での離乳と、鼻呼吸を促進するおしゃぶりの使用を勧めている。
【病は気から】
病の真実を極端に現している言葉で、自分が持つ感情を否定すればするほど、逆にその感情が止まらなくなり、どんどん増えていくという人の心の仕組み
*「自分の病気・不調は自分で治せる」という意識を持ち、リスクとなる生活習慣を改善する努力をする。
(2023年11月8日記)
…………….
2024年3月30日追記:
(https://twitter.com/ituna4011/status/1772722083597832450)
Lily2@ituna4011
新薬が日本素通り「ドラッグロス」 官民で回避を https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00110/032500184/?n_cid=nbponb_twbn…
← グローバル基準による日本人患者への副作用は?
5:27 AM · Mar 27, 2024
(2024年3月30日転載終)